前回の画コンテの続き、cut5~cut8です。
先日テレビを見ていたら、グッド・タイミングなことにNHKの「世界ふれあい街歩き」という番組でマルセイユを取り上げていました。
この番組は、視聴者が実際にその街をぶらっと歩いているような目線で撮影されているところがいいですよね。
私も旅行するなら、街の路地裏をぶらぶらしたりその土地の人々でにぎわう食堂で郷土料理を味わうなど生活感重視派です。団体旅行のようにバスで観光スポットをガーッと観て、ホテルでコンチネンタル料理を食べるのは苦手。
最近はまったく旅から遠ざかった生活ですが、この番組のおかげでプロバンス地方の降り注ぐ陽光と港から吹き込む潮風をちょっとだけ浴びたような気分になれました。
これから制作する【時空マジシャン】Chapter.2のオープニング・ムービーは、残念ながら陽光降り注ぐようなシーンはありません。でもマルセイユの路地裏の映像や人々の表情はとても参考になりました。
さて、cut5。占い師の後方からのカメラで彼女を含めた情景です。
寺院などの裏にある小さな広場。建物の陰になっているので陽が当たらない。町外れなのであまりにぎわっていない。でも近所の住人にとってはなくてはならない小さな市場。
この占い師はそのような場所が好みなんです。v(。・ω・。)
そんな市場の背景が徐々にタロットカード舞い散る画面に切り替わっていきます。占い師の回想シーンへ。
カードが乱舞する真ん中で一心不乱にリーディング(タロットカードが占い師に語りかける意味を読み解くこと)に没頭する若かりしころの占い師(今も若いですが(^ヮ^))。
まだこの時点では、時空未経験な占い師。ファッションはなぜかゴシック風味のメイド服です。
cut8はタロットカードのアップ・イメージ。Chapter.1のオープニングでもタロットカードは出てきましたが、あれは占い師が時空の世界に来てからの「時空版タロット」です。
このカットではマルセイユ版タロットカードの伝統的なイメージを手描きする予定。カードとしては、奇術師・太陽・力・吊られた男など。
Chapter.1のときは初めてのオープニング・ムービー制作ということで大変でした。今回は、18世紀のマルセイユの街や若いころの占い師などの作り込みという別の厳しい作業が待っています。
それにまだまだこの後、難しそうなシーンが控えているし...
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