ご教歌 のりのため 心つくすと おもひしは みなおのが身の ことにぞありける
大 意 (日晨上人「ご法門のかなめ」より)
妙法は衆生を救う慈悲のかたまり。
従って御法の「み心」にしたがってご奉公すれば、それは自分を助ける道を進むことになる。
他のために骨折るだけで自分は損したというような心を起こすな。
化他即自行、教えるは学びの半ば。
ご信心の上では、よく、「させていただく」という言い方をします。
「これ、やってちょうだいね」「させていただきます。」
こんな会話です。
「やってあげる」のではなく、「させていただく」
それは、骨を折っても、他が得するのではなく、自分も功徳を積むことができます。
ご法さまの「みこころ(教え)」に、随喜して、道を求め、教えどおりに行うのです。
イヤイヤやって、雑だし愚痴りながら渋々っていうようなのじゃありません。
口には出さないけど、動きは消極的なんていうのも違います。
忙しいけど、一生懸命にこころを尽くして、工夫して、時間をつくって、やりくりして、
「お参詣させていただきます。」「他を利益する菩薩行を、させていただきます。」
こんな心持ちです。