つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

る・ぐうぃんノ世界ぃぃぃっ!

2005-01-04 22:31:23 | SF(海外)
さて、あけおめパートIV(いつまで続けよっか)な第35回は、

タイトル:ロカノンの世界
著者:アーシュラ・K・ル・グウィン
文庫名:ハヤカワ文庫

であります。

『ゲド戦記』シリーズと『闇の左手』で知られるSF界の女王ル・グウィン

これは彼女の長編第一作で、ファンタジー世界を舞台にしたSFです。

だから一言で終わるなってば。

もすこし言うと、この宇宙には全世界連盟という銀河規模の組織があります。
あっちこっちに惑星調査隊を派遣し、そこで発見した知的生命体に技術指導をしてます。
ただし当然のように租税は取るし、文化レベルが向上したら恒星間戦争に参加させたりする。

つまりやってることは総裁Xと同じですね。
(解らない人はガッチャマンを視ること)

ロカノンはその惑星調査隊の隊長さんの一人。
連盟の敵対組織の攻撃で調査隊が全滅したため、原住民とともに惑星を取り戻すため戦う。

属する組織は置いといて、ロカノン自身は一応善人です。
戦う理由にしても、敵が原住民の虐殺を始めたからみたいなとこがあるし。

でもねぇ……結局のとこ、連盟もその敵も同じ穴のムジナじゃないかなぁ、と。

コロンブスとピサロ、どっちがかってレベルの違いでしょ、所詮。

ロカノンがそこに全く疑問を持たないのがかなり不満でした。

ま、アラビアのロレンスをやるわけにもいかないんだろうけどさ。



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