当山第二世・権大僧正日泰上人の奥様(大奥様)が、本年・平成22年3月1日に帰寂され、
今日がちょうど百ヵ日忌に当たります。
常住寺が創建されたのは1944年=昭和19年です。
それまでは本寺乗泉寺の一教区(地区の組織)としてご信心活動が展開されており、
王子の梶原(堀船)地区を中心とした【本船組】というグループが、常住寺の基盤となりました。
昭和17年。戦争が始まって間もなくに、恩師日泰上人は師命により、当時の麻布・乗泉寺所属から
王子に拠点を移され、ご弘通ご奉公が始まりました。
以来ご帰寂の日まで大奥様は、常住寺のご弘通ご奉公を内からお支えになられました。
常住寺の歴史には常に、日泰上人と大奥様がいらっしゃいました。日泰上人がご遷化(亡くなられること)
されても、大奥様がご健在だったので、恩師の面影をどこかで感じつつ過ごすことができました。
行年97歳。長年のご弘通ご奉公、そして弟子・信徒をこよなく愛でて下さいました。
大奥様の笑顔に、何度助けて頂いたことでしょう。ご恩返しは済んでいません。
今後のご弘通ご奉公で、少しでもお返し申し上げたいと思うばかりです。 合掌。