志太泉オフィシャルブログ

静岡県藤枝市の地酒の蔵元。志太泉酒造のブログ。違う角度から見た日本酒の現在とは

ガイアの夜明け 感想

2007-11-21 08:07:42 | 地酒
私なりの要約は、
①ファミマ(コンビニ)と大手4酒造会社が新しいデザインの(コーヒーっぽい)アルミボトルで20-30才代の若い人に売ろう。
②スタッフサービス(人材派遣会社)が破綻した酒蔵を再生する。

①の方については、私はその試み自体はは評価します。とりあえずどんな形でも日本酒が初めてふれあう機会がある事はよい事だと思います。このような日本酒が入門の酒となり、興味をもった若い人が地酒を飲み始める可能性が0ではないと思われます。
但し、これが継続的に日本酒需要再生につながるかというとやはり非常に可能性が少ないような感じがします。まず、コンビニという販売効率が求められ場所で試し買いが一巡した後、売上が持続するかどうか疑問です。これは味次第ともいえるので今度買って飲んでいみます。万が一これが成功して、例えば300ML瓶やカップ酒や紙カップ酒から広範囲なこの形態のボトルへの需要変化が起きればこのような新市場に対応できる大手メーカーによる日本酒市場も寡占がより強まるのでしょうかね。

②こちらについては再生の手法がよくわかりませんでした。わかったのはブランドの集約とその中で旗艦商品となる新米で造った純米酒を一生懸命売ろうということです。販売目標は前年比3倍、4倍という事で、卸、小売店に蔵元がお願いに行っていましたが、それは無理でしょうから、飲食店への蔵元からの直接販売がどの程度伸びるかという事が成否に関わるでしょう。
番組の中ではなぜ人材派遣会社がなぜ酒造業が魅力のある産業と分析した理由がよくわからなかった。人材派遣会社の方の「今がどん底だから」という発言がありましたが、それでは理由になってないのではと思われます。(前後の発言が編集されたのかもしれません)
旧来の酒造業の(米の買い付けを含めた)経営の不効率性かあるいは蔵元から飲食店に直販することで利益率はかなり取れると分析してるのかあるいは輸出したいのか、ぜひそこに言及して欲しかったです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする