国立西洋美術館では、8月25日まで「内藤コレクション 写本 いとも優雅なる中世の小宇宙」が開催されている。
この企画展は、筑波大学・茨城県立医療大学名誉教授の内藤裕史氏がコレクションしていた写本零葉(本から切り離された一枚一枚の紙葉)が寄贈された。長沼昭夫氏からの支援も受けつつ、国立西洋美術館の収蔵品に加えられた。
企画展は、約150点より構成され、聖書や詩編集、時祷書、聖歌集など中世に広く普及した写本の役割や装飾の特徴を知ることができる。
展示構成
Ⅰ 聖書 Bibies
Ⅱ 誌編集 Psalters
Ⅲ 聖務日課のための写本 Breviaries
Ⅳ ミサのための写本 Manuscripts for the Mass
Ⅴ 聖職者が用いたその他の写本 Other Manuscripts Used by the Clergy
Ⅵ 時祷書 Books of Hours
Ⅶ 暦 Calendars
Ⅷ 教会法令集・宣誓の書 Canon Laws and Livres Juratoires
Ⅸ 世俗写本 Secular Books
個人的には、ミサのための楽譜は興味深く観ることができた。現代のような、例えば、四分音符のような表記ではなく、音符の間隔で音の長さを調整しているように感じた。訓練の中にも、感性や感覚で歌い上げていたのかもしえない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます