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優しい時間。

2015-01-30 11:00:00 | 物語。
暖かい日があったり、寒かったりした日々が
続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

私は、今の所インフルエンザにもかからず、
過ごしています。
持病の病院に行くときが怖いですね。
一番、菌を頂きやすく思いますから。。。

ところで、季節柄、道端で蝋梅の花が
咲いていました。
家族がカメラで撮らせて頂いていたら、
その蝋梅の持ち主の方がいらして、
折って持って行ってもいいよと言われて、
とても狼狽したそうです。
なんだかな。(笑)
お後がよろしいようで。










私も家族との優しい時間が大好きです。
そんな気持ちから生まれた物語です。











それでは、いつものようにいつもの言葉を。









相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。











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優しい時間。










あ。この人だ。
そう思った。
ううん。初めはそう、
思わなかった。

道明寺との恋愛が、
あまりにも急スピードな
恋愛だったから、
直感なんて言葉は、
出てこなかったんだ。

道明寺との恋愛が
終わってから、
あたしは、F4から遠ざかろうと
したんだけれど…。

皆で、あたしの家を訪れてくれて
たわいもない話をしたり、
映画をみたりした。

それと、何をするでもなく、
引きこもっていたあたしを
外に連れだしてくれて
普通に生活をしていられたのは、
美作さんのおかげだった。

こんな優しい気持ちになれるなんて
こんな優しい時間があるなんて、
道明寺の時には思っても
いなかったなぁ。

なんて思っていたら、
美作邸の美作さんの部屋の
定位置のソファーで、微笑んでいた。

「牧野。どうした?」

向かい側のソファーに座っている
美作さんから声がかかる。
あたしは、なんでもないよと
静かに首を横にふる。

「そうか?ならいいけど…。」

心配そうな目をした美作さんが、
テーブル越しに見つめている。

「本当に、大丈夫。」

その言葉に、美作さんは、
立ち上がって言う。

「紅茶煎れなおすよ。」

立ち上がろうとするあたしを
美作さんが軽く制して。

「あたしが。」
「牧野は座ってて?」

すぐに、紅茶を良い香りが、
漂ってくる。

いい香り。

「この間、好きだって言ってた
だろ。」
「あ。うん。」

美作さんは、静かに、テーブルに
ティーカップを置いて、
向かい側のソファーに座る。

「俺さ。今までは一人でいる時間が、
いいんだとばっかり思ってたんだ。」
「え?あたし、お邪魔なんじゃない?」
「いや。牧野とこうやっている時間は、
リラックスできて、好きなんだよ。」

見つめていると、クスリと美作さんは
笑って続きを言う。

「この時間が、好きだ。」
「あたしも好き。」

美作さんは、今度はふんわりと笑って
言う。

「そうか。なら良かった。」

美作さんの本当の笑顔。
そして、この優しい時間を
守っていきたいって思うのは、
ダメなのかな。

あたしは、そう考えながら、
ゆっくりと美作さんが煎れてくれた
紅茶を飲んだ。


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