旅路 とまりぎ

いくつかのグループでのできごと(主に旅)

たちのみ

2010年01月25日 | アルコール

                 たちのみ 

                                とまりぎ

 小田急線新宿駅の地下改札口を出ると、JR新宿駅西口へ出る通りの両側に店がある。

 その中の一軒に”たちのみ”とあるので吸い込まれるように入ると、たしかに椅子はなく客は立っている。

 奥に店員のいるカウンターがあって二人が窓口に見えたので、二階堂のお湯割りと煮込みを頼む。

 料金はセット500円。安い。

 昔から”たちのみ”はあったことはあった。山手線の各駅近くの酒屋がコップ一杯づつ出してくれて、つまみは缶詰や乾き物が主で、煮たり焼いたりのものはなかった。そういった酒屋の”たちのみ”が東京からは消えてさびしくなった。
 そう思っていたら、数年前に横浜で数軒見つけて入ったことがあったが、それももうなくなった。

 極端な景気低迷で、神田、新橋、新宿といった人の多く集まるところには”たちのみ”が増えた。
 サラリーマンの懐事情は日に日に悪くなっているようだから、この手の店が客を集める。

 小田急線の管轄内にこれができたのは、安全で入りやすくてたいへんありがたい。思い出横丁まで歩かなくて済む。

 むかしの酒屋の”たちのみ”がのんびりしていてなつかしさを感じるのだが。

 

コメント
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