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唇痕。

2012-07-29 00:54:48 | 物語。
暑さに、まだ体がついていってません。
手を抜けるところは抜いて、
乗り切るぞー。おー。








さて。いつものようにいつもの言葉を。









相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。








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唇痕。






大学で、図書館に向かって、歩いていた時のこと。
あたしは、突然、知らない男性とすれ違いざまに、
手を掴まれた。

それは、とても、キツく掴まれていて、
あたしは、痛さと怖さにどうしようかと
悩んでいた。

離して!
デートに応じてくれたら離してあげるよ。
イヤです。
そんなこと言わないでさ。
F4とはいつもしてるんでしょ?
俺ともいいじゃない?
・・・。
いいだろ?

すばやく上に一度上げて、下に振り下ろす。
道明寺と付き合っていた時、
道明寺家のSPさんに教えて貰った、
手を振りほどく方法。

びっくりした相手から手が離れた瞬間、
あたしは手が届かない位に、後ろに飛び退いて言った。

F4とはデートするけど、
あなたみたいに強引じゃ無いわ。
あたしがOKって言ったらなの。

近くに居るであろう、SPが呼んできたのかな?
すぐ後ろに、美作さんの気配がする。
その後あたしは、美作さんに引き寄せられて、
更に3歩遠ざけられた。

悪いな。時峯。これは俺のなの。
美作さんが後ろから屈んであたしを抱きしめたため、
顔があたしの顔のすぐ横にある。

怖くて、ギュッと固まってしまってた手は、
美作さんの手に包まれて、開かれていく。
ホッとしているあたしがいた。

遊びなんだろ?いいじゃないか。
ふ。遊びなはずないだろ。

横にあった顔がこちらを向いて。

な、何?

あたしはびっくりしていると。。。
淡麗な顔が、首筋に埋められる。
その途端に、耳元に届くチュウという大きい音。
痛っ。

美作さん、今、なにやった?
俺のってしるしつけた。
なっ?!

あたしは、一瞬、頭が真っ白になったけど、
すぐに、顔が一気に赤くなってしまう。

あれ?もっとして欲しいの?

フルフルと横に顔をふる。
耳元に甘い声。

続きは、ベットでね。

顔を上げてあきらが低い声で言う。

ということで、牧野は俺のだから。
近づかないでくれるかな。

あたしには分かる、機嫌が悪い声。
やっと、その人はブツブツ言いながら、
去っていった。

ハッと、思ったあたしは、美作さんの腕の中と
いうことも忘れて、急いでバックから、
小さな鏡を出して、首筋を見る。
そこには、しっかりと唇の痕。

牧野。白いから、キレイに付いたね。

クスクス笑う美作さん。

どうしてくれるの?
タートルネックしか、着れないじゃない!
そのままでも?
へ?
それに、ほんとに俺のになれば、解決?
そんなこと!
イヤ?

目の前に、最大限にフェロモン放出している
美作さんが迫ってくる。

ううう。

年上の女性から年下の女性まで、
幅広く虜にするほどのすごいフェロモンに
あてられたあたし。
逃げられると思う?絶対に無理!

NYで食事研修会。

2012-07-25 11:23:36 | NYシリーズ。
梅雨明けしました。
しかし、県西部では時折、大雨洪水警報が
出てきます。夏の夕方も気をつけないとですね。
そして今度は、暑いです。

昨日は、頭がクラッとする位、
熱射病ぽくなりました。
皆様も、お気をつけて。
しっかり、水と塩とらねばですね。


その1。NYであなたに会って。~シダレサクラ。
前のその2。NYで買い物。


今回はその3です。
花沢類が出てきます。







さて。いつものようにいつもの言葉を。









相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。






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NYで食事研修会。








あたしは、自分の部屋で、食事研修会の準備を
していた。
西門さんから茶会を手伝ったお礼にと貰った
黒のワンピースとヒールのある靴。
前に類にプレゼントしてもらった、
真珠のネックレスとイヤリング。
それから、もう少しで季節だから良いかな?と思って、
これも前に美作さんに誕生日プレゼントにと
貰った、チューリップのブローチ。

それから、まだNYは朝夕肌寒いから、

NYのあいつからもらった、首元には大判の
Eのスカーフ。

あとは、バックを持って、化粧も済んだし。
よし、これでいいかな。

確認していたら、ドアがノックされた。
はいと返事をすると、荻野ですと同僚の名前。
今日の食事研修会で、あたしをエスコートする
ことになっている、荻野君。

ドアを開けて、とりあれず挨拶をする。
荻野君、お迎えありがとう。

牧野?
そうだけど?
見違がえた。。。
へ?何言ってんの。

一目見た途端、荻野くんの目がまんまるになった。
あたしは、部屋の鍵を掛けて、待っている
荻野君が差し出した腕に、腕を絡める。

こんなところは、さすが美作商事に務めてる
人なんだなって思うんだ。
エスコートなんて、あまりできないもんね。

そのドレス素敵だね。
うん。あたしも気に入ってるんだ。
ところで、今日研修場所が変わったらしいよ。
え?何処に?
詳しくは知らないんだけどさ、
どっかの財閥のダイニング貸切とかなんとか。

なんかすごく嫌な予感がするんですけど。。。


*******


玄関で待っていた車に乗り込むと、
そこには、美咲ともう一人の同僚佐藤が
乗っていた。
美咲と佐藤も、つくしをみて、びっくりする。

化けるのね。驚いた!
化けるのね?って。。。。

その間に車は走りだし、15分後についたのは、
やっぱり、NYのあいつのお屋敷だった。

あたしは、小さくため息を着く。
なんでこうなるかなー。
え?
ん。なんでもない。これは研修会だものね。
そうだけど、何かあるの?
あると思うけどね。。。

そとから、運転手さんがドアを開けてくれて、
差し出さられた手を素直に取り降りると、
そこにいたのは、類だった。

類?!
仕事終わらせてトンボ帰りしちゃった。
大丈夫?つかれてない?
飛行機のなかで寝てきた。
そっか。

あ。荻野くん。
きちんと司が準備してくれてたよ。
良かった。。。
さ、俺たちも入ろう。

そう言って、類は、手を差し出す。
うん。
あたしは、荻野君の時とは違う、
安心感があった。

牧野。
ん?
どうかしたの?
うん。安心感がある。
そっか。良かった。

ネックレスしてくれてるんだね。
うん。ありがとね。

そうそう。あきらから伝言。
え?
今頃、NY行きの飛行機の中。

明日のパーティに来るって。
なんか課題すごい早く終わったから、
飛び乗るって言ってた。
そうなんだ。

言っとくけど、牧野に会いに来るんだよ。
ええええ?
会いに来るっていうか、パートナーだな。
なにそれ。
ん。牧野のパートナーを、新人君に
やらせたくないだけ?
はぁああああ。
止めようっても、止められないしね。
ああ、無理だな。


*******


類にエスコートされていくと、
美咲がほんのり、顔を赤くして見ている。

牧野。
何?
今日の格好、キレイだよ。
ありがと。

あたし達は、微笑みあって、類が椅子に、
スムーズに座らせてくれた。
類は、隣に座る。

まるでそれは、類と食事に行っているみたいで、
あたしは、緊張せずに、美味しい料理を
堪能できたんだ。

そういえば。類。
ん?と言う感じで、顔を寄せてくる。

やっぱり、道明寺は忙しいんだね。
俺らでも滅多に、電話が通じないよ。
頑張ってるんだね。
ん。

ところで、なんで道明寺の自宅になったわけ?
予定は、メープルのレストランでしょ?
うん。それで、ダブルブッキンがどうの
こうのって、昨日耳にした。

それが司の耳に入ったらしくて、
俺のとこでどう?って打診してくれたって、
あきらが言ってたけど?
そういうことなのね。

コースを最後まで食べて、あたしはやっと
ナイフとフォークをおく。
すると、自然に給仕の方が来て、
スマートに片付けてくれて、
デザートとコーヒーをお持ちします。
と言って、下がっていった。

小さな声で、類と話していると、
コーヒーとデザートが運ばれてきた。
あたしは、お皿を置かれてびっくりする。
その様子を見て、給仕の人は微笑んだ。

小さく、多めにと思いまして。

そしてその時私はやっと気づいた。
給仕の人は、あたしがいつも道明寺の家で
ご飯をごちそうになる時に、付いてくれる
人だった。

ありがとうございます。
牧野。良かったね。
うん。

ゆっくりとデザートを食べていると、
同期のみんなも、デザートまで行き着いた
ようで、今回の先生達が、各テーブルを回って、
成績表を渡して歩いた。

ドキドキするなぁ。

大丈夫だよ。
と言って、類がクククと笑う。

渡されたカードを、そっと開けてみてみる。

わっ!

あたしはびっくりして大きな声が出てしまった。

五月蝿いよ。牧野。
ごめん。びっくりしちゃった。
何が?
点数、いいんだもの!
いい?見せてよ。
うん。

類も、カードを見て、キレイな笑顔を
見せてくれた。

へ~、99点ってすごいね。
原点1点は何?ええと。
豪快に食べてたから。
類は、ブッと吹き出して、

あはははは。

と、つくしにひけを取らない大きな声で、笑った。

ちょっと類!
ごめん。牧野らしくて。ぷぷぷ。

もうっ!

あたしは、プッ-と膨れて、類をひと睨みして
俯いてしまう。
その様子に、膨れた頬をツンツンしつつ、
類は、覗きこんで囁く。

そんな顔の牧野、かわいいよ。

あたしは、類に覗きこまれて、可愛いと
言われて、真っ赤になってしまった。


*******


牧野。
何、花沢類。
今日の食事研修会、楽しかったね。
そうだね。久々に類とゆっくり食べれて、
話もできて、楽しかった。
ん。良かったね。

じゃ。おやすみ。またね。
うん。おやすみなさい。次はどこで
あえるかなぁ。
近いうちに一度、日本に戻るよ。
そっか、じゃ、その時に会えるかな。
うん。調整しとく。

類は、あたしの額にキスを落として、
手をタッチさせて、つくしは、
みんなと一緒の車に乗り込んだ。

横には、美咲が乗っていて、聞いてくる。

ねえ。牧野さんって、花沢さんと仲が
いいの?
うんそうね。仲がいいけど。
そうなんだ。

あたしは、それ以上は答えないと言う目をして、
美咲にニッコリ微笑んだ。

Cosmetics.

2012-07-22 00:47:58 | 独り言。
空気が少し、夏っぽくなってきました。
まだ、梅雨明けはしていませんが…。
来週くらいでしょうか。



今回は、類が出てきます。










さて。いつものようにいつもの言葉を。









相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。












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久しぶりにバスに乗った。
移りゆく窓の外を見ていたのだけれど、

ヨコの座席で、家でやるべきmakeupを
し始めた娘がいて、びっくりして、
ラチラ眺めちゃった。

電車の中での娘は、たまに見るけど。
さすがに、バスはみたことなかったなぁ。
だって、バスは、電車より揺れるのに、。

バックから、結構大きめのポーチが出てきて、
その中から、一式出てくるのよ。
コンパクトとパフが出てきて、
マスカラから、グロス。
何やら、何まで。。。
マスカラなんぞ、バスが停まるの待って、
その間に、さささってつけてるし。

純粋に、すごいなあと思ってしまった。


*******


あたしは、駅前のデパートの前にある
ベンチに目的の人を見つけた。
バスを降りた時点から、類は足を組んで、
あたしを見つけて、まっすぐに見つめている。

大学で4限の授業受けてたら、類からメールが
入って、授業が終わったらデートしようって。

授業が終わった途端に、類から電話が来て、
何かと問うたら、いいの見つけたから、
一緒に見て欲しいんだ。だって。

さっさと仕事片付けてデパートの前で待ち合わせね。
って言って、有無を言わさず、電話が切られちゃった。

あたしは仕方なく、バスで移動して、
降りた途端に類を見つけたんだけど。

周りの女の子たちは、類の視線が一直線に
あたしに向かっているのを見て、
ざわざわとなったわね。

おまたせ。
さっき、来たところだよ。
何を買うの?
うん。ま。行こうよ。

あたしは促されて、類に手を握られて
デパートの中に入った。


*******


類、何を買うの?
時計。
時計?
うん。自分へのご褒美。
そっか。
牧野に選んで欲しくて?
私何も知らないよ?
うん。だから、牧野の感性で。
俺が、3本選ぶから、そこから1本選んで。
選んでくれたら、お礼するからさ。
へ?
ブランドは決めてるんだ。

高級ブランドショップに連れていかれる。
中に入ると、奥から店長さんらしき男性が、
出てきて、すぐに応対しだす。

類は、何やら何やら名前らしきものを
つぶやくと、店長さんが選んで、
ガラスケースの上に3本時計が用意された。

牧野。

あたしは、頷いて、その3本を見てみる。

キレイ。
そうだよね。

類も隣で一緒に、見ている。

で。どれがいい?
類に合う時計は…、そうだなぁ。

一番右がいいと思うな。
どうして?
うん。パーティにもかっちりしたところでも
出来る時計だと思うから。
うん。

類は、あたしに分からないように微笑んで。
店長さんの方を向いて言う。

じゃ。一番右で。
かしこまりました。
少々、お待ちくださいませ。

あたしたちは、店の奥のソファへ座り、
包まれてくるのを待っていた。
すぐに持ってこられて、類に手渡される。


******


類に促され、時計売り場を後にして。
また、手を繋がれて、歩いて行く。

次は?
Cブランドのショップ。
え?
楽しみにしといて。
何が?
いいから。

類は、微笑んで、あたしの手を引く。
1階に降りて、入り口から出るとしばし
歩いて、Cの店へと入っていく。。

花澤様。いらっしゃいませ。

そして、あたしは、奥のなんとも
居心地の良い化粧カウンターの椅子に座わされて。
類の一声が響く。

彼女に合う、化粧品の一式を。
ちょっと!
付き合ってくれたお礼だよ。
でも。
これから、就職活動もあるでしょ。
だから、その時に役立てて。

そう言われたら、あたしは何も言い返せない。

そんな風に言われたら断れないよ。

つぶやいたその言葉に、類はあたしの顔を
覗きこんで、天使の笑顔を見せた。

そして、額にキス。

カウンター越しの販売員の方が、
ポッ~としている。

いつも、司と総二郎ばっかりだし?
たまには、俺にもプレゼントさせて?

あたしは、赤くなりながら頷いた。
類と相談しながら、色を決めて、
一揃いが揃えられた。

渡されそうになったので、手を伸ばすも、
すぐに類に取り上げられて、常田さんに
渡された。

持てるのに。
ご飯食べるからいいの。

フッと笑われて、手を取られる。
車で30分ほど走っただろうか。
あたしは、促すように車から降りると、
そこには、いい香りが漂っていた。

うなぎ?
うん。これからの季節、牧野はいつも、
体調崩しやすくなるでしょ。
だからうなぎ?
そ。

あたしは、とろとろのうなぎを食べて、
幸せそうな顔をして。
そな顔をみて、類が微笑んで。

牧野のその顔が好きなんだ。
え?
いい笑顔出来て、しっかり食べてくれる子と
食べるご飯は美味しいよね。

きょとんとするあたしに類は言う。

褒めてるんだよ。
牧野。
ん?
又今度、一緒にご飯食べてくれる?
いいよ。
何、食べたい?
そうだなぁ。サムゲタン。
何料理だっけ?
韓国料理。
美味しい所、リサーチしてみるよ。
うん。たのしみにしてる。

