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雨のあとの虹。

2013-05-29 11:03:41 | 物語。
梅雨入りしました。
早速、はっきりとしないお天気です。

梅雨というと思いだすのは、
ショパンの雨だれ。
家族の好きな曲でもあります。
私も、ゆったりと弾くのに好きな曲。
そんな雨だれを聞きながら書きました。









それでは、いつものようにいつもの言葉を。










相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。










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雨のあとの虹。









雨の中。
薄い霧が包む中。

あたしは、
雨合羽を着て、長靴履いて、
浅い水たまりをぴちゃぴちゃ。

「牧野。」

そう、あきらが呼びかける。
分かってる。
名前呼ばれるだけで、何が言いたいか、
分かってる。

濡れるよ?そろそろ戻ろうだよね。

「もう少しだけ。」

後ろで、あきらが肩を竦めた様子を
感じていた。

あたしは、ゆっくりと水を蹴りあげて、
思う。

「虹。出ないかなぁ。」
「うーん。もう少し、降りそうだしなぁ。」
「そうだよねぇ。」

雨のベールが、包んでいる中、
虹は無理だよなぁ。

そう考えに至ったあたしはやっと、
小さな水たまりから、抜けだした。

「満足した?」
「うん。」

あきらは、あたしに傘をさしかけて、
あたしの傘を渡してくれた。

「ありがと。」

フッと笑って、
渡してもらった傘の中に入った、
あたしのフードを後ろにおろしてくれる。

「なんか、プルプルしたくなっちゃうなぁ。」
「へ?」

あたしは、くすくす笑いながら、はてなマークの
あきらに言った。

「犬って、濡れるとプルプルするじゃない。」
「ああ。そういうことか。うん。牧野には、
似合うんじゃないか?」

はっと見上げてみると、そこには、
おちゃらけた美作さんの笑顔。

「もう。ほんとにしちゃうから。」
「どうぞ?」

そう言いながら、あきらは、3歩後ろに
退いた。

「あ。逃げた!」
「当たり前じゃん。」

雨のベールが、薄くなってきた頃。
道路のそこには、二人の明るい声。
空には、虹が現れ始めていた。

「雨も上がってきたな。」
「うん。あ。美作さん!虹!!」

つくしが指さした方を見ると、
あきらが、微笑んだ。

「牧野が呼んだ虹だな。」
「そうかなぁ。」
「そうだろ?」
「うん。何かいいことあるといいな。」
「ああ。きっとあるさ。」

あたしは、微笑んで言う。

「ねえ。美作さん。」
「なんだ?」
「美味しい紅茶が飲みたいな。」
「体も冷えたしな。カフェにでも、
寄って行こうか。」
「うん。」




伝言おねがいできますか?7

2013-05-26 11:45:59 | 伝言お願いできますか?
今日も、陽射しはそんなでも無い
ものの、暑いものは暑いです。(^^;;

今日は日曜日。
ところで、珈琲を買いに行こうかと思うと、
いつもお店の定休日の日曜日なんですよ。
仕方がないから、数日中に買いにいこう。。

珈琲といえばあたし、お肌があまり丈夫
でないので、珈琲は、飲んでいませんでした。
(刺激物ということで。)

ところが最近は、家族とともに楽しみます。
朝に1杯。家族が家仕事の時は、
15時~16時の間に、カフェタイムでもう1杯。

珈琲は、自転車で行ける珈琲豆売ってるお店で
買う、珈琲が一番美味しいです。
前は、カフェとかよく行ってたのに、
美味しい珈琲を、ヴィアレッティで、煎れるように
なって、おうちカフェが多くなりました♪
今日の午後も、カフェタイムがあるかな。
何か、お菓子を用意しておこう。









それでは、いつものようにいつもの言葉を。










相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。










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伝言お願い出来ますか?7









あたしは、図書館の中にあった公衆電話で、
さっきメモしてきたバイト先に電話をかける。

「はい。ロイヤルカフェ。」
「あの。私、牧野といいます。大学の掲示板で、
バイトのことを見たんですが。」
「何年生?」
「今年度入学の1年です。」
「長くできる?」
「はい。」
「じゃ。これからとりあえず、うちの店に来れるかしら?」
「はい。もちろんです。」

あたしは、カバンを持ち直して、
店へ向かった。
これからの、長年の友、アン・シャリーと出会う為に。


*******


ロイヤルカフェに着くと、お客さんで溢れかえっていた。
「!?」
どうやら、地元で有名な繁盛店らしい。
あたしは、苦笑した。
こういう店に縁があるよね。。w

あたしは、腕まくりをした。
そして、カバンの中から、白いギャルソンエプロンを
して、アンに話しかけた。
「先ほど電話した牧野です。手伝いましょうか?」

アンは、ニヤリと笑って言った。
「経験は?」
「日本で、レストランでバイトしてました。」
「助かる。私は、店長のアン。よろしくね。
これ、あの端っこで手を上げてる、男性に運んでくれる?」
「はい。」

あたしは、珈琲とケーキを受け取って、
店内をすぅと移動して、その男性に近寄っていった。

「おまたせいたしました。」
「新人さん?」
「はい。まだ、見習いですけど。宜しくお願いします。」
「キミだったら、大丈夫だと思うよ。」
「?」
「アンが、気に入りそうってこと。」

あたしは、ニッコリ笑って、軽く頭を下げて、
カウンターに戻ってきた。
入れ替わり立ち替わり、人が入ってきて、
休む暇が無いくらい。

「二時過ぎに、はけるから。」
「はい。」

あたしは段々、テーブルの場所も覚えて、
アンの煎れた飲み物や食べ物を運んでいった。
アンの言う通り、2時過ぎには、店内は、
数人のお客さんだけになって、やっと、
落ち着いた。

「1時間だけの静まりよ。」
「15時過ぎたら、カフェタイムですか?」
「ええ。ところで、つくしって呼んでいいかしら?」
「はい。」
「つくしは、他には何かできることある?」
「紅茶と珈琲それから、ジャパニーズティでしたら、
煎れられます。」
「あら。ジャパニーズティ出来るの!?」
「はい。」
「新しいメニューにいいかも。何か考えましょ。」
「良いですね。」

「ということで、コレ食べて、元気だしましょ。」

あたしは、カウンターに座るように言われて、
座ると、美味しそうなカフェオレとクロックムッシュが、
前に置かれた。

「わ。美味しそう。頂きます。」

あむん。とかぶりついて、食べるつくしに、
アンは笑った。

「つくし。合格よ。これから、よろしくね。」
「はい。宜しくお願いします。」

夕方17時まで、あたしはお店で働いた。
店を締める前にあたしは、お店をはけて。
「じゃ。しばらくは、毎日で。時給は、
さっき言ったとおりで。
ガイダンスで、授業の形態が分かったら、
曜日とか決めましょう。」
「はい。わかりました。それじゃ。お先に失礼します。」

あたしは、バックヤードに置かせてもらっていた、
バックを持って、カフェを後にした。




I envy you.

2013-05-22 11:39:47 | 物語。
いいお天気です。
毎日の天気予報に、紫外線情報が
入るようになって、
手は長袖で、顔は帽子で気をつけています。
すぐ、真っ赤になってしまうんです。
お肌が弱くなってるんだなぁと思います。
何かいい、日焼け止めも探さなくっちゃ。

夢を見ました。
今は、年賀状のやり取りだけに
なっている友人の夢。
元気かな。
久しぶりに、メールしてみようかな。







それでは、いつものようにいつもの言葉を。










相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。









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I envy you.(羨ましい)








小さい頃から、始めから
諦めていたんだけど
君に出会って
知らない世界を知ったことで
俺の嫁さんは、俺自身が探そう
そうって決心したんだ。

第一の問題は、
俺らのお袋たちと上手く付き合って
いける女性。
そして、俺らを惹きつけておける人。
I envy you.
って言われる人がいいな。

それって、一人しかいないんじゃないか?
って、最近、思い始めたんだ。
そう。君なんだ。
こんな想いになったのは、
強い瞳。一本の強い意志と優しさ。
そんな君が、俺らの心に入ってきたから。

この想いは、俺だけじゃない。
F4のみんなはそう思ったはず。

I envy you.
って、思っていたけどさ。
それは、俺らが努力すればいいんだよな。
それも、君を見ていて気づいたこと。

親は、俺らのことを見てないようで見ていて。
精一杯の気持ちで、気持ちを伝えたら、
分かってくれた。

だから、俺自身で見つけたんだ。
俺らの中から俺が、選ばれるなら、
君と幸せになってみせる。
あいつが横にいてくれるなんて。
I envy you.
そんな想いを、みんなにさせてみたい。

I envy you.
狙ってる奴がいたってことだから、
多少不安もあるけれど、
愛している君から、愛されていると知って
手に入れたのだから、
俺はもう離さない。





空木。

2013-05-19 12:12:55 | 伝言お願いできますか?
昨日、ドライブ行って来ました。
山に海に楽しみました。

ところが途中、車のエアコン故障。
送風さえ出来ず、あたしは、
暑気にクラクラしてしまいました。
いやぁ。参った。
家族に、早く言えや~と怒られました。
すみません。気を使っちまいました。
冷たいペットボトルで、首筋を冷やして、
なんとか持ち直しました。
ヤレヤレ。




空木。木に咲く白い花は、
とてもキュートです。






それでは、いつものようにいつもの言葉を。










相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。






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空木~夏の訪れ。秘めた恋。









ねえ。
もうちょっとだけ。
あなたの側でこうしていていい?

