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This fits you well.

2017-05-20 11:00:00 | 物語2。
5月に入って、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は、色々とバタバタとしておりました。
最近では、庭の木々がグングン伸びだしたので、
カットしないとなあと思っている所です。

そうそう。木と言いましたら、
ちょっと前の話になりますが、リンゴの木を
庭に植えました。
上手く育ってくれるとよいのだけれども。。
成長が楽しみでなりません。

それから、ピアノの調律もありました。
ピアノは、音がリセットされて、とても
良い音で鳴るようになりました。
でも、私の音ではないので、弾きこまないと
いけないなあとおもっているところです。
ちょっとあら?ということがありましたが、
まあ、近くに寄ったら、見に来てくれるとの
ことですので、調律が終わって、ホッとしている
所なのでした。









さて、F4的な美作さん。
大好きだなぁ。ということで書きました!











それでは、いつものようにいつもの言葉を。










相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。
















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This fits you well. これ、君にピッタリだ。











好きな人からのプレゼントなら、
遠慮しつつも貰ってしまうだろう。
でも、今あたしのそばにいて、
押し付けがましくプレゼントを手渡そう
としている男性は、
パーティであたしをみかけたとかで。
なんで、あたしが貰わなきゃならない
のか、さっぱりわからなくて。

これ、君にピッタリだからと
無理矢理に手渡されそうになったのは、
とある高級店の箱に入った何かだった。

「申し訳ありませんが、受け取るわけには
いきません。」
「どうして?」

幼い顔立ちをしたこの空気を読まない男性は、
首をかしげてあたしに尋ねる。

「あたしは、パートナーがおりますので。
それから、あたしはあなたを知りませんので、
受け取るわけにはいきません。」

「ふむ。そうですか。」
「じゃ、自己紹介します。」
「申し訳ありませんが、その時間はないようです。」

あたしは、その男性の肩越しに、パートナーを
みつけて小さく手を上げた。

その人は、あたしを男性から数歩遠ざけた。。

「美作さん。大丈夫だから。」
「大丈夫じゃないと困る。」

怒ってるよ。
そりゃそうか。
突然、いなくなったんだもの。

「その通り怒ってるよ。でも、怒ってるのは、
牧野をじゃなくて。。。」

視線は、前にいる男性に向かっていた。

「さくら商事の次男坊さんですね。」
「私のこと、覚えて下さってるなんて、
光栄です。美作商事の美作さん。」

ピリピリとした空気が走る。

「彼女は私のパートナーです。」
「ええ。そのようですね。ただ、お暇そう
でしたので、少しこちらで話をしていました。」

美作さんは、あたしを引き寄せる。

ち、近いよ。

「今後こういうことは、ご勘弁下さい。」
「そういうご関係なのですか?」
「ええ。そう捉えて貰って構いません。」

美作さんが、スッとビジネスの顔で笑う。

ひゃ〜。

「そういうことなら。」

男性はフ〜ンと言う感じであたしを見て、
プレゼントを片手に、その場を離れていく。

は〜。なんなんだ。あの人は。

「俺の目が届かない所には、行かないように
って言ってただろう。」

少し怒ってる声が、耳元でする。

「ごめんなさい。」
「ん。そろそろ考えないとな。」

は?何をよ。。

と言いたいあたしは、美作さんを見る。
ん?と言う顔をほころばせながら
美作さんは言った。

「あと1ヶ月かな。とりあえず、虫よけを
手に入れに行こうか。」

その後あたしは、美作家の車に乗り、
高級宝石店に連れて行かれた。

「美作さん?」
「牧野の指につける虫除けを選ぶんだよ。」
「い、いらないよ。」
「ダメ。普段はネックレスにして、
パーティの時は付けてね。」

こういう時だけ、美作さんってば、
急にF4になるんだから!
結局、小ぶりだけど、質の高い誕生石が
ついたそれを左薬指に、
その場で美作さんに付けられた。

これでも、妥協してくれたんだけどね。
ダイヤでって言うのをね。
我慢してくれて、これが似合うって、
2番目に見せてもらったのになったんだ。

美作さんは、あたしの腰に手を添えて、
出口に促した。
あたしは、頭の中を混乱させたまま、
また、車に乗ったのだった。

「牧野。」
「はい。」

いつもと違う声で呼ばれたあたしは、
反射的に返事をして、美作さんを見る。

「1ヶ月で覚悟を決めて。」

ようやく合点がいったあたしは、
美作さんをしっかと見て言った。

「美作さん、あたし、とっくに覚悟は
できてるよ?」

あなたの側でパーティのパートナーを
つとめるようになってから。。。
もしもの時のために、覚悟を決めて
いたんだから。
夢が現実になるのか。
別れなきゃいけないのか。
どちらになってもいいように。。。

その返事に、見たことのない深い笑顔を
あきらは見せて、つくしの左手を取った。
そして、引き寄せて耳元で言われた。

「愛してるよ。」

あたしの体中が、喜んだ。

「あたしでいいの?」
「ああ。牧野がいいんだ。」

あたしは、美作さんの腕の中、
美作さんを見上げて小さな声で言う。

「あたしも、愛してる。」

「牧野。今夜は家に返せそうにない。いい?」

恥ずかしいけれども、返事しなきゃ。

小さく頷いたあたしを見て、
ホッとした顔をした彼は、その後迅速だった。
予定変更を運転手に指示して、
どこかに電話を1本入れて。

それからあたしに一言言った。

「これで大丈夫。」

あたしは、その一言にひとまず、
今晩の覚悟を決めた。