そのあと、アパートの前で、降りると、
類が、荷物を持って、玄関の前まで送ってくれて。
あたしは、玄関で化粧品一式を受け取る。

ありがと。

フッと笑った類に抱きしめられる。
類!
あんたのありがとは、聞き飽きたけどね。
そう言って、背中をポンポンと叩かれて、類は離れる。

また明日ね。
うん。大学でね。
おやすみ。
おやすみ。

そう言って、類は帰っていった。

のうぜんかずら。

2012-07-18 08:42:38 | 独り言。
蒸し暑い日が続いています。
毎年のように、他の地域は梅雨明けしましたが、
私の住んでるところは、まだです。

昨日は、暑暑な日でした。
暑すぎて、家に戻っても、頭がぽーっと
なってしまい、体温がなかなか戻りませんでした。
気をつけなければですね。



今日の物語には、類が出てきます。
西門さんも、ちらっと。







さて。いつものようにいつもの言葉を。









相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。








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のうぜんかずら





牧野さんって、オトコっぽいわよね。
F4の皆様って、そんな所がよろしいのでは?
女性扱いされないでしょう。

・・・・。女の子扱いされすぎて困ってるけど。

いつものあのメンバーによる、嫌味にあたしは
捕まっていた。

あら。何もおっしゃらないなんて、
ご自覚がおありでないのかしら?

や。あたしは、呆れて何も言わなかった
だけなんだけれど。
あたしは、今晩の夕飯どうするかなあなんて、
考えてた時に、いつものメンバーに捕まって、
咄嗟のことだったからなぁ。

そう思っていたら、あたしは突然、
後ろから、だれかの腕の中に引き寄せられた。

ワッ。
うるさいよ。牧野。

あたしの背後から、あたしを引き寄せて、
耳の近くで言うこの声は類。

類。

花沢様。

牧野は、十分女の子だけど?
君たち、卵焼きとか金平作れる?
え?な、なんですか。それ。

類は、その答えに、くすくす笑って、
手を私の前に交差させてしまう。

・・・。
類。
ん?
近すぎ。
いいじゃない。いつもこうだもん。

い、いつも?
うん。俺らのファンって言っときながら、
知らなかったの?
牧野はね?オレらのダチだから。
・・・。

今度は、いつものメンバーが、目をシロクロ
させながら、あたしと類の顔を交互に
見ている。

仕方がないなあと思って、
類の手をポンポンと叩くと、類はすぐに
あたしの気持ちを汲み取ってくれて。
あたしをその場から、引き離してくれた。

少し歩くと、20m先の丸い柱に寄っかかって、
手を降る西門さん。

よ。
西門さん。
オレが行く隙間がなかったよ。
ふん。
あ。つくしちゃん。拗ねちゃった?
あのね。西門さん。
ん?
あたし、お腹すいた!
あー?おまえらしいな。

それが牧野でしょ?
家に行こう?

類の家?
うん。牧野の甘い卵焼き食べたい。
材料は?
冷蔵庫に満タン。
というか類?
うん?
初めからそのつもりだった?

類は、フッと笑をこぼして、
あたしの手を取って歩くように促した。

類。
何?

あたしは、ほんの少し頬が熱くなるのを
感じながらも言う。

ありがと。

類は、フッと天使のほほ笑みをあたしに向けて。

あんたの、ありがとうは聞き飽きたよ。

そう言っているのに、類の手はあたしの
手をキュッと握りしめた。

NYでお買い物。~語学が役に立つ。

2012-07-15 13:34:26 | NYシリーズ。
久々の曇りなお天気です。
昨夜は、ネットが不安定で、更新諦めまして。
この時間に更新している次第です。
ブチブチ切れて大変だったのです。
今、やっと安定してきています。ほっ。



今回から、
いつものように、他の物語を混ぜつつ、
数回に渡って(多分)以前に書いた、
NYであなたに会って。 ~シダレサクラ。
のシリーズの物語を載せることにしました。











さて。いつものようにいつもの言葉を。









相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。






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NYでお買い物。~語学が役に立つ。





柴崎さん、おはよう。
おはよう。

柴咲美咲は、新聞を折りたたみながら、
あたしに答えてくれる。
あたしは、朝食をテーブルに置きながら、

いい。外出日和だねぇ。
そうね。出かけるの?
うん。ちょっと買い物に。

・・・。


牧野さん、大丈夫なの?
ん?大丈夫って?

