志太泉オフィシャルブログ

静岡県藤枝市の地酒の蔵元。志太泉酒造のブログ。違う角度から見た日本酒の現在とは

全国新酒鑑評会における最近の酒質動向とその目指すところ1

2007-03-20 17:23:11 | 鑑評会 コンテスト
酒造業界には、日本醸造協会誌という業界誌があります。
年ごとに表紙の色が変わり今年はスカイブルーです。
2007年3月に
「全国新酒鑑評会における最近の酒質動向とその目指すところ」
という寄稿がございます。

その中からの抜粋です。(勝手にまとめてあります)
「香気成分と審査成績の関係」
平成15酒造年度より、香気成分の強さのグループごとに審査する方式が採用されました。

平成14酒造年度では
カプロン酸エチルと予審の総合評価の相関係数は、-0.371です。
全国鑑評会の予審のお酒の審査では、1点から5点までの評価です。
(すばらしい酒が1点 良好2点 どちらでもない3点 やや難点4点 難点ありが5点)
-0.371という事は、カプロン酸エチルとお酒の点数には負の相関があり
ちょいとややこしいですが点数が低い=高い評価の酒なので
カプロン酸エチルが高いお酒が高い評価を受けやすいという結果でした。

平成15年度の相関係数は、0.031ということは、
ほとんどカプロン酸エチルと酒の評価は関係ないという結果でした。
(あえていえばカプロン酸エチルが高いお酒がほんのわずかだけ低い評価を受けやすい。)

またカプロン酸エチル5PPM未満のグループ(280点)Aグループ
5-7PPMのグル―プ(494点)Bグループ
8PPM以上(245点)Cグループ
(なぜか7-8PPMがない????)
の金賞率がAグループ20% Bグループ30% cグループ23%と言う事で
特に香りが高い事が有利とはいえないという結果になっています。
というように結論づけています。

ちょっとこれには異論があります。
また改めて書きます。

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