突然の知らせ

　小生、毎年、年賀状は元朝参りをすませてから書くことにしている。今年も、午前１時過ぎに帰宅してから、年賀状を書き始めた。昨年の年賀状をみながら、大学の同級生Ｏの宛先も書いた。

　Ｏは大学の学部・学科は一緒だったが、クラスは違っていた。友達の輪ではないが、いつの間にか、仲間としてコンパ、スキーと一緒に遊び歩くようになった。今でも覚えていることがある。六本木のディスコに行ったとき、彼だけヤンキースタイルだったため、店員に「この方だけはご勘弁いただきたい」と丁重に入場を拒絶されたことがあった。そうそう、彼の実家がある佐倉にも何回かおじゃましたことがある。
　彼は、司法試験合格を目指して勉強にも励んでいた。就職も、裁判所の書記官。最初の赴任地が福島地裁であった。小生も就職は地元に戻ってきたので、彼と連絡をとりあったりしていた。たまたま、いわきにも赴任してきた。その時は、一緒に尾瀬に行ったり、飲みに行ったりしていた。その後、彼は故郷の千葉に戻ることができた。

　彼からの年賀状は、今年は来なかった。

　そして、今日、彼の奥様から、彼が５月に逝去していたとの連絡が入った。ただただ驚愕するのみ。残念でならない。もし、具合が悪かったのなら、連絡をもらいたかった。今でも、彼のはにかんだ笑顔が目に浮かぶ。

　昨年の彼からの年賀状をもう一度見返してみた。「平成四年三月にいわきを離れて以来、十六年以上スパリゾートハワイアンズに行ってません。常磐湯本温泉の松柏館には２度とまったな（笑）」。彼の直筆である。達筆の彼であるが、字はちょっと乱れている。ただ、これが彼からの最期のメッセージだと思うと、いたたまれなくなる。

　近々、線香を手向けに、千葉に赴きたい。

　心から、ご冥福を祈ります。


　合掌