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動画・音声・インタラクティブ性などで織り成す新スタイルのマンガ制作日記

【時空マジシャン】なぜか林檎

2011-01-11 19:11:07 | Weblog

さて今日は【時空マジシャン】Chapter.2のオープニングムービーの続きを少し作りました。

上の画が制作中のスクリーンショットです。林檎をグワシと掴んだ手...なんで林檎?

前回は、占い師が星の女神と遭遇したところまででした。女神が占い師に気付き、微笑みながら頷いたところまででしたよね。

その女神の顔のアップからいきなり林檎? それに林檎を掴んでいるこの手は誰なんでしょうか? Flashで今そのシーンを作っているところなので、アップロードするまでしばし待たれよ...です。

このChapter.2のOPムービーでは、占い師というキャラクターの背景や人となりを一気に描いてしまうつもりでした。そしてその素性のはっきりとした占い師が、主人公のマジシャン・ブルーを追っかける、つまりタロットカードから抜け出た(?)マジシャンの意味を探っていくという展開にしたかったわけです。

謎の占い師が謎のマジシャンを追っているのでは何がなんだか解りませんからね(∩_∩)。

というわけで若き占い師が、占い師として開眼する道程をタロットカードの中から数枚選んで、そのイメージを借りながら「占い師誕生秘話」のような画コンテをおこしました。

その画コンテに沿って画像を作り、Flashでオーサリングを開始。すぐに『失敗したかも...(‐ω‐;)むう』と間違いに気付きました。

なにを間違えたかというと、開眼するあたりを重点的に描こうとしたことです。画コンテでは、占い師がタロットカードの「星の女神」に出会い、さらに「吊られた男」の眼力で占い師の魂が分離するかのように視野が開けていき...というようなシーンに力を入れるつもりでした。

ところが占い師の人となりを表現したいのならば、開眼する前の苦悩している時期をより重点的に描くべき。特に母と娘の確執、つまり芸術家肌ながら現実的で頭のきれる母と、巫女体質というか天の声を聴く能力がある娘の解り合えない平行線のシーンを描いてこそ、遺伝子レベルで占い師の人となりが表現できると気付きました。(本編では母親の背景までは描いてませんが)

そんなわけで画コンテになかったエピソードを挿入し始め、さらになんとFlashの表現力アップのためActionScript3.0に移行しました。制作途中にもかかわらず...

そのあたりからでしょうか、占い師の苦悩とともに制作者の私も厳しい状況に追い込まれていきました。

そうそう、パソコンが一昨年前に引き続き再びクラッシュしたのもこの頃じゃなかったかな...

でも現在こうやって、Chapter.2のOPムービー完成まで後一歩というところまでこぎつけました。めでたしめでたし(* ̄(エ) ̄)/゜祝*...てまだ安心できる状況ではありませんでした。懸念材料もあるし。

懸念材料は2~3ありまして、今このブログを書きながらとりあえず私の頭を占めている懸念は、OPムービーとページ単位のコマ割りマンガの分離感をいかに払拭するかということです。

占い師という現代人の視点でOPムービーを描き、同時にマジシャン・ブルーという未だに得体の知れない主人公が、天正時代の日本で現地の事件に巻き込まれていくというページマンガ、この二つの視点を持って立体的に描くというアイディア。

そのアイディアとそれを形にする自分の能力のギャップに苦しんでいます。

「シンプルにいくべき」という心掛けを欠いていたことを後悔しても始まりません。

生みの苦しみを味わいながら、描ききるだけですε=( ̄‥ ̄)ムフッ。





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