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あなたといられるのなら。

2019-03-20 11:00:00 | あの人へと…。
お庭の梅の花が咲きそうです。
私の大好きな白梅なのですが、
咲くのが楽しみです。
春ですねぇ〜。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は、まあまあの調子で過ごして
おります。









このお話、続けようか。。。
どうしようかなぁと思っています。
続けるとなると長くなりそうな予感。
ま。筆が進めば、続けることにします。












それでは、いつものようにいつもの言葉を。












相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。

















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あなたといられるのなら。












不思議だった。
だって、壇上にあの人がいる。
信じらんない!

どうしよう。

どうしようか考えて、近くに来た
ボーイさんに、シャンパンを頼む。
程なくして、シャンパンは手元に
届けられて、あたしは一口コクリと
飲んだ。
気付け薬みたいなもんだ。
ホッーと肩から力が抜けて、
頬が熱くなるのを感じた。

実は、今日着ている落ち着いた色の
ピンクのワンピースや、
首元にあるネックレス、
それから腕時計も、就職祝いだと
F4から送られてきたものの中から、
選んできた。

それにしても、視線をずっと
感じている。
あたしは、自信がないから、
目を合わせずにいるのだけれど。

結局…。
美作さんは、挨拶回りをして
最後に、あたしの所にやってきた。

「牧野。久しぶり。」

あたしは、目の前にやってきた
美作さんに驚きつつ話し始めた。

「お久しぶりです。」

周囲がザワザワし始める。
なんで、あの子のところに。
とか言っているのが聞こえる。

美作さんが苦笑しながら言う。

「ここじゃ、目立ちすぎるな。」
「そりゃそうですよ。」
「あとで、電話するよ。」
「電話番号…。」
「オレを誰だと思ってるの?」

そう言って、あの頃のように笑って、
美作さんは、お偉方と秘書さんたちと
離れていった。

それにしても。
あたしのいる会社が、
美作商事の下請けに入るなんて
思ってもいなかった。

みんなで頑張って、黒字な経営な
はずなのに、なんでだろと思ったり。
ま。そんなんは、経営陣が考えること
だなと思って、あたしは今は考えるのを
やめた。

それよりも、電話するって。
電話番号も調べがついてるって。
どういうことよ。

そんなことを考えていると、
営業の鈴木さんが寄ってくるのが
目の端にみえたので、
こちらの世界に心を戻ってこさせつつ、
心の中で思う。

あなたといられるのなら
あたしは笑っていよう。
泣いたとしても、最後には
あなたのもとに戻って、
笑顔でいられるように努力しよう。

あの人へと続く道8

2016-10-21 15:23:17 | あの人へと…。
皆様、暑くなったり、涼しくなったり、
体調は崩されておられませんでしょうか。
私は、小学生の時からの肩こりが、ここ数日
ひどくて、マッサージ機のお世話になってます。
すぐ凝りが、戻ってきますけどね…。

と思っていたら、鳥取で地震。
中国地方の方々、大丈夫でしょうか。
どうか、お気をつけて下さいませ。




さてと、最終回です。
急展開のお話に私もびっくりです。











それでは、いつものようにいつもの言葉を。











相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。









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あの人へと続く道8。











23時を2分ほど過ぎた頃、
携帯が鳴った。
コールが呼んでいる。

「はい。」
「牧野?美作だけど。」
「こんばんは。」
「不機嫌な声だな。」

確かに、不機嫌な声だろう。
何年も、音信不通だった人に
ご機嫌で話す必要もあるまい。

「別に何でもありませんよ?」

電話越しに、クスリと笑う美作さんの声。

「牧野。加納さんとは、付き合ってたの?」
「え?なんで過去形?」
「違うの?」
「違わない。美作さんと再会した事で、
多分、別れることになると思う。」

「それって、良い意味で考えて良いの?」

あ…。

また、やっちゃった。

「美作さん婚約するって。」
「は?しないよ。」
「でも、週刊誌では…。」
「ああ。あれね。パーティの帰りに、
偶然会った幼なじみ。」
「…。」
「信じてないな?」
「だって。」
「俺は、何時だって思い出すのは、
考えるのは、牧野のことだけだった。」

美作さんは続けて言う。

「何処に居るかは把握してた。」
「美作さん…。」
「俺って、一途なんだなって、
思ったよ。」
「へ?」

「3ヶ月前に、司ん所で、
お見合いしたのも知ってる。」
「じゃあ。今夜来たのも。」
「あれは偶然。じゃないな。
秘書が、仕組んでた。」
「?!」
「加納さんの料理を食べて、
牧野を渡したくないって思った。」

あたしはびっくりした。
美作さんは、男が乗った声で続ける。

「牧野に俺がいたから。」
「あ…。」

美作さんが指差したと思われるのは、
あたしの首元。
あたしは、ハッとして、首元にある、
ネックレスを握りしめた。
そこにあったのは、いつだったか、
美作さんがプレゼントしてくれた、
ダイヤのネックレスだった。

「そこに俺がいたから。
そこにあったのが、違ったら、
声をかけなかった。」
「美作さん。。。」

「なあ。牧野。」
「何?」
「今から行っていいかな。」
「もう、23時過ぎてるのに?」
「牧野さえ良かったら、
迎えに行く。」
「明日も会社あるんだよ?」
「こっちから行けばいい。」
「今から迎えに行くから。用意して
待ってて。」

そう言って、一方的に切られた。
あたしは、一瞬呆然としてから、
動き始めた。
慌てて、ボストンバックに必要な物を
入れていく。

きっと…。
多分…。
暫く離してはもらえない。

そう確信して、あたしは用意をした。
そして、ワンピースを着て、その上に
コートを着て、美作さんが来るのを待つ。

あたし…。落ち着け。。。

車のブレーキ音がして、
ドアを開け閉めする音がして、
カンカンカンと階段を登ってくる
音がする。
そして、靴音はあたしの家の前で
止まった。

ピンポーン。

「牧野。美作だけど。」

あたしは静かに立って、ドアの
鍵を開ける。

入ってきた美作さんは、
目をみはる。
あたしが、正座してたからだ。

「ホントにあたしでいいの?」

あたしの視線までしゃがんで、
美作さんは言う。

「牧野じゃなきゃ駄目なんだ。」
「あたし、何も持ってないよ?」
「俺をみくびるなよ。」
「…。」

美作さんの真剣な目を見て。
そしてあたしは、フッと笑った。

そうだったね。美作さんだった。

「ああ。そうだよ。」

結局、あたしから離れても、
美作さんに道は続いてたんだね。

社長にあやまらなきゃ。

「明日、俺が説明しに行く。」
「早くない?!」
「知らない仲じゃないんだし?」
「…。」

「荷物はこれだけ?」

そうあたしに聞いて、あたしの
隣りに置いてあったボストンバックを
スッと持ち上げて、あたしをうながす。

あたしはと言うと、電気を消して、
スーツバックと鍵を持って、
ドアを開けてくれている
美作さんに続いた。

「色々すっとばしてるから、
家に着いたら順番にするから。」

あたしは、ボンッとなった。
あんなこともこんなことも?

「慌てないで。」

美作さんの目が、笑ってる!

「全く。牧野は可愛いな。」
「へ?」

美作さんの大きな手が、
あたしの手を包み込んだ時、
車が動き出した。



あの人へと続く道7。

2016-09-25 15:25:57 | あの人へと…。
涼しかったり、蒸し暑かったりという
日が続いていますが、
皆様、いかがおすごしでしょうか。

私は、少し身体が慣れてきたようですが、
まだ、マッサージ機のお世話になったりも
しつつ、過ごしております。
少し、浮上しましたので、記事をUPさせて
頂きますね。
この度は、お待たせしてすみませんでした。

我が家のお庭ではまだ、
ムクゲやコスモスが咲いていて、
秋真っ盛りです。
早く気候も安定すると良いのだけれど。。。










それでは、いつものようにいつもの言葉を。











相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。









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あの人へと続く道7











「牧野。」
「美作さん。」

二人同時に発したけれど、
すぐに我に返り、
元通りの世界へ戻った。

「いらっしゃいませ。ご予約いただいた
美作様でいらっしゃいますね。」
「はい。」

「どうぞ、こちらへ。」

何事も無いように。
個室へ案内して、このお店を
お料理を楽しんで頂けるように。
ただそれだけだった。

美作さんのことは気になったけれど、
それ以上に、しなきゃいけないことは
沢山あったので、
その気持ちは頭の隅に置いておいて、
手を動かしていた。

まさか、こんな再会をするなんて、
思ってもいなかった。

お茶まで出して、一息ついたところで、
加納さんから声がかかった。

「つくしさん。」
「はいっ。」
「美作様とは知り合いなんですか?」
「え?えっと。
「大学時代の先輩後輩同士なんですよ。」
「美作様。」

男性二人の間に、なんだか火花が見える
んだけれども、気のせいだろうか。
あたしは、あたふたした。

「牧野。」

あたしは、反射的にあきらの方を向く。

「久しぶり。」
「久しぶり。」
「今は、接待中だから、今夜23時頃に
連絡する。番号同じ?」
「うん。変わってない。」
「じゃ。あとで。」

あきらは、あたしの頬をスゥッと
触って、部屋に戻っていった。

変わってない。。。
どうして、忘れようとすると、
前に現れるの。。。

しばらくして、襖が開いて、
お客様達が、出てこられる。

「ありがとうございました。」
「ごちそうさま。」

あたしは、お客様を外まで
送り出して、戻ってきた。

「つくしさん。ちょっと。」

あたしは、加納さんに言われた。

「美作様とは、そんなに親しかったの?」
「あの。」
「立ち入ったこと聞いてるのはわかってる。
でも、聞かせて欲しい。」
「美作さんとは、親しかったと思います。」
「どのくらい?」
「どの位と言われましても…。そうですね。
お家のパーティに呼んで頂いたこともあります。」

「わかりました。
今日はありがとうございました。
とても助かりました。」
「あの。加納さん。」

外で、タクシーがとまった音がする。

「タクシーを呼んでおきました。さ。
つくしさん。」
「加納さん…。」

加納は、いつものように、運転手に
何やら言って、あたしの目を見た。

「つくしさん。ありがとうございました。」

その後に続く、いつもの言葉は、
なかった。

あたし…。ごめんなさい。
これ以上は、隠し切れない…。

つくしが、後ろを向くことはなかった。


あの人へと続く道6。

2016-08-20 15:20:30 | あの人へと…。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
台風が、数個できていますね。
進路の皆様、どうぞお気をつけて
お過ごしくださいますように。
ここ東北の玄関口にも近づいたら
気をつけたいと思います。

さて私は、少しペースダウンできて、
やっとちょこっと落ち着いてきたのですが…。
でもまだ、これから家の中のもので
修理しなければならないものが、
色々とありまして、バタバタが復活
しそうな感じです。ふー。w

そんな中、亡き母が植えた庭の植物が、
少し元気をわけてくれます。
今は、ムクゲやサルスベリの花が満開です。
青空に白い花が咲くムクゲとても綺麗です。
ピンクのサルスベリも綺麗です。











それでは、いつものようにいつもの言葉を。