つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

実はこれが初めての紹介だったり ~つれづれ号外~

2007-12-04 23:18:17 | つれづれ号外
さてさて、一週飛ばして号外肆回目は――。

タイトル:HELLSING 第9巻
原作:平野耕太
文庫名:ヤングキングコミックス

であります。

実は、つれづれで紹介するのは初めてだったりしますが、号外なので続けて読まれていることを前提に書きます。あと、ネタバレ満載なので、未読の方は注意。

倫敦市民の姿は既に無く、ミレニアムの先発隊は壊滅、マクスウェル率いる十字軍も破れ去って、本作はいよいよ人外連中のボスバトルへと突入しました。
前巻で何かよーわからんものと化したアンデルセン神父、同じく前巻で30歳近く若返った死神ウォルター、登場からずっと無言のままで、変身してもやっぱり喋らない大尉と、強敵のオンパレードなのですが、アーカード強すぎるんでこれでも不足なのでは? と思っていたら……実際そうだった。(爆)

神父様さっくり殺されます。臨終の際の台詞は結構好きだけど、前巻でアーカードと交わした、まさにライバル! といった会話を考えるとちと寂しい気も。
アーカードとウォルターはまだ交戦中。ただ、決着はもう付いちゃってる感じですね。アーカードも言及してますが、ウォルターは老人の時の方が格好良かった気がします。
一番貧乏籤引いたのは大尉で、交戦相手がセラス(笑)。えーっと……貴方、ミレニアムの最強戦力ぢゃないんですか? まー、少佐も、『所詮、物理攻撃じゃアーカードにゃ勝てっこない』と割り切ってるみたいだから、ここで失ったところで痛くも痒くもないんでしょうが……。

それはそうと、本巻最大の目玉は――少佐が寄生獣ごっこをやったことでしょう。
例の演説をピークに、どんどん毒が薄れて『単なる自信家』まで落ち込んでいた彼ですが、これでさらに威厳が失われました。倫敦血戦が始まってからこっち、どんどん漢っぷりが上がっていってるインテグラとは偉い違いです。
もっとも、ラスボスは主人公に負けるためにいるので、こうなるのは必然かも知れないけど。

とりあえず、神父様以外のキャラのケリはまだ付いてないので、次巻に期待といったところでしょうか。
(あ~、そう言えば、別作品からの出張キャラが一人死んでたなァ……どうでもいいけど)

ちなみに、バレンタイン兄弟の巻末コント、カバー裏のギャグネタは相変わらず笑えます。
つーか、バキネタはともかく、動物のお×者さんネタってこの本の読者に通じるんだろうか?