さて、確かこのひとのマンガって初めてかもの第932回は、
タイトル:チェーザレ 破壊の創造者(1~4巻:以下続刊)
著者:惣領冬美
出版社:講談社 KCデラックス
であります。
鈴:いまごろ、サモンナイト2をやってるLINNで~す。
扇:フリーのアドベンチャーゲームを漁ってるSENでーす。
鈴:相変わらずフリー三昧じゃのぅ。
なんか前はツクールシリーズかなんかのRPGだか、格闘だかを漁ってたんじゃなかったか?
扇:えーと、前の前が格闘で、前がRPGで、今はアドベンチャーだ。
オススメの作品とか知りたきゃ教えてやるぞい。
鈴:いまサモンナイト2やってんだから、これ以上やるゲームを増やしたくはないぞ。
しかし、ゲームもそうだが、いまサモンナイト2の攻略本なんかないからあれだが、攻略はネットでいくらでも探せるってのは、これも昔とは違うわなぁ。
扇:でも、攻略本自体は出続けてるんだよねぇ。
何だかんだ言って、人間はアナログを捨てきれんってことか。
で、今回のオススメだが――。
鈴:捨てきれん……と言うか、いろいろと絵やら設定やらインタビューやら付随物があるからじゃないか?
攻略するだけならネットで十分……というか、ネットのほうが早いし(笑)
でも、私は単に手元に置けて見やすいのと、あれこれ考えるのがめんどくさいから買うんだけどな(爆)
……って、ゲームの紹介は電脳でやれいっ!!
扇:そういう意味で言うと、私は持ってないゲームの攻略本沢山持ってるなぁ。
単に、イラスト目当てなんだけどさ。
ゲームの攻略本は旬があるから、値崩れ早いんだよね。だから画集代わりに買ってる。
先週拾って速攻で全エンディング攻略した、『鴉の断音符』は良かったなァ……。
現代の平凡な町を舞台にしたサウンドノベルで、主人公の鴉(!)が、殺人事件を解決したり、病気の女の子を励ましたり、森の仲間を救うために革命を起こしたりする話だ。
鈴:やはり画集代わりか。
まぁ、それはわからんでもないわなぁ。全キャラの絵とか、説明書にはない絵がたくさんあったりするし。
……ただ、ものによって画集並の値段になるけど(笑)
しかし、鴉が主人公とはねぇ……。こういうとこはフリー(又は同人)ならではかのぅ。
……ん? 鴉……と言うことは、夕方になると事件だの何だのをほったらかして七つの子のために帰っていってしまうんだな?
扇:メガテンなんかは、全悪魔のグラフィックが掲載された本を毎回出してるから、完全に画集だよなぁ。
ちなみに、『鴉の断音符』の主人公はオスだぞ。夕方になると巣穴に帰ってしまうのは合ってるが。(笑)
行ける場所が八つあって、一日に一回だけそこを訪問し、それを六日間繰り返すという実にシンプルなゲームだが、主人公の『ヤタ』が人語を解するという設定を利用して、悪くないストーリーを構築している。
どこに行くかは毎回好きに選べるので、事件を追っかけるもよし、一人の人物を観察し続けるも良し、残飯漁りするも良しと、意外に自由度は高い。
エンディングもサブ含めて16個+後日談3個と豊富で、結構楽しめた。1プレイの時間も短いので激しくオススメ。
鈴:それで攻略本と言って出したのなら、出したほうがすごいな。
しかし、せっかくボケのつもりだったのに合ってるなんて……ちっ……
だが、話を聞いてると、短いってのはいいなぁ。
あんまりダラダラ長くやるのはシミュレーションだけで十分だ。
アドベンチャーはいらん作業が多すぎていまいち好きになれんのだよなぁ。
扇:あ~、確かに、エンディングの数が多いから、途中からはメッセージスキップを利用した作業にはなってしまう。
ただ、シナリオの出来はかなり良かったぞ。しっとりした話から、ひたすらブラックなものまで色々あるが、どれもなかなか読ませてくれる。
ルートによってヤタの性格もかなり変わるから、選択肢なしの一本道作品と違って、ちゃんとゲームしてるのも俺的にポイント高いな。
というわけで興味を持った方は、『鴉の断音符』でググってみて下さい、簡単に見つかります。
鈴:それなんだよなぁ。
まぁ、シミュレーションでも最近はマルチエンディング多いから、めんどいっちゃぁめんどいんだがな。
たいてい1回クリアすると、しばらく……ん~、1年以上はやる気にならん(爆)
だから、サモンナイト3で「番外編」なるものがあるのを知ったのが1年以上あとになってからなんだが(笑)
だが、東方系のシューティングもそうだが……同人とかフリーのレベルってかなり高くなってんのね。
扇:でも、エンディングが一つだったら、それはそれで寂しいだろ?
サモナイ3の番外編は面白かったな、2やってるとかなり笑える。
ともあれ、ゲーム会社の人がこっそりと同人ソフト作ったりするのが当たり前の時代だから、大分フリーのレベルって底上げされた感じはあるね。
もっとも、作成ソフトの性能向上に伴い、猫も杓子もゲーム作るようになったおかげで地雷もかなり増えたが。(爆)
鈴:そうなんだよなぁ。コンシューマだと特にな。
なんか制作者が楽しようとしたんじゃないかって気になるし(笑)
しかし、フリーとかが玉石混淆になるのは仕方あるまい。コンシューマだっておんなじようなもんだしな。
まぁ、私はもう東方系があればシューティングは満足だが(爆)
扇:つーかシナリオ担当としては、グッドとバッド二つのエンドだけって方が楽なんだろうけどね。
しかし、ゲームに限らず、のめり込むと本当に長いなお前。
ハマるのも早いが、飽きるのも早い俺とは偉い違いだ。
鈴:まぁ、それでもいいけどね。
ただし、シナリオが素晴らしくよくなければだけど。
なんのかんの言っても、その熱しやすく冷めやすいのは広島県人だな(笑)
……なんか、久々だとなんかもっと続きそうだが、際限なくなりそうなので、そろそろ本題のほうに行くかね。
つれづれ読書日記
つれづれ読書日記まったりと営業中
微妙にですが、新規作家増えてます。
初回からの総目録、作家一覧、どちらも継続更新中。
数は少ないですが、つれづれ号外専用の目録もあったりします。
ちなみに、姉妹サイト『閃鈴電脳遊戯館』は……すいません、更新止まってます。(爆)
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つれづれ読書日記
扇:さて、今週の一冊ですが――。
鈴:初手で紹介してるぞ。(素)
扇:!Σ( ̄□ ̄;)
そう言えば今日は、『今夜限りの再結成! 緊急企画! 木曜漫画劇場12時間ぶっ通し黒ミサロードショーリターンズ!!!』だったな。
鈴:ええいっ、今夜限りでもないし、12時間ぶっ通しもせんし、そもそも黒ミサじゃねぇだろっ!!
いつからそんな怪しげな団体(?)になったんだ、オレらは!
扇:え?
霧の立ち込む森の奥深くで、地獄の皇太子の誕生を眺めつつ、黄金郷の夢を抱きながら書評をするんぢゃないのか?
鈴:それはてめぇの個人ページで勝手にやれいっ!!
ったく、久々の木劇だってのに何をやってんだか。
えーっと……。
……。
……。
あっ、そうか、最初はストーリー紹介だ!
扇:ストーリー紹介って、CMの前じゃなかったか?(素)
鈴:!Σ( ̄□ ̄;)
……ま、まぁ、7ヶ月以上経ってんだから、忘れててもしょーがねぇじゃねぇかっ!(爆)
と言うわけで、ストーリー紹介よろしく!(逃)
扇:自爆してそのまま撤退とは、情けない……。
えー、では簡単にストーリー紹介を。
イタリア三大有名人(他が誰かは聞かないよーに)の一人、チェーザレ・ボルジアの若き日を描く歴史漫画です、以上。
鈴:短っ!!
まぁ、でもそれくらいのもんだよなぁ。
ではキャラ紹介に行くか。
えーっと、最初は、タイトルは「チェーザレ」なのに、主人公のアンジェロ・ダ・カノッサ。
某田舎からロレンツォ・デ・メディチの推薦でピサのサピエンツァ大学に通うようになった青年。
もともと彫刻師のおじいちゃん子で、職人現場しか知らないため世情に極めて疎く、しかも性格は天然。……なんか、「かわいい」という表現がすごく似合う子。髪型もちょっとクセっ気のある感じで、絵柄もかわいい感じだし。
ただし、天然で純朴だが、頭はかなりいい。
それでいいこともあれば、悪いこともあるんだけど(笑)
扇:役所的には狂言回しなのだが、キャラがしっかりしてるんで、見てて楽しい子ではあるね。
天然らしく、自分がトラブルメーカーであることを全く自覚してないのもいい。
ただ、これも自覚はないんだろうが、優れた感覚とそれを言葉に変換するだけの知性を兼ね備えた結構優秀な人物だったりもする。
この子の最大のネックは、常に一つの対象(人物含む)に集中してるので、場の空気とかが全く読めないことだろうね。
鈴:完全に職人やねぇ、この子は。
大学なんて行ってないで、じいちゃんについて彫刻師とか、そのあたりになったほうがよかったんではないか、って気がしてくるぞ、私は(笑)
扇:でも、チェーザレとの出会いは、確実にプラスになってると思うぞ。
てなわけで、タイトル・ネームだけどサブ主人公のチェーザレ・ボルジア。
本来なら婚姻が許されない筈の枢機卿ロドリーゴ・ボルジアの実子で、政治上のライバルであるメディチ家に対する先兵として、ジョヴァンニ・デ・メディチのいるサピエンツァ大学に送り込まれる。
破天荒で怜悧で超美形という絵に描いたようなダークヒーローで、政敵であるジョヴァンニをいいように操ったり、大学の講堂で施政者の非道な行いを必要悪と断じたり、暗殺者相手に立ち回りを演じたりと、色々ヤバげなことばかりする御方。
もっともその一方で、裏表のないアンジェロをからかったり、人種的偏見に凝り固まったアホをやり込めたり、レオナルドと対面して子供のような顔を見せたりと、人間的な部分もかなりあったりする。
なお、部下のミゲルと話す時だけは限りなく素に近くなるのだが、相手の方は、それすらも仮面の一部と割り切っているようだ……ある意味不幸。(笑)
鈴:長っ!!
さておき、いろいろと歴史に明るくない人間でも、とんでもない悪役ってイメージだけはあるんだが、若いころの話だから、そういうイメージよりも人間味のあるキャラに描かれているわね。
まぁ、そういうところがいいんだが。
じゃぁ、ちょうど名前も出てきたことだし、チェーザレの側近のミケロット・ダ・コレッラ。スペイン語読みでミゲル。
幼少時代、母親から離れて暮らすことになったチェーザレの相手をするために買われてきた経緯があるものの、いまでは本当にチェーザレが最も信頼を置く側近。
ミゲル本人も、チェーザレのためならば、ごろつき(アンジェロが原因)に絡まれたときにあっさりごろつきどもを殺すなど、主人一筋の苦労人(たぶん、アンジェロが出てきて苦労は増えると思われる(笑))
ちなみに、先に言っとくが、小姓とか、そのあたりの役回りはないからな(たぶん)
扇:あー、そうか、お前さんまだ二巻までしか読んでないんだったな。
ミゲルは非常に優秀な側近だが、実は忠犬ハチ公でもチェーザレの友人でもないことが三巻で示されている。
ネタバレになるから詳しく書かないが、苦労人らしく徹頭徹尾リアリストだぞ、こやつは。
ある意味チェーザレより冷たいキャラかも知れん――アンジェロには激甘だが。(笑)
鈴:つか、アンジェロにはたいていの人間甘いだろ(笑)
じゃぁ、次が最後か。
大トリはこのひと、ルネッサンスに出てきた不世出の天才と言えば!
扇:ミケランジェロですね。
『最後の審判』は同時代の絵画作品をぶっちぎりで超越してます、天才っつーか神。
鈴:ぜんっぜんちゃうわぁっ!!
まぁ、美術の世界じゃ天才だろうが、もっと幅広く無節操に天才ぶりを発揮したのがいように。
扇:ああ、ヴィンチ村のレオナルドおじ様か。
では最後に、ルネサンスを語る上で避けては通れない万能の天才レオナルド・ダ・ヴィンチ。
初登場でいきなりチェーザレを煙に巻き、彼をして、あれは魔術師だと言わしめた化け物キャラ。
一般的なイメージだとヒゲのおじーさんなのだが、本作ではまだ若く、物静かだけど迫力があり、知性的だけどお茶目で、ビジュアルは修道士っぽいという、一風変わった感じに描かれている。
つーかぶっちゃけた話、これまで漫画で描かれた中で、最も格好良いレオナルドかも知れない。
今のところ二巻にスポット出演しただけなので、今後の活躍が非常に楽しみなキャラクターである。
鈴:確かに、あのハゲとヒゲの絵のイメージが強いからなぁ。
Wikiとか見ると、この話のとき39歳か。そりゃ、16歳のチェーザレと海千山千のレオナルドでは、さすがにチェーザレが切れ者とは言え、分が悪かろうて。
でも、2巻に出てからこっち、まだ出てないのか……。
ん~、なんかけっこう年齢の割に好々爺然としたキャラでおもしろいから、もっと出してもらいたいもんだな。
扇:同感……なんだが、この時代、まだまだ登場を待ってる人物は多いからなぁ。
キャラ紹介だけで大分熱く語ってしまいましたが、さすが惣領冬美、絵・人物・ストーリー三拍子揃って完成度が高く、とにかく読み応えのある作品に仕上げてくれてます。
とてつもなくオススメ! つーか、読め!
そんなこんなで、久々に復活の木劇でしたが、息継ぎなしのカオスなおしゃべりはやっぱり楽しいですね~。
二人揃ってオススメの作品を読んだ時はまたやりますので、気長にお待ち下さい。
では、アンジェロ君がルネサンス最高の画家(本人は彫刻家と言うだろうけど)として目覚める瞬間を楽しみにしつつ、今日はこれで退散致します。さよなら~~~
鈴:そうね。
あんまり青年マンガは読まないし、これは2巻までしかまだ読んでないけど、歴史ものとかうんたらって関係なく、おもしろい作品だぁね。
しかし、久々だから長ぇなぁ(笑)
まぁでも、ときどきネタがあれば、木曜劇場もやっていこうと思います。
では、Wiki見るとアンジェロはミケランジェロじゃねぇって著者本人が言ってるぞと突っ込んでおいて、退散。
と言うわけで、再見~~~~
タイトル:チェーザレ 破壊の創造者(1~4巻:以下続刊)
著者:惣領冬美
出版社:講談社 KCデラックス
であります。
鈴:いまごろ、サモンナイト2をやってるLINNで~す。
扇:フリーのアドベンチャーゲームを漁ってるSENでーす。
鈴:相変わらずフリー三昧じゃのぅ。
なんか前はツクールシリーズかなんかのRPGだか、格闘だかを漁ってたんじゃなかったか?
扇:えーと、前の前が格闘で、前がRPGで、今はアドベンチャーだ。
オススメの作品とか知りたきゃ教えてやるぞい。
鈴:いまサモンナイト2やってんだから、これ以上やるゲームを増やしたくはないぞ。
しかし、ゲームもそうだが、いまサモンナイト2の攻略本なんかないからあれだが、攻略はネットでいくらでも探せるってのは、これも昔とは違うわなぁ。
扇:でも、攻略本自体は出続けてるんだよねぇ。
何だかんだ言って、人間はアナログを捨てきれんってことか。
で、今回のオススメだが――。
鈴:捨てきれん……と言うか、いろいろと絵やら設定やらインタビューやら付随物があるからじゃないか?
攻略するだけならネットで十分……というか、ネットのほうが早いし(笑)
でも、私は単に手元に置けて見やすいのと、あれこれ考えるのがめんどくさいから買うんだけどな(爆)
……って、ゲームの紹介は電脳でやれいっ!!
扇:そういう意味で言うと、私は持ってないゲームの攻略本沢山持ってるなぁ。
単に、イラスト目当てなんだけどさ。
ゲームの攻略本は旬があるから、値崩れ早いんだよね。だから画集代わりに買ってる。
先週拾って速攻で全エンディング攻略した、『鴉の断音符』は良かったなァ……。
現代の平凡な町を舞台にしたサウンドノベルで、主人公の鴉(!)が、殺人事件を解決したり、病気の女の子を励ましたり、森の仲間を救うために革命を起こしたりする話だ。
鈴:やはり画集代わりか。
まぁ、それはわからんでもないわなぁ。全キャラの絵とか、説明書にはない絵がたくさんあったりするし。
……ただ、ものによって画集並の値段になるけど(笑)
しかし、鴉が主人公とはねぇ……。こういうとこはフリー(又は同人)ならではかのぅ。
……ん? 鴉……と言うことは、夕方になると事件だの何だのをほったらかして七つの子のために帰っていってしまうんだな?
扇:メガテンなんかは、全悪魔のグラフィックが掲載された本を毎回出してるから、完全に画集だよなぁ。
ちなみに、『鴉の断音符』の主人公はオスだぞ。夕方になると巣穴に帰ってしまうのは合ってるが。(笑)
行ける場所が八つあって、一日に一回だけそこを訪問し、それを六日間繰り返すという実にシンプルなゲームだが、主人公の『ヤタ』が人語を解するという設定を利用して、悪くないストーリーを構築している。
どこに行くかは毎回好きに選べるので、事件を追っかけるもよし、一人の人物を観察し続けるも良し、残飯漁りするも良しと、意外に自由度は高い。
エンディングもサブ含めて16個+後日談3個と豊富で、結構楽しめた。1プレイの時間も短いので激しくオススメ。
鈴:それで攻略本と言って出したのなら、出したほうがすごいな。
しかし、せっかくボケのつもりだったのに合ってるなんて……ちっ……
だが、話を聞いてると、短いってのはいいなぁ。
あんまりダラダラ長くやるのはシミュレーションだけで十分だ。
アドベンチャーはいらん作業が多すぎていまいち好きになれんのだよなぁ。
扇:あ~、確かに、エンディングの数が多いから、途中からはメッセージスキップを利用した作業にはなってしまう。
ただ、シナリオの出来はかなり良かったぞ。しっとりした話から、ひたすらブラックなものまで色々あるが、どれもなかなか読ませてくれる。
ルートによってヤタの性格もかなり変わるから、選択肢なしの一本道作品と違って、ちゃんとゲームしてるのも俺的にポイント高いな。
というわけで興味を持った方は、『鴉の断音符』でググってみて下さい、簡単に見つかります。
鈴:それなんだよなぁ。
まぁ、シミュレーションでも最近はマルチエンディング多いから、めんどいっちゃぁめんどいんだがな。
たいてい1回クリアすると、しばらく……ん~、1年以上はやる気にならん(爆)
だから、サモンナイト3で「番外編」なるものがあるのを知ったのが1年以上あとになってからなんだが(笑)
だが、東方系のシューティングもそうだが……同人とかフリーのレベルってかなり高くなってんのね。
扇:でも、エンディングが一つだったら、それはそれで寂しいだろ?
サモナイ3の番外編は面白かったな、2やってるとかなり笑える。
ともあれ、ゲーム会社の人がこっそりと同人ソフト作ったりするのが当たり前の時代だから、大分フリーのレベルって底上げされた感じはあるね。
もっとも、作成ソフトの性能向上に伴い、猫も杓子もゲーム作るようになったおかげで地雷もかなり増えたが。(爆)
鈴:そうなんだよなぁ。コンシューマだと特にな。
なんか制作者が楽しようとしたんじゃないかって気になるし(笑)
しかし、フリーとかが玉石混淆になるのは仕方あるまい。コンシューマだっておんなじようなもんだしな。
まぁ、私はもう東方系があればシューティングは満足だが(爆)
扇:つーかシナリオ担当としては、グッドとバッド二つのエンドだけって方が楽なんだろうけどね。
しかし、ゲームに限らず、のめり込むと本当に長いなお前。
ハマるのも早いが、飽きるのも早い俺とは偉い違いだ。
鈴:まぁ、それでもいいけどね。
ただし、シナリオが素晴らしくよくなければだけど。
なんのかんの言っても、その熱しやすく冷めやすいのは広島県人だな(笑)
……なんか、久々だとなんかもっと続きそうだが、際限なくなりそうなので、そろそろ本題のほうに行くかね。
つれづれ読書日記
つれづれ読書日記まったりと営業中
微妙にですが、新規作家増えてます。
初回からの総目録、作家一覧、どちらも継続更新中。
数は少ないですが、つれづれ号外専用の目録もあったりします。
ちなみに、姉妹サイト『閃鈴電脳遊戯館』は……すいません、更新止まってます。(爆)
御覧になりたい方は、最新記事の☆『目録へのショートカット』兼『総合案内板』、もしくはこちらから!
つれづれ読書日記
扇:さて、今週の一冊ですが――。
鈴:初手で紹介してるぞ。(素)
扇:!Σ( ̄□ ̄;)
そう言えば今日は、『今夜限りの再結成! 緊急企画! 木曜漫画劇場12時間ぶっ通し黒ミサロードショーリターンズ!!!』だったな。
鈴:ええいっ、今夜限りでもないし、12時間ぶっ通しもせんし、そもそも黒ミサじゃねぇだろっ!!
いつからそんな怪しげな団体(?)になったんだ、オレらは!
扇:え?
霧の立ち込む森の奥深くで、地獄の皇太子の誕生を眺めつつ、黄金郷の夢を抱きながら書評をするんぢゃないのか?
鈴:それはてめぇの個人ページで勝手にやれいっ!!
ったく、久々の木劇だってのに何をやってんだか。
えーっと……。
……。
……。
あっ、そうか、最初はストーリー紹介だ!
扇:ストーリー紹介って、CMの前じゃなかったか?(素)
鈴:!Σ( ̄□ ̄;)
……ま、まぁ、7ヶ月以上経ってんだから、忘れててもしょーがねぇじゃねぇかっ!(爆)
と言うわけで、ストーリー紹介よろしく!(逃)
扇:自爆してそのまま撤退とは、情けない……。
えー、では簡単にストーリー紹介を。
イタリア三大有名人(他が誰かは聞かないよーに)の一人、チェーザレ・ボルジアの若き日を描く歴史漫画です、以上。
鈴:短っ!!
まぁ、でもそれくらいのもんだよなぁ。
ではキャラ紹介に行くか。
えーっと、最初は、タイトルは「チェーザレ」なのに、主人公のアンジェロ・ダ・カノッサ。
某田舎からロレンツォ・デ・メディチの推薦でピサのサピエンツァ大学に通うようになった青年。
もともと彫刻師のおじいちゃん子で、職人現場しか知らないため世情に極めて疎く、しかも性格は天然。……なんか、「かわいい」という表現がすごく似合う子。髪型もちょっとクセっ気のある感じで、絵柄もかわいい感じだし。
ただし、天然で純朴だが、頭はかなりいい。
それでいいこともあれば、悪いこともあるんだけど(笑)
扇:役所的には狂言回しなのだが、キャラがしっかりしてるんで、見てて楽しい子ではあるね。
天然らしく、自分がトラブルメーカーであることを全く自覚してないのもいい。
ただ、これも自覚はないんだろうが、優れた感覚とそれを言葉に変換するだけの知性を兼ね備えた結構優秀な人物だったりもする。
この子の最大のネックは、常に一つの対象(人物含む)に集中してるので、場の空気とかが全く読めないことだろうね。
鈴:完全に職人やねぇ、この子は。
大学なんて行ってないで、じいちゃんについて彫刻師とか、そのあたりになったほうがよかったんではないか、って気がしてくるぞ、私は(笑)
扇:でも、チェーザレとの出会いは、確実にプラスになってると思うぞ。
てなわけで、タイトル・ネームだけどサブ主人公のチェーザレ・ボルジア。
本来なら婚姻が許されない筈の枢機卿ロドリーゴ・ボルジアの実子で、政治上のライバルであるメディチ家に対する先兵として、ジョヴァンニ・デ・メディチのいるサピエンツァ大学に送り込まれる。
破天荒で怜悧で超美形という絵に描いたようなダークヒーローで、政敵であるジョヴァンニをいいように操ったり、大学の講堂で施政者の非道な行いを必要悪と断じたり、暗殺者相手に立ち回りを演じたりと、色々ヤバげなことばかりする御方。
もっともその一方で、裏表のないアンジェロをからかったり、人種的偏見に凝り固まったアホをやり込めたり、レオナルドと対面して子供のような顔を見せたりと、人間的な部分もかなりあったりする。
なお、部下のミゲルと話す時だけは限りなく素に近くなるのだが、相手の方は、それすらも仮面の一部と割り切っているようだ……ある意味不幸。(笑)
鈴:長っ!!
さておき、いろいろと歴史に明るくない人間でも、とんでもない悪役ってイメージだけはあるんだが、若いころの話だから、そういうイメージよりも人間味のあるキャラに描かれているわね。
まぁ、そういうところがいいんだが。
じゃぁ、ちょうど名前も出てきたことだし、チェーザレの側近のミケロット・ダ・コレッラ。スペイン語読みでミゲル。
幼少時代、母親から離れて暮らすことになったチェーザレの相手をするために買われてきた経緯があるものの、いまでは本当にチェーザレが最も信頼を置く側近。
ミゲル本人も、チェーザレのためならば、ごろつき(アンジェロが原因)に絡まれたときにあっさりごろつきどもを殺すなど、主人一筋の苦労人(たぶん、アンジェロが出てきて苦労は増えると思われる(笑))
ちなみに、先に言っとくが、小姓とか、そのあたりの役回りはないからな(たぶん)
扇:あー、そうか、お前さんまだ二巻までしか読んでないんだったな。
ミゲルは非常に優秀な側近だが、実は忠犬ハチ公でもチェーザレの友人でもないことが三巻で示されている。
ネタバレになるから詳しく書かないが、苦労人らしく徹頭徹尾リアリストだぞ、こやつは。
ある意味チェーザレより冷たいキャラかも知れん――アンジェロには激甘だが。(笑)
鈴:つか、アンジェロにはたいていの人間甘いだろ(笑)
じゃぁ、次が最後か。
大トリはこのひと、ルネッサンスに出てきた不世出の天才と言えば!
扇:ミケランジェロですね。
『最後の審判』は同時代の絵画作品をぶっちぎりで超越してます、天才っつーか神。
鈴:ぜんっぜんちゃうわぁっ!!
まぁ、美術の世界じゃ天才だろうが、もっと幅広く無節操に天才ぶりを発揮したのがいように。
扇:ああ、ヴィンチ村のレオナルドおじ様か。
では最後に、ルネサンスを語る上で避けては通れない万能の天才レオナルド・ダ・ヴィンチ。
初登場でいきなりチェーザレを煙に巻き、彼をして、あれは魔術師だと言わしめた化け物キャラ。
一般的なイメージだとヒゲのおじーさんなのだが、本作ではまだ若く、物静かだけど迫力があり、知性的だけどお茶目で、ビジュアルは修道士っぽいという、一風変わった感じに描かれている。
つーかぶっちゃけた話、これまで漫画で描かれた中で、最も格好良いレオナルドかも知れない。
今のところ二巻にスポット出演しただけなので、今後の活躍が非常に楽しみなキャラクターである。
鈴:確かに、あのハゲとヒゲの絵のイメージが強いからなぁ。
Wikiとか見ると、この話のとき39歳か。そりゃ、16歳のチェーザレと海千山千のレオナルドでは、さすがにチェーザレが切れ者とは言え、分が悪かろうて。
でも、2巻に出てからこっち、まだ出てないのか……。
ん~、なんかけっこう年齢の割に好々爺然としたキャラでおもしろいから、もっと出してもらいたいもんだな。
扇:同感……なんだが、この時代、まだまだ登場を待ってる人物は多いからなぁ。
キャラ紹介だけで大分熱く語ってしまいましたが、さすが惣領冬美、絵・人物・ストーリー三拍子揃って完成度が高く、とにかく読み応えのある作品に仕上げてくれてます。
とてつもなくオススメ! つーか、読め!
そんなこんなで、久々に復活の木劇でしたが、息継ぎなしのカオスなおしゃべりはやっぱり楽しいですね~。
二人揃ってオススメの作品を読んだ時はまたやりますので、気長にお待ち下さい。
では、アンジェロ君がルネサンス最高の画家(本人は彫刻家と言うだろうけど)として目覚める瞬間を楽しみにしつつ、今日はこれで退散致します。さよなら~~~
鈴:そうね。
あんまり青年マンガは読まないし、これは2巻までしかまだ読んでないけど、歴史ものとかうんたらって関係なく、おもしろい作品だぁね。
しかし、久々だから長ぇなぁ(笑)
まぁでも、ときどきネタがあれば、木曜劇場もやっていこうと思います。
では、Wiki見るとアンジェロはミケランジェロじゃねぇって著者本人が言ってるぞと突っ込んでおいて、退散。
と言うわけで、再見~~~~
久方ぶりにネタに出来る本があったので、木曜劇場にしてみましたが、楽しんでいただけてうれしいかぎりです。
今回のチェーザレ、青年マンガですが青年マンガ派ではない私も読んでみて、素直におもしろかったですよ。
クオリティ確保のために不定期連載ということで、ホントに描き込みはすごいし、ストーリー、キャラともに出来がよくてオススメです。
塩野七生もチェーザレを扱ったのを書いているんですね。
前読んだボルジア家関係のがいまいちだったので、機会があれば私も探してみようかしらん。
図書館頼みですけど(^_^;
ともあれ、読み逃げでもぜんぜんOKです。
読んでくださる方がいらっしゃればこそですので。
少なくとも、このペースは維持していきたいと思いますので、来年もよろしくお願いします。
先月復活された?SENさんの書評も嬉しかったし!
それにしても「チェーザレ」ですか、面白そうですね。
タイトルロールのチェーザレが主役じゃないっていうのもまた一興、今度一度読んでみようと思います。
塩野七生の「チェーザレ・ボルジア 優雅なる冷酷」も(多少若書きだけど)面白かったなあ...何しろあれだけ短命でも波瀾万丈としか言いようのない人生だし。今度掘り出してまた読もうかな。
それではいつも読み逃げですみません。
来年も是非またこの調子で読ませて下さいね。