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2014年、花沢類バースディ。

2014-03-30 11:00:00 | 企画物。
桜の季節、皆様いかがお過ごしでしょうか。
我が家の近所の公園では、早咲きの桜は満開、
ソメイヨシノの桜は、もう少しというところ。
一度、買い物の帰りに、その公園のベンチで、
そのお買い物で、苺をお買い得品で手に入れて
いまして、その苺をおやつにしながら、
のんびりとお花見しました。
気持ちよかったです。

今年の桜が散り始めるまでに、
もう一度位は、お花見したいなあと
思っているのでした。
今度は、敷物を持って行こうかな。(^^)/





花沢類のバースディ物語です。
ということで、花沢類出現でございます。
尚、出演料は破格。そりゃ、つくしちゃんの
ためですもの。裏取引が…。(お。)








それでは、いつものようにいつもの言葉を。









相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。






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黒髪と静かな微笑み。











「牧野。バイトしない?」
「花沢類。時給幾ら?」
「契約金200万。」
「はあ?何のバイトよ。」
「ウチの商品のCM。」

そんな会話が数日前に、
あたしのウチの玄関でされて、
あたしは、今、スタジオの控室にいる。

そして、あたしの髪の毛を、
なんて美しい黒髪。とても美しい
と言って、梳かしている美人
スタイリストさんは、ちょっと怖い。

あたしは、背筋にちょっとゾゾゾっと
悪寒が走りながらも、
隣に座っている花沢類がいるから、
我慢している。

「類様は、そのままで。」
「うん。」
「牧野様は、もう後ろ姿
だけですので。」
「わかめとか昆布とか
食べてるからですかね。」
「ああ。それでかもしれませんね。」

控室のドアが、ノックされて、
若い男性が呼びに来た。

「そろそろ、スタジオに移動、
お願いします。」
「ああ。」
「…。」

あたしは、自分の髪の毛で稼げる
なんて思いもしなかったな。

200万は、あたしの学費になる。
学費稼いでくるってパパとママに
言ったら、小躍りして大喜びしてたっけ。
はあと小さくため息をついたあたしに、
花沢類は、クスリと笑った。

「牧野。行くよ。」
「うん。」

不安を隠せないあたしに、
花沢類はフワリと笑う。
あたしは、その笑顔に少しだけ、
笑い返した。


*******


あたしは、スツールに座る。
横に花沢類が立った。

「牧野。」
「ん?」
「夕飯、牧野のキンピラが食べたい。」
「ここで言う?」
「だって、お腹すいてきたんだ。」
「は~。家じゃ、パパとママが
今日いるよ。」
「家にくればいいじゃん。」
「分かった。じゃ。花沢類の所で
作ってあげる。」
「やった!甘い卵焼きも。」
「ん。」

あたしは、肩から力を抜こうと、
肩を上げて、ストンと落とした。

映像として撮ったと思ったら、
次はスチール撮影もあって。
結局、午前中から撮ったのに、
終わったのは、午後16時過ぎていた。

「終わりです。お疲れ様です。」
「お疲れ様でした。」
「お疲れ様です。」

お疲れ様が飛び交う中、
あたしは、花沢類の秘書さんに、
花沢類と控室に、さっと案内された。

控室の一角で着替えて、
花沢類の元へ戻ると、
プロデューサーさんが、
来ていて、花沢類と話していた。

「じゃ。そういうことで。」
「はい。」
「何?」
「契約金の話。」
「そっか。」
「牧野様。じゃ、お約束通り、
こちらになります。」
「わ。現金支給ですか。」
「はい。」
「ありがたいです。」
「それなら、良かったです。」

ひと通りの話を終えて、
プロデューサーは、編集に
立ち会うのでと言って、早々と
去っていった。

「帰りましょうか。」

花沢類の秘書さんが、促す。

「はい。」
「ああ。」

あたしは、花沢類の隣に乗せられて、
車は、言っていたとおり、
花沢類の自宅へ向かった。

すぐに、エプロンを貸してもらって、
台所に立つ。
花沢類は、台所の片隅に置いてある
スツールに座った。

「リビングで待ってればいいのに。」
「作る所、見てたい。」
「ふーん。」

花沢類は、くすりと笑って。
肘をついて、こちらを見ている。

まず、かつお節と昆布で出汁を取り、
煮物を仕込んだ。
ご飯も、お鍋で炊き始める。
煮込んでいる間に、キンピラに、
玉子焼き、お吸い物。
それから、生姜焼きを作る。
キャベツを千切りにして、
トマトを切って飾り付けて出来上がり。

「花沢類。そろそろ出来るよ。」
「うん。おいしそう。」

「「頂きます。」」

「ん。美味しい。」
「そお?良かった。」
「牧野。」
「何?」
「一緒に暮らそう。」
「何言ってんの?」
「本気なんだけどな。」
「学生だよ。しかも、あたしと花沢類とじゃ、
身分が違う。」
「身分なんてないよ。」
「あるよ。」
「お袋達だって、牧野のこと気に入ってるし。」
「そういう問題?」
「そういう問題。」
「聞かなかったことにしておく。」
「え~?本気で考えてよ。」
「10年後に、花沢類が結婚してなかったら、
考えてあげる。」
「10年かあ。長いなぁ。」

お箸とお碗を置いて、花沢類は、
あたしの髪の毛を触る。

「何?」
「みそつけてんの。」
「あはは。」
「牧野。誰のものにもならないでよ。」
「どうかなあ。」

「取りあれず、来週、デートしよ。」
「は?」

類は、傍らに置いていた封筒を
あたしに差し出す。
きょとんとしながらあたしは、
封筒の中身を確認する。

あ。エジプトの企画展のチケット。

「行きたがってたでしょ。」
「いいの?」
「俺も、見てみたかったし?」

じぃと花沢類をみたあたしに、
類は笑って、料理に視線を戻した。

「決定ね。」
「うん。」
「ご飯食べよ。」
「うん。」

食べたあとは、花沢類と一緒に、
後片付けをして、
リビングで寛いだ。

「牧野。」
「ん?」
「今日、泊まっていってよ。」
「いいの?」
「映画、いいの入ったし。」

つくしの目が、キラリと光る。

「家に電話しときなよ。」
「うん。」

その後は、花沢類と夜中まで、
ソファに埋もれて、映画三昧だった。

「花沢類。ありがと。」

大きなテレビを見ていた類の
口角がフッと上がった。


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Happy Bitthday! Rui Hanazawa!!


近況と本原稿。

2014-03-23 12:18:28 | 独り言。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
私は、今朝、久しぶりに二度寝して、
春休みを楽しみました。。

今は、あははと笑っている愛犬の写真を見つつ、
これを書いています。

ところで、最近、我が家で開かずの
倉庫部屋だった部屋を片付けているのですが、
そこから、書こうと思っていた物語の、
本原稿を見つけました。

ある感情を思い出させずにいたので、
その本原稿が出てきて、
うほほーいとしまったのでした。
これで、何年も前に書いていた本原稿をもとに、
一つの物語がこれで、書けることと思います。
いずれ、皆様にお目にかけられる日も、
来ることと思います。

さて、春休みですが、
エデュターを立ちあげて、物語を書いては、
お茶を煎れ、飲みながら、考えては書くという
作業をしております。
あと、数日もすれば、桜も咲き始めることですし、
今年の桜の物語も、いいですね。
書こうかなぁ。
もう少し原稿と向き合ってみます。

と言うことで、近況をつらつらと書いてみました。
そして、季節の変わり目ですね。。
体調を崩されませんように、お過ごしくださいませ。

普通の恋愛。14

2014-03-19 11:00:00 | 普通の恋愛。
やっと、春らしくなってきた
今、住んでいる所です。
気温がググッと上がってきて、
昨日は、コートを脱ぎました!
そして花粉に黄砂に。あ~春だなと。

ところで昨日、ホームセンターで、
花を買いました。
最近、ミニバラにハマってまして。
すでに一鉢あるんですが、今回もミニバラ。
ピンクと濃いピンクのミニバラです。
とっても、可愛いのですよ。
台所の窓辺に置きました。
その場所を気に入ってくれたようです。








さて、14話までやってきました。
そろそろ、先を書かねば。
春休み中に、進めたいなと思っています。










それでは、いつものようにいつもの言葉を。









相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。










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普通の恋愛。14










休憩がてら、自動販売機がある
場所へやってきて、大きな窓の外を
見上げた。

「わ~。ギラギラ太陽。外は、暑そうだな。」
「35度超えてるって。」
「部長。あのですね。」
「ん?」
「何度言ったら分かるんですか。」
「偶然だよ。偶然通りかかったんだ。」
「へ?そうなんですか?」
「ホントホント。」

あたしは、ジィと美作部長の目を、
見つめた。
チラチラ。

ふふん。

「まあ。いいですけどね。」

美作部長は、一歩下がって、
手に腰を当てた。

「ところで牧野さん。」
「はい。」
「お仕事、頑張ってるね。」
「はい。充実しています。」
「良かった。」

あたしは、ふんわり笑う。

「ところで。」

あきらは、周囲を見渡してから、
また、一歩あたしに近づいて、
横に立った。

「内緒の話だけど。」
「はい?」
「来週、辞令がでるから。」
「なんのですか。」
「牧野。俺の下に直属として、
つくことになった。」
「へ?なんでですか?」
「牧野の働き見て、スカウトした。」
「…。」
「小林課長が、渋い顔したけど、
決定だから、来週から宜しく。」
「あ。はい。」

そう言うと、あきらは、また、一歩離れて、
言った。

「忙しくなるよ?。」
「大丈夫です。」
「頼もしいな。」
「ありがとうございます。」

あきらの目を見て、フッと笑うと、
あたしは、一歩足を進めた。

「ディスクに戻ります。」
「うん。俺は、もう少しいるよ。」
「お先します。」

ヒラヒラと手をふるあきらをその場に
残して、あたしはディスクに戻った。


更新についてのお知らせ。

2014-03-15 13:02:13 | お知らせ。
3つのお知らせがあります。

1つ目は。
3/14(金)のホワイトデーで更新いたしましたので、
3/16(日)の更新は、お休み致します。
ご了承くださいませ。

2つ目は、
春休みを頂きます。
3/19(水)は、予定通り更新致します。
そのあと、3月いっぱい春休みに入ります。

長く続けるための、お休みとお思い頂ければ
と思います。
4/2(水)より、再開いたしますので、
ご了承下さいませ。

そして、3つ目のお知らせ。
尚、春休みの期間中、私の一存で、
更新する事もございます。
その時は、サプライズとお思い頂き、
楽しんで頂ければと思います。
予定は未定ですがね。(^^;;

それでは、季節の変わり目、
お風邪など引きませんようお過ごし下さいませ。

2014年、ホワイトデー企画。

2014-03-14 11:00:00 | 企画物。
昨日は、風がビュービューで、
春の嵐でした。
気温も16度ほどだったのが、
10度ほどまで、急降下したりで、
春の嵐と言っていいと思うお天気。
余りにも強風なので、いつもかぶっている
帽子が飛ばされそうなので、かぶるの
やめました。








ホワイトデーですね。
つくしちゃんに幸せをと思って、
書いた物語です。








それでは、いつものようにいつもの言葉を。









相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。










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2014年、ホワイトデー企画。
~幸せを刻む時計。











只、普通に暮らせる時。
それが一番。
風の遮れて雨をしのげる屋根の
ある所で寝ることが出来て、
ご飯が食べれればそれでいい。

そんなあたしの部屋に不釣り合いな
時計が、鏡台の上に2つ置かれている。

社会人になるというとき、
時間は大切なんだぞ。
牧野、持ってないでしょ。
って言って、強引に持たされた
時計たち。

今でも、定期的にかかってくる
4人からの電話や呼び出しは、
ちょっと嬉しかったりもする
あたしなのであるが。

そのせいもあって?
あたしに近づく人は、
あまりにも少ない。

野次馬みたいに、
よってくる人はいる。
でも、すぐに後ろに立ってる
4人の影に、恐れをなして
去っていっちゃうんだよね。

今日の仕事の帰り。
会社を出て、すぐの所で、
牧野さんって声をかけてきた
なにかを企んでる風の同僚が
いたんだけれども。

偶然にも、振り返ったあとに
クルマから降りてきた、
美作さんが居て。
やっぱりまた今度ね。
と言って、去っていったんだよね。

「何よけ?」
「ん?」
「その怪しい笑顔はやめてよ。」
「これがわかるのは、牧野位
なんだがなぁ。」
「付き合い、長いからね。」
「そういう問題じゃないと思うよ。」

あたしは、車に乗せられながら、
苦笑した。


*******


「今日は、どこに行くの?」
「家。」
「そっか。」
「実はさ。一人暮らし始めたんだ。」
「なんで?」
「ん?」
「だって、色々とお屋敷の方が、
都合がいいでしょう?」
「まあなあ。でもさ。家だと色々と、
ふたりきりになれないからな。」
「ああ。女の人と…。」
「あのなぁ。俺はもう、そういうの
卒業してるんだよ。」
「そうだったんだ。じゃ。誰と?」

ちょうど、信号で車が止まった
ところだった。
あきらは、こちらを見て言う。

「牧野と。」
「へ?あたし?」
「うん。」

ボボボボとあたしは赤くなった。

「いいよなぁ。その新鮮さ。」
「な。」
「はいはい。」

信号が代わり、車はまたスタートする。

「とりあえず、家を見てもらって、
買い物に行きたいんだ。」
「何を?」
「うん。時計をね。」
「時計?」
「そう。壁かけ時計。」
「なんで?」
「牧野と刻んでいく時計をね、
2人で選びたいんだ。」
「…。」

あたしは、両頬に手を当てる。

あたし、うぬぼれていいのかな。

「うぬぼれて欲しいんだけど。」

車は、白金の高層マンションの駐車場に、
入っていって、エレベーターに乗った。


*******


そして、エレベーターに乗って、
エレベーターが動き出すと、

「手、出して?」
「?」

と思いつつ手をだすと、
そこに乗せられたのは、可愛いすずが
付いた鍵。

「え?」
「合鍵。牧野に渡しとく。」
「でも。」
「それ、ホワイトデーのプレゼント。」
「あ。うん。じゃなくて。いいの?」
「うん。牧野に持っててもらいたい。」
「分かった。」

あたしは、バックの内ポケットに、
鍵を入れた。

スウと止まった所は15階の最上階。
あたしは、美作さんについていく。
美作さん、心なしか足取りが軽い?

「当たり前だろ。」
「へ?なんで?」
「好きな女性を、部屋に連れ込むんだから。」
「連れ込むって。」

あたしは、笑う。
てか、そこじゃない。好きな女性?
ああ。友達としてだよね。

「そう取ってほしくないんだけど。」

美作さんは、鍵を開けながら、
あたしの独り言に返事をする。

「どうぞ。」
「ありがと。」

廊下を入って行くと、そこには、
夜景が広がっていた。

「すごいね。」
「ああ。今までは、緑の中だった
からなあ。こういうのもいいと思って。」
「そっか。」

広いリビングに、綺麗なキッチン。
シンプルなソファーとダイニングの
テーブル。
美作さんらしい、インテリアになっている。

「ここの壁に飾る時計を買いたいんだ。」
「なるほど。」
「で…。何点か選んであるから、
そこから2人で選びたい。」
「あたしでいいの?」
「うん。牧野がいいの。」
「分かった。」

「じゃ。行こうか。」
「うん。」

再び車に戻ったあたしたちは、
絵を選びに
1つの時計屋にいた。

「色んな時計があって、すごいね。」
「ああ。総二郎が知っててな。」
「そうなんだ。」
「で。ここでも、あの家に合う
と思うのを数点とりおきして
貰ってるから。」

店員さんに声を掛けると、
レジの横にある壁に、
5つの時計を掛けてくれた。
5つの時計は、どれもが素敵な
シンプルな時計だった。

「美作さん。これはもう、好みの
問題じゃないの?」
「そうなんだよなあ。で、牧野は、
どれが好み?」
「うーん。」

時計の前に立って、1つずつ見ていく。
あたしの足が、1つの時計の前で、
ピタリと止まった。

「それ?」
「うん。」
「そうだと思ったよ。」
「やっぱり、シンプルで電波時計で、
差し色になるこれかなと思って。」
「うん。いいね。」

「すみません。じゃ。これで。」
「わかりました。お包みしますね。」
「お願いします。」


*******


時計をお持ち帰りして、壁に掛ける。
時計は、ずっと前からそこにあったように
リビングに馴染んだ。

「うん。いいね。」
「ああ。」
「牧野。」

あたしは、時計から美作さんに、
目を移す。
そこには、真剣な顔をした美作さん。

「これからの時間ずっと、ここで
僕と時間を過ごしてくれますか?」
「今までも、ずっとそばに居てくれたのに?」
「うん。これまでも、これからも。」
「あたしでよければ。」
「牧野じゃなきゃ、ダメなんだ。」
「美作さん。とっくに、あたしも
美作さんじゃなきゃ、ダメなんだよ。」
「ありがとう。」

あたしは、美作さんの腕に、
抱きしめられた。
幸せを刻む時計が、時を刻み始めた。