あたしが、にっこり笑いながら、
聞き返すと、柴咲はため息をつく。

ま。昼間のNYなら大丈夫かな。
すりだけには気をつけなさいよ。
そうだね。


*******

あたしは、朝食を食べて部屋に戻ると、
白いブラウスに、フレアースカート、
それから、ジャケットを羽織り、
バックを持つと、NYの街へ歩き出した。

歩くと言っても、美作商事のフラットは、
かなり街なかに作られていて、
すぐにあたしは、ウィンドーショッピングを
始める。

Pという1つのブランドの前に立って、
生唾をコクンと飲み込み、
意を決して、店内に入っていった。

腰の低い店員さんが、寄ってくる。
カフスリンクスを見せて欲しいとの
旨を伝えると、
すぐにこちらにと案内してくれて、
あたしは、ソファに座らされた。

ええと、あたしはなんでここに座って
いるのかな?
他のお客様は、そんなこと無いみたいだけど。
ま。いいか。。。

さっきの店員さんと、ジョークを交えながら
雑談していると、テーブルの上に、
色々なカフスリンクスが、並べられた。

お薦めを聞いてみて、そのお薦めの中から、
4種類のカフスリンクスを選び出す。
プレゼントなのでと伝え、お願いしている間も、
先程の店員さんと話していると、
どこかで会ったことがある男性が話しかけて
きた。

牧野様。ご無沙汰しております。
え?
表参道の店舗の店長をつとめておりました、
佐々木でございます。
先月より、NYの店舗の店長になりまして。

そうでした。佐々木さん。お久しぶりです。
笑って談笑していると、先程、話していた店員も、
目を丸くしている。


佐々木店長が、苦笑している。
静かに談笑していると、
表の所で、もめているのかなんだか騒がしい。

この声…。柴咲さんじゃないかなぁ。
どうやら、英語に苦戦しているようで。
うーん。

ちょっと行ってきますね。
佐々木店長。録画してある動画を用意
したほうがよいかもですよ。
かしこまりました。

私はソファから立ち上がった。



*******


後ろから静かに近づいていって、
話を聞いていると、店員がなにか、
やらかしたことらしいことは分かった。
しかも、店員の話す英語は、仏語なまり。
これでは英語が得意な柴崎さんも無理だな。

柴崎さん。
牧野さん。どうして。
目立っていますよ。ちょっと中へ行きませんか。
ええ。

あなたも。
あたしは、店員に仏語で話しかけ、奥へと誘った。
柴崎は、あっけに取られている。
先程のソファにあたしと柴崎は座った。

ちょっと待って下さいね。
そう言い終わらないうちに、佐々木店長が、
DVDを持って、中に入ってくる。

店長が持ってるDVDが何を映しているかしら?

そう、仏語で言うと、柴崎を応対していた店員は、
顔から血の気が引いて、顔がひきつっている。

勝算はあったようですね。
佐々木店長、あとはよろしくおねがいします。
かしこまりました。

じゃ。柴崎。付き合ってあげたいんだけど、
あたし、もう少し買い物しなきゃいけないから。
あとは、そこの佐々木店長と相談して。
あ。ありがとう。
何いってるの。同僚の仲じゃないの。

じゃ。佐々木店長、柴崎のことお願いします。
お任せ下さいませ。

私は、紙袋を受け取り、そこを後にした。


*******


あたしは、今日じゃなきゃと思っていた
買い物を済ませて、フラットに戻る。
夕食を食べていると、あたしの前に、
ケーキの箱が置かれた。

ん?
牧野さん。
柴崎さんお帰りなさい。大丈夫だった?
ただいま。。ってそうじゃなくて、牧野さん?
はい?
あなた、何者なの?
へ?あたしはあたし以外の何者でもない?
疑問形?
あれ。そうだね。
牧野さん、面白い。。。

あたしは、微笑んでみせた。

その分だと、取り返せたみたいね?
うん。ありがとう。すごく助かった。
良かった。
ところで。。。
ん?
牧野さん、仏語話せるのね?
そうね。
何語話せるの?
英語。仏語。スペイン語。中国語と…。
と?
今は、ハングル語とその他勉強中。
ひょえええええ。

何?
びっくりした。
ああ。それ、よく言われるから。


確かに良く、言われてるよね。

あたしは、知った声に振り向く。

え?なんで、ここにいるの?

うん。ちょっと用事があって。
へ?
昨日、あきらに電話したらさ、
頼まれちゃって。
頼まれる?
牧野の様子、見てきてだって。
心配性?
そそ。
まだ、大丈夫だよ。
ならいいけど。あんた無理するから。
言い訳できません。

あの。。。

類は、その声に振り向いて、
笑って言った。

花沢類です。ええと、柴崎さん?

あたしは、びっくりする。
プライベートでは特に、
あまり、ありえない光景。
柴崎は、目をまんまるにして、
しどろもどろに答える。

あ。はい。柴崎美咲です。
牧野が、お世話になってます。
ちょっと類!
ホントのことでしょ。
それも、言い訳できません、はい。

今日、私の方がお世話になっちゃって。

そうなの?
類が、あたしの顔を覗きこんで、
問うてくる。

う。。。
俺、NY来てから、とある店に行ったんだ。
そしたらさ。表参道店に居た、佐々木さんが
いてね。

キカナクテモ、知ってるんじゃん!!

あたしは、ちょっと膨れてにらんだ。
類は、人差し指で、あたしの膨れた頬を
ツンツンつついてきた。

あんまり色々と、顔突っ込まないでよ。
だって!
ほっとけなかったんでしょ。
うん。
でもね。海外では特にね。駄目だよ。
はい。
わかったならいいけど。

ドアの近くから、秘書の方が、
類様そろそろお時間が。
うん。わかった。

牧野。
何?
来月俺、日本に一時帰国するから。
その時に、デートしよ。
なんでデート?
牧野はうるさいの来ると、色々吐き出せないでしょ。
そうだけど。
じゃ。連絡する。何かあったら、電話
よこしてよ。
うん。そうする。
じゃ。そろそろ行くから。
気を付けて。
うん。

類は、あわただしく、仕事へと戻って行った。

牧野さん。
はい。
花沢さんとは、どういう…。
友達?
友達とはデートしないでしょ。
うーん。あたしの一部?
一部?
ま。それは秘密ってことで、
とりあえず、ケーキ食べようよ。
うん。


*******


ティーサーバーを借りてきて、
紅茶を煎れている間に、
柴崎は、ケーキを開けてくれる。

紅茶、どうぞ。
ありがとう。

一口含んだ途端に、柴崎はびっくりする。

美味しい。
ありがとう。紅茶好きな人に鍛えられたんだ。
そうなんだ。
ちなみに、紅茶は、外国のお水でいれる方が
美味しいなぁ。
牧野さん、外国行ったことあるの?
う~ん。旅行で。
そっか~。

ケーキ、美味しいね。ありがとね。
こちらこそ、お店ではお世話になりました。
いえいえ。

そういえば。
ん?
明日は、テーブルマナーだっけ?
そうだねぇ。できればパスしたいなぁ。
え?
堅っ苦しいの。苦手なの。
ああ。私も、同じだわ。

しかも、明後日はパーティもあるでしょ。
それもねぇ。。。

「「ドレスアップしなきゃいけない。」」

柴崎さんとは、合いそうかも?

二人は、同じ言葉を言った。
そして、あははと笑いあった。