ご教歌 旅人の 日なたをあゆむ かげ見れば まへにうしろに はなれざりけり
(日晨上人 ご法門のかなめ より)
外を歩く人の影、曇ったときは分からぬがお天気のときはよく分かる。影は形から離れぬもの。ごとくにその人の果報は善悪ともについて回る。信心の鏡でその影を見て、よき種まきをせよ。
徳・不徳というものは、その人々についてまわっているもの。形に影のそうように、それがわかる時とわからぬ時がある。日なたを通ればはっきりわかるが、曇天では影は見えない。しかし、ないのではない。信心はこの体から離れぬ体の徳をつかむものだと心得、しっかり種まきの御奉公をすべし。