夢の中で厳かな公式の酒の会が開催されていた。
巨大な体育館のような会場に、セミナー会場のように長テーブルに各社の酒が2種類ずつおかれ、各蔵元はスーツを着てその長テーブルのところのパイプいすに座ってお客様を待っていた。各県ごと整然と配列されていたため、静岡県の場所に志太泉は位置していたが、おかしな事に静岡の他の蔵元さんがまったく知らない人ばかりだった。
それでお客様をなぜか座って待つのだか、待っても待ってもお客さんは一人も来なかった。しかし、厳格な雰囲気の会だったので、だれもまったく喋らずずっと沈黙のまま待ち続けた。
どれくらい時間が経ったのかわからないが、どこからともなく清酒グラスがまわってきて、このまま待っても仕方ないから、各蔵のお酒を飲みましょうかという弛緩した空気が流れ、少しずつお酒を飲み始めた。
その時、会場に大量の容量1.8Lぐらいの斗瓶型のガラス瓶が搬入されてきた。その注ぎ口はなぜか1.8L用の王冠で密封されていた。
ここで夢は終わり。