一樹の陰一河の流れも他生の縁
たまたま、同じ木陰に身を寄せて雨宿りをする。また、たまたま、同じ流れの川の水を汲むというような、たったそれだけのことも、みな前世からの因縁によるものであるということ。
では、夫婦となる。親子。兄弟。朋友。これらは、どれだけ深い縁があるのだろう。
苦楽がある。楽は少なく、苦は多い。誰でも、かならず、山坂や雨降りがある。そんなとき、助け合えるのはすばらしいことです。
誰かのせい。被害を被った。でも、それは、自身の、過去の因縁によるものでしょ。恩を忘れないこと。たとえば、親が子を育てるのを、子が当たり前だと思っていたら、罰当たりなことです。困った人がいたら、ぐだぐだ言わずに、黙って助ければいいじゃんか。損したと思うなかれ。たすければ、却って自分に徳となって帰ってくるもんです。