あれから時が過ぎて空木の花が
咲き始めている。

あなたの側がとても居心地がよくて
いけない。
空木の花の花言葉のように
あたしの気持ちは秘めたものなの
だから。

あと少しの間このままで。
いつかはあたしは、この場所から
離れなくちゃいけないのは
分かってる。

あなたが御曹司で、決められた
結婚をしなければいけないのは
分かっているから。

もう少し、思い出をちょうだい。
このまま、夢が見られればいいのに。
なんて言ったらいけないよね。

あなたの側が心地よいから
つい贅沢になってしまう。
ここでストップさせておかなくちゃ。

「何をそんなに悩んでるの?」
「へ?」
「その本、そんなに難しい?」
「そんなことないけど。」
「そっか。」

ちいさな沈黙の後彼は言った。

「俺は、牧野と離れるつもりはないよ?」
「はい?何言ってんの?」
「分からなくていいんだ。そういうことだから、
頭の隅に入れておいて。」
「??」

はてな記号が飛んで、きょとんと
しているあたしにフッと優しい笑顔を
向けてから、あきらは読んでいた本に、
視線を戻した。

ちょ、ちょっと!あたしの秘めた気持ち、
美作さんにばれてない?ええええ?

あきらが、不意に横を向いた。
何かおかしい。
あ。あきらの肩が上下に揺れている。
そして、小さなクククッという笑い声。

は~、なんなのよ。
本に集中しよ。

それでも続く、あきらの肩。

「ちょっと美作さん。笑いすぎ。」
「俺。も。ダメ。」
「何よもう!」

「かわいいよ。牧野。」

な。あたしは、顔が真っ赤になった。
あたしのこの秘めた恋。
だから、バレてない?バレてるの?
どっち~~?!




伝言おねがいできますか?6

2013-05-15 09:45:47 | 伝言お願いできますか?
暑さが、初夏の暑さになって来ました。
まだ慣れないので、すぐに暑気みたいに
なってしまいます。
水分を大目に取って、気をつけなくっちゃ
ですね。

いつも、原稿を書く時って、
音楽を掛けてます。
J-popにインストゥルメンタル。
その時の気分でですが、
曲によって、書く速度が、変わる感じ。
不思議なものです。








それでは、いつものようにいつもの言葉を。










相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。











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伝言おねがいできますか?6











あの手の女の子たちは、見たことがある。。。
ああ。嫌な予感。

途中、男性とすれ違う。
あたしは、小さく頭を下げて、部屋へ戻った。

冷蔵庫に買ってきたものを入れて、
小さめのフライパンと大きさの違う鍋を
近くの棚の上に置いた。

少しは、生活できるかな?
そう思いながら、ニット綿のワンピースな
部屋着に着替えた。
お湯を沸かして、紅茶を入れる。

マグカップを、ソファの近くのテーブルに。
さっきの冊子と、テレビのリモコンも、
近くに置いて、ひざ掛けを横に置いた。

明日からはバイト探さなくちゃ。
大学で、何かイイバイトを紹介して貰えれば
いいんだけど。
冊子を読みつつ、あたしは、テレビのニュースを見ていた。

*******

翌朝。9時過ぎに支度を済ませてあたしは、
歩いて7分ほどの大学へ向かった。
色々と総務で手続きを終えて、大学内の色々な
ものが使用できるようになった。
ガイダンスの日程も聞いて、その後、大学の生協へ行く。

生協にも、学生向けの掲示板があって、色々と情報を
仕入れることができた。

うん。これだったら、なんとか行けそうかな。

あたしは手帳をパタンを閉じて、ラウンジへ行った。
珈琲を手に入れて、座る。
すると、昨日、寮の階段ですれ違った男性(だと思う。。)が、
話しかけてきた。

「昨日はどうも。同じ寮の子だよね?」
「昨日はどうも。」
「俺。今期から経営学部に入学した、ロイ・ウッド。キミは?」
「あたしも経営学部に入学した牧野つくし。」
「留学生?」
「ええ。日本人よ。」
「英語を勉強しに来たんじゃないの?」
「いえ。あたしは、経営を勉強しに来たんだけど?」
「失礼。」

あたしはニッコリ笑う。

「ロイさんは、英国人?」
「ああ。そうだよ?」
「そうなんだ。よろしくね。」
「ああ。こちらこそ、よろしく。」

その時、遠くから、女性が数人こちらに向かってくる。
あたしは、カップに残っていた珈琲を飲み干し、
立ち上がった。

「あたし、用事があるから。」
「ああ。じゃあ。」

あたしは、女性が歩いてくるのとは違う方向に向かって、
すたすたと歩き始めた。

「ロイ。お茶しに行きましょうよ。」
「・・・。」

ロイの視線は、あたしを追ってきている。

「あの子。新入生なの?」
「ああ。」
「ねえねえ。彼女じゃない?」
「何が?」
「テスト満点で、特待生で入ったっていう留学生。」
「へー。そうなんだ。」

あたしは、急ぎ足で、図書館へ向かっていた。
あの人…。F4と同じ香りがする。気をつけなきゃ!
どんなって?
一流な男の雰囲気…。