つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

男の夢……?

2007-03-15 20:38:32 | 木曜漫画劇場(白組)
さて、帰ってきてた二宮な第835回は、

タイトル:ハネムーンサラダ(全5巻)
著者:二宮ひかる
出版社:白泉社 ジェッツ・コミックス(1巻初版:H12)

であります。

扇:最近、フリーソフトの格ゲーを漁っているSENでーす。

鈴:リメイクされたテイルズ・オブ・デスティニーをえんえんやってるLINNで~す。

扇:いや~、2D格闘ツクール2ndって結構凄いわ。
実際ゲーム作った人に言わせると、死ぬ程使い辛いソフトらしいけど。

鈴:死ぬほど使いづらい……じゃぁ、3rdは出てんのか?

扇:出てない。(笑)
つまり、皆さん使い辛いと思ってても、仕方なく使ってる状態なんだろうねぇ。
業務用顔負けのグラフィック起こしてる人とか沢山いるので、裏の苦労を考えると素直に、凄ぇなぁ……と思ってしまう。

鈴:ほぅ……。
ツクール系のゲームをやったことがないから、どんなもんかはわからんが……創作系をやってると何となく想像がつくな。

扇:何ならやってみるか?
「2D格闘ツクール フリー」でググると簡単に引っかかるぞ。
軽くて50メガ、重くて100メガぐらいだ。
(※圧縮ファイルでこの大きさです。解凍すると五倍ぐらいになります)

鈴:でかっ!!
さすがにそこまで重いのをダウンロードするのは骨が折れるな……。
……って、そこまででかいのをよく作るのぅ……。

扇:いや、マジでよーやるわと思う。
もっとも、データの重さとゲーム性は必ずしもイコールじゃないので、見極めは難しいがね。
まー、タダで遊ばせてもらってるので、文句は言えないけどさ。

鈴:まぁ確かに。
これで金取られてたら、金返せ!になるのが目に見えているだろう。

扇:そういう作品も……あるわな。
グラフィックに懲りすぎてジャンプがもっさりしてたり、変に技が派手過ぎてキャラバランス悪すぎたり、コレって二昔前のゲームじゃん! みたいなのだったり、まー色々だ。
最大の難点は、やってると自分で作りたくなる点かも知れんがな。
そして――出来ることと出来ないことのギャップに苦しむ、と。(笑)

鈴:……物書き的に、その自分で作りたくなるってのは、わかりすぎるほどわかる気がする……。
つーか、RPGツクールのパソコン版はマジで買うか買うまいか、悩んだことがある(笑)

扇:俺は、プレステ版のRPGツクール3で作ってたが、メモカのデータが吹っ飛んで萎えた。
あの時代はまだ専用キーボードなくて、十字キーでいちいち文字選択してテキスト打ってたから、いずれ挫折した可能性が高いがな。
パソコン版は……言われると欲しくなってくるなぁ……。

鈴:……十字キーでテキスト打ち……考えたくねぇなぁ……。
ブラインドタッチが基本の人間にとって、これほどストレスが溜まることもあるまいなぁ。
だが……、パソコン版買うと地獄を見るぞ、きっと。

扇:見るだろうなぁ……。
だから、強引に知らなかったフリをするのが賢明だろう。
で、主役はオーソドックスに三人でいいかね?(爆)

鈴:だから泥沼へ誘うんじゃねぇっ!
ただでさえ読むのに時間がいるってのに、これ以上(これ?)、時間のかかることはできんぞ。

扇:LINNよ、ゲー人墓場は良い所だぁ~。お前も共に来いぃぃぃ~……。

鈴:誰が行くかぁっ!!
……引きずられる前に、本題に戻って呪いを断ち切っておこう。
では、ストーリー紹介だが、よくわからんまんま、押しかけ女房と、引っかけた女性と三角関係に悩むラブコメであります。

扇:全然違うだろ。
年上の元カノ&年下の今カノと同棲することになった二十代後半の男が、ちょっと奇妙で幸せな家庭を築いていくホームコメディです。

鈴:……なんか、これだけですむストーリー紹介って……。
ま、まぁ、さておき、CM行っとくか。


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扇:では、主人公の夏川実(みのり)。通称、実ちゃん。(笑)
ちょっと怒りっぽくて、なにげに心配性で、微妙に無気力な典型的二宮男。(ん? このフレーズ前にも使ったか?)
ただし、中学時代に肌を合わせた斉藤陽子のことが忘れられず、その後女っ気なしで通してきたという設定があり、そのおかげで少しだけ某タサキさんとは違うキャラになっている。
第一話でいきなり一花に暴漢呼ばわりされ、同日に件の陽子と十年ぶりに再会するというジェットコースターなデビューを果たし、数奇な縁で三人同居生活を送るようになってからは、一花と寝まくって、陽子と喧嘩しまくるという凄い生活を送ることになる。
最終話ギリギリまで、一花を選ぶのか陽子を選ぶのか判然としない格好だったが、最後は――ってここまで言っては興醒めか。(笑)

鈴:前にも使ったつーか、このひとのマンガはその「二宮男」ばっかりな気がするが……。
では、ヒロインのひとり、斉藤一花。実ちゃんに初手から駅で因縁をつける、と言うとんでもない出会いを果たすものの、いつのまにか知り合いなんだか、恋人なんだか、よくわからない関係に突入。
その後、もうひとりのヒロインとともに実ちゃんと同居しつつ、微妙な三角関係を続ける。
基本的に内向的で、自分の自信のないキャラとして描かれているが、イタチの最後っ屁のような爆弾を放り投げ、実ちゃんを困らせること多数。

扇:つーか、実の会社の社長が、「あの女(一花)はやめとけ」と言ったのは至言だと思う。
地獄の果てまで一緒に行く覚悟がないと付き合ってられないし、覚悟を決めたら決めたで、その瞬間に目の前から消えようとする女だからな……手に負えないとはこのことだ。
では、もう一人のヒロイン、斉藤陽子。一花と名字が同じだが、血縁とかは一切ない。
歳は実の一コ上で、中学時代に彼に籠絡され、御子様には言えない関係となった。
が、世界に実しかいない孤独な自分と、自分以外にも沢山の友人を持つ実、そのギャップに苦しみ、高校入学と同時に関係を断つ。
第一話で予告も前フリもなしに登場し、実の心を騒がせるが、追い詰められて昔の恋人に甘えに来たのか、十年経って食べ頃になった男を食いに来たのか、どっちとも取れる態度を取っていた。
ちなみに、自分を振った美人の彼女が、もう一度戻ってくるというシチュエーションは男のロマンの一つであろうが、現実にそれを期待するのはやめた方がいいだろう。(笑)

鈴:手に負えない……まぁ、ラストの結婚式をサボタージュするのが最たるもんだろうな、一花は。
やめたほういい、って、そういうことを考える時点で終わってる気がしないでもないぞ。

扇:だからオチを言うなと何度言えば解るっ!
いや、ネタとしては定番だぞ。ただし、熟女物とか、演歌のだがな。(笑)

鈴:あ……。
う~む、何気にまたオチを言ってしまったか……。
まぁ、よいではないか、よいではないか(どっかの時代のどっかのお大尽風)
……しかし、熟女とか演歌とか、わからんでもないが、そういう単語が出ると、なんかやらしいな(笑)

扇:良くねぇんだが、まぁ……いつものことと諦めよう。
やらしいって、これ、エ×漫画じゃなかったのか?
二話に一度はきっちり寝てるぞ、実ちゃん。(笑)

鈴:まぁ、途中で瑤子に邪魔されたりしたときもあったがな(笑)
でも、相変わらずというか、このひとのそういうシーンって、ぜんぜんいやらしくないんだよなぁ。
純情(?)な高校生以下くらいなら、どうかはわからんが。

扇:そうさな、描き方は結構綺麗な方だ。
てなわけで、三人で住んでて片一方に隠れてもう一方とピーしまくるとか、そのピーしまくってる相手が主人公に昔の女とヨリ戻すことを勧めるとか、三人同時に(以下略)とか、ありえね~~~と叫んでしまいそうなネタがてんこ盛りの作品だけどオススメです。
個人的には、実ちゃんより達観してて、自分になびかないと解った上で陽子にちょっかい出す『実の会社の社長』が面白すぎるので、それだけで満足かも。
では、詳しい内容がまったく不明のレビューですが、今回はこの辺で、さ・よ・な・ら~

鈴:満足って……社長、おまえ、女性斉藤ふたりの関係で言えば、何のために出てきたな? って気はしないでもないが(笑)
ともあれ、実際、二宮らしい話で、あり得ない度は高いけど読んでておもしろい話ではあります。
……この話を読んで、本気で「羨ましい……」と思ったヤツがいるんだろうなぁ、と思うとちとげんなりしないでもないが……(笑)
と言うわけで、今回の木劇はこの辺でお開きっ、と言うわけで、さよ~なら~



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