あなたといられるのなら。3

2019-06-20 11:00:00 | あなたといられるのなら。
梅雨に入りましたら、お庭の木々が
どんどん伸びてきて、これは切らないと
なあと思っていたら、
ちょっとした時間を作って、
家族が少々剪定してくれました。
ありがたいことでございます。

そして、白桃の実もだいぶ大きく
なりました。今年は食べられるかなぁ。

そうそう。あとはですね。
ミニトマトとバジルの種を蒔きました。
芽が出てくれると良いなぁ。












それでは、いつものようにいつもの言葉を。












相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。













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あなたといられるのなら。3













レストルームで身なりを見てから、
建物の裏口へ向かう。
先程から、18分という所だろうか。
ドアを引いてあけると、そこにはすでに、
美作家の車が待っていて、
運転手の鈴木さんがすぐに降りてきた。

お互いに、ちょこっと会釈をする。

「あきら様は、こちらに向かって
おられます。車にお乗りになっていて
との伝言です。」
「はい。わかりました。」

鈴木さんがドアを開けてくれて、
あたしは、乗り込む。
革のシートに座り、ふぅとため息を
付いた。

3分後、鈴木さんがドアを開け、
スルリとあきらが入ってきた。

さっきのつくしと同じように、
小さくため息をついた。

「お疲れ様。」
「うん。牧野久しぶり。」
「お久しぶりです。ところで、
今日のは、どうなってるの?」
「その話は、レストランでね。
それよりも、ハグさせて。」

そう言って、美作さんはあたしを
抱き寄せた。
あたしは、笑って、後ろに手を
回し。背中をポンポン。

すると、あきらはふぅと体の
力を抜いて、あたしを抱きしめたまま、
耳のそばで言う。

「俺さ。」
「ん?」
「牧野がそばにいないと頑張れない
みたい。」
「…。それって、意味わかんない。」
「つまり、俺、牧野のこと好きみたい。」
「ちょ、ちょっと!」

あたしは、慌てて美作さんから、距離を
取ろうとする。

「牧野は、この3年間をどう思った?」
「寂しかったよ。」

あたしは、小さな声で言う。

「でも、じゃあなんで…。」
「俺は見守ってたよ。牧野が色々と
あったことも知ってる。髪を切ったことも。」

そう言って、あきらは髪の毛を撫で続ける。
あきらの心臓の音ががトクントクンと
聞こえてきて、あたしはホッとした。

「牧野の髪が元通りに戻った時、今しかないと
思ったんだ。それにこれ以上は、俺が限界だった
んだよ。」

「あたし、多分、色々忘れてるよ?」
「ん?そっち?大丈夫。俺が教えたん
だから。」

クスクス笑いながら言うあきら。
その時、車がバックし始めた。

「そろそろ、レストランだな。」

そう言って美作さんは、とりあえずって
感じで、あたしを開放した。

「あとは、中で話そう。」

コメント
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