つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

叫べ基次郎!

2004-12-13 21:47:01 | 文学
さて、しない記念の第13回は、

タイトル:檸檬
著者:梶井基次郎
出版社:新潮文庫

であります。

いや、別にどうでもいいのだ、他のは。

この短編集の中にある「桜の樹の下には」だけがよいのであります。

この短編が出てから世の中に「桜の樹の下に屍体が埋まっている」というのを題材にした小説が出るわ出るわ。

……いや、私も使いましたが(爆)

そういうわけで、かなり偏見街道まっしぐらですが、梶井基次郎と言えば、「桜の樹の下には」なのであります。

吠えよ漱石

2004-12-13 00:39:22 | 文学
さて、もはや記念する必要もない、第12回は、

タイトル:夢十夜
著者:夏目漱石
出版社:不明(すいません、読んだのが十五年ぐらい前なので……)

であります。

夏目漱石と聞いただけでカラスと喧嘩してる猫を思い浮かべてしまう奴はいねかぁ~。
もしくは課題図書ってことで無理矢理読まされた『こゝろ』を思い出す奴はいねかぁ~。

はっきり言うと、私は漱石嫌いです――つまんないから。(完結)

でもこの作品に限って大好きだったりする。なぜなら……

畜生、なんでお前らそんなに馬鹿なんだよっ!

そんな言葉が聞こえてくるのですよ。(多分、私も馬鹿の一人)

キレてます、漱石。
もう他人の理解なんか求めてません。
皮肉なことにそれがこの作品を凄まじく面白いものにしてます。

一言で言えば夢の話を並べた連作短編。
十編すべて読み終わる頃には頭のどっかの部分に、「コンナユメヲミタ」というフレーズが焼き付くこと請け合い。ついでにフシギ時空にも行けます。

文学なんて嫌いだという方、是非是非、一度読んで騙されてみて下さいね。(笑)