志太泉オフィシャルブログ

静岡県藤枝市の地酒の蔵元。志太泉酒造のブログ。違う角度から見た日本酒の現在とは

静岡県地酒まつり東京の志太泉の反省

2009-09-28 07:08:30 | 志太泉が関わるお酒の会やイベント
ずいぶん前になりますが9月6日は静岡県地酒まつり東京開催されました。

同じイベントを回を重ねる事は、蓄積にもなりますが同時の惰性にも陥りがちです。

今回は、会全体の運営としては、定員を増やしたり、チケット購入方法を変えたりしました。
こちらについては、問題点も多く寄せられておりますので、静岡県の蔵全体の問題として改善して行きたいです。

さて、志太泉酒造としては、今回は漫然と開催してもしかたないので
「志太泉のアルコール添加酒」を特に会でPRしようというテーマで望むつもりでした。
会のリーフレットには、当初は出品酒は全部アル添酒にして「地酒界のドンキホーテ 志太泉アル添まつり」というキャッチコピーを書こうかと思っていました。やめました。
これは、9月下旬には「純米酒フェスティバル」にも参加するので、「志太泉の純米酒」はその時PRできるということもあります。

しかしとても不安なので結局半分の出品酒をアル添酒にしました。
東京で開催される地酒の会においてアル添酒は圧倒的にマイノリティなのです。
基本的には反主流のほうが居心地の良い志太泉にとってはマイノリティ擁護をしたいのですけれども。

こう書くと多くの方は、純米酒こそ迫害されたマイノリティではないのかと思うのではないのでしょうか。
それは、もちろん正しいのです。
日本酒全体の消費数量の中での純米酒の割合はアル添酒を比較して少ないのです。
しかし地酒の会の参加者層となると状況は一変します。
かなりの部分の方がアル添酒は絶対に飲みたくないと思っています。
だから集団の括りを変え同じフレーズを繰り返すと
東京で開催される地酒の会においてアル添酒は圧倒的にマイノリティなのです。

会の中の蔵のPRでも「ぜひ志太泉のアル添酒を試してください」言いました。

結果は惨敗でした。
同じ志太泉の酒の中でも純米系の方が圧倒的に飲まれたのです。
それでも少しのお客様は志太泉のひやおろし原酒や本醸造はいいねと言ってくださいました。

なかなか難しいのです。
でも難しいのは面白いです。