あなたといられるのなら。2

2019-05-20 11:00:00 | あなたといられるのなら。
気温が上がってきて、初夏だなあと
感じています。
家のお庭では、緑がぐんぐん伸びてきて、
なんとかしないとと思っているところです。
お花は、都忘れの花が花盛りです。









あなたといられるのなら。
少し続けてみようと思います。












それでは、いつものようにいつもの言葉を。












相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。












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あなたといられるのなら。2











あの後、鈴木さんと話して、
情報ってすごいと改めてびっくりした。

「牧野さん。」
「鈴木さん。何か?」
「少し聞きたいことがあるんだけど。」
「はい。いいですよ?」

多分、美作さんとのことだなと、
予測していた。

「牧野さん、英徳大学の出なの?」
「あ。はい。そうですよ。」
「じゃあ、あの情報は本当なのね。」
「え?あの情報ってなんのことでしょう。」
「美作専務と仲がいいって。」
「へ?美作専務と?」

あたしが、びっくりした顔をしたので、
鈴木さんは、あら?という顔をする。

「そうそう。人事部長にきいたんだけど。
牧野さん、あなた異動になるらしいわよ。」
「え?そうなんですか?」
「なんでも、美作専務の一言で。」
「へ?なんですかそれ。公私混同?」
「あら。知らなかったのね。面白いこと言うわね。」
「そうですか?」

遠くの方で、見守っていたのか、
鈴木さんの同期らしき人が、
手招きしている。

「そろそろ、時間ね。じゃ。」

そう言って、鈴木さんは去っていった。
去っていったら、今度は、同じ課の
青山美里が寄ってきた。

「大丈夫だった?」
「大丈夫。」
「鈴木さん。やり手だから、心配
してたのよ。」
「心配してくれてありがとう。」
「ところで、美作専務と知り合いなの?」
「大学の先輩。」
「え?そうなんだ。」
「うん。偶然同じ大学だったんだ。」
「いいな。羨ましいな。」
「え?」
「同じ空気をすえてただけでもすごいよ。」
「あはは。そういう考え方もあるかもね。」

そんな話をしていたら、
パーティ−バックの中の携帯が、
ブルブルと言っている。

「ごめん。電話。」

と言いながら私は、青山さんから
離れて壁際に寄って、通話ボタンを
押した。
多分…。

「もしもし。」
「美作です。」
「牧野。この後の予定はある?」
「特にはないけど…。」
「じゃ。ご飯でも一緒にどう?」
「うん。良いですね」
「なにかリクエストはある?」
「イタリアンがいいかな。」
「イタリアンね。わかった。」
「じゃあ、20分後に。いいかな?」
「はい。OKです。」
「裏口に行くから。」
「わかりました。」

携帯を切ると、美里が寄ってくる。

「この後、どうする?」
「ごめん。約束が入った。」
「デート?」
「んー。食事兼ミーティング?」
「そっか。じゃまた今度、カフェしに行こう?」
「そうだね。また今度ね。」

「さてと、迎えに来るっていうから、そろそろ
私は帰るね。」
「お迎え付きかあ、すごいね。」

つくしは苦笑した。
一応、上司に適当に理由を言って、
クロークへ向かった。
荷物を受け取り、コートを羽織る。
そして、会場をそっと抜け出した。
コメント
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