志太泉オフィシャルブログ

静岡県藤枝市の地酒の蔵元。志太泉酒造のブログ。違う角度から見た日本酒の現在とは

名古屋国税局酒類鑑評会報告

2006-04-15 17:02:56 | 鑑評会 コンテスト
4月11日は、名古屋のウェスティンホテルで開催された名古屋国税局酒類鑑評会の表彰式と利き酒会に行ってきました。

静岡県の鑑評会と全く異なり、会場には華やかな香りが充満しています。

まずは、静岡県の酒です。こちらでも、各蔵元とも静岡県の鑑評会と違う派手な酒を出品している蔵が多いです。しかし、静岡県と同じおだやかな酒を出品している蔵元もあり酒質としては、バラエティに富んでいます。また同じお酒でもまわりのお酒との比較の中ではぜんぜんイメージが変る酒もあります。ここらあたりが出品の難しいところでしょう。

次は、比較的にすいていた三重県の酒です。一気にカプロン酸エチルの強い酒一辺倒になり、非常に利き酒していて疲れました。非常にどの蔵の酒も似ていて、かなり強い甘味ととにかくカプロンという印象が強かったです。香りの強い酒以外を得意とする蔵元はあまり出品していなかったようです。

この時点でも愛知県と岐阜県の酒は混んでいたので、コンセプト清酒の部門を利き酒しました。なんというかここは表彰する対象ではないのいで利き酒する人もまばらでしたが、私はけっこう面白く利き酒させていただきました。お酒自体は概ねそれぞれのコンセプトどおりでしたし、市販酒としては、値段というファクターがわかりませんが、それを抜きにすれば面白いお酒がならんでいました。

次は、愛知県こちらには、吟醸部門首位賞の常盤さんのお酒がありました。十分な香りと味幅のある首位賞らしいお酒でした。個人的に良い酒だと思ったのは、清洲桜さんの吟醸出品酒です。カプロン系の酒ですが、むしろ爽やかでバランスの良い酒でした。

最後は岐阜県ですが、こちらは、意外と酒質にばらつきがあったように感じました。残念ながら純米部門の首位賞の女城主さんの酒にたどりついた時ははすでになくなっており利き酒できませんでした。

全体として好評価を受ける酒は、香りが十分にあり、味わいもにも厚みがある酒が優勢でした。