おもしろきこともなき世を おもしろく すみなすものは・・・

セロ弾き 呑み鉄 蕎麦打ち~趣味とともに楽しく過ごしたい今日この頃

博物館浴(国立新美術館)

2016-08-31 21:26:56 | 博物館・美術館
 国立新美術館では、「アカデミア美術館所蔵 ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」が開催されている。


   


   

 
 アカデミア美術館所蔵のルネサンス期ヴェネツィア絵画、特に、15世紀から17世紀初頭の絵画が展示されている。


  第1章では、「ルネサンスの黎明」。フィレンツェの先進的な美術の刺激を受けて、現実的な空間と人間的感情の表現を身につけた画家たちは、そうした表現力をヴェネツィア独自の豊かな色彩による装飾的趣味と融合させていく。ベッリーニの「聖母子」はその時期の最大の画家とされている。
 第2章では、「黄金時代の幕開け」。16世紀当初のヴェネツィア絵画に革命がもたらしたジョルジョーネとティツィアーノ、二人の画家の作品。
 第3章では、「三人の巨匠たち」。16世紀半ばに画壇に華々しくデビューしたヤコポ・ティントレットと、少し遅れてヴェローナから移住してきたパオロ・ヴェロネーゼ。そして、ヴェネツィアの内陸領土の町バッサーノ・デル・グラッパでは、ヤコポ・バッサーノが独自の制作活動を展開。この3人の画家の作品を中心とした展示。
 第4章では、「ルネサンスの終焉」。ルネサンスからバロックへの移行期の作品展示。
 第5章では、「ヴェネツィアの肖像画」。ヴェネツィアの肖像画は、宮廷風の堅苦しさから自由な、ときにカジュアルで、ときに内面性への深い洞察を含んだ様式を発展させ、その後の西洋美術の肖像画制作のモデルとなっていく。



 入場すると、最初に展示されている作品が、ジョヴァンニ・ベッリーニ作「聖母子 赤い智天使の聖母」、この作品、実は、このあと訪れた三井一号館美術館で行われている「ジュリア・マーガレット・キャメロン展」に繋がった。
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博物館浴(世田谷美術館)

2016-08-29 05:37:26 | 博物館・美術館
 世田谷美術館で開かれていた「アルバレス・ブラボ展 メキシコ、静かなる光と時」


   


   


   

 
 マヌエル・アルバレス・ブラボ(1902-2002)はメキシコの写真家。メキシコ革命後に頭角を現し、モノクロの独特なタッチで我々を堪能してくれる。

 展示最初の作品は、思わず、デッサンか、と思われるようなモノトーンの写真。当時の人物、風景、暮らしが、モノトーンの中から感じ取ることができる。

 写真のタイトルは、アングルの外にあるものを想像させる。例えば「鳥を見る少女」は、塀の前に座る少女が太陽のまぶしさを遮るように左腕を目の上に置き、空を眺めている。写真に鳥は全く写っていない。ただ、何かを見ているような表情である。それが鳥であることは、タイトルを見てはじめて理解することができる。
 「世間は何と狭いことか」は、塀の向こうに洗濯物が干してあり、その塀の前で2名。女性は立ち止まり、そこに男性が向かおうとしている。タイトルからして、この二人はご近所ではないことは確かで、久しぶりに出会ったと想像できる。


 世田谷美術館では、年間に1回、写真展を開催している。毎年、楽しみにしている展覧会の一つである。
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世田谷美術館までの道のり

2016-08-28 11:26:19 | 散策
 昨日(27日)は、江戸に出奔。博物館浴してきた。

 まず、訪れたのは「世田谷美術館」

 用賀駅で電車を降り、世田谷美術館までは約1.5キロ、飽きることなく向かうことができる。

 歩行者優先の道路に、水の音、せせらぎがこころを和ます。


   


   


 街路樹も整然としている。ちなみに、この道路沿いは、住宅である。


   


 砧公園を通って世田谷美術館。駅から美術館までの風景が、距離を忘れさせている。


 すぐ後には、清掃工場や世田谷市場といった生活密着型の施設があるのだが、美術館は、静寂の中で自己主張している。
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博物館浴(いわき市立美術館)

2016-08-26 20:51:18 | 博物館・美術館
 先週、今週と、台風がやってきた。台風が来て、警報が出れば、原則・出勤。ちなみに、今週は月曜日と火曜日。若干睡眠はとったものの、その疲れが週末にやってきた。年齢がそうさせているのか。

 そんなときは、気分転換で博物館浴。

 いわき市立美術館では、「明治有田 超絶の美 万国博覧会の時代」が9月4日まで開催されている。


   


   


 ウィーン万博に出展された大花瓶や日本画を思わせるような花鳥風月。そして、ヨーロッパ文化の移入に伴う洋食器など、有田焼の魅力を堪能することができる。

 

 陶磁器については、3つの視点があると思う。一つは今回の展覧会のように「芸術作品」として。二つは製作するという「産業」として。三つはそれを使うという「生活」として。

 従って、伝統芸術として後世につなげていくためには、常に伝統を守るという気概(精神)と革新的な感覚をもって作品を創りあげていくコトが必要だ。
 今回展示された有田焼は、それを柔軟にこなしている様に感じた。


 台風が過ぎ去って、良い天気。


   

 
 来週は、でかい台風が来る模様。
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バスの時間までお勉強 いわき総合図書館

2016-08-20 09:39:23 | その他
 先日、バスの時間まで一杯、としたかったところだが、雨の状況も気になり、その時間まで総合図書館へ。

 図書館では、「平七夕祭りの歩み」展が開かれている。


   


 小生、中学の頃まで、平の街中に住んでいたので、商店街の旦那衆とは同級生。彼らも、商店街のコアメンバーとなっている。七夕となれば、一大イベント、商店街に関わりのなかった小生たちも、七夕会場に繰り出し、露天の手伝いを「やらされた」りしていた。

 笹飾りもさることながら、造型部門の展示も楽しみであった。時に話題となったアニメやウルトラマンモノを店の軒に造型として飾っていた。ひもを引っ張ると、動くモノもあった。

 小生の生まれる前、我が家でも商売をしており、笹飾りや薬玉の残骸が残っていた記憶がある。そう考えると、戦後は、本町通りだけではなく、平の街中のもう少し広い範囲が七夕祭りの会場となっていたと思われる。

 メイン会場となる本町通りも、空き店舗・空き地が多くなり、空き地は時間をおかずに駐車場となっている。小生が子どもの頃は、五感で楽しめたまち。食堂の前を通ると、うどんの汁のしょっぱいにおいが漂い、靴屋では、作業場で靴を修理する音、コロッケを店先で揚げているお店などなど。惣菜を売っているお店も多かった。まさに、生活街としての平であったような気がする。

 七夕から、平のまちを懐古してしまったが、「懐かしい」で終わらせたくはない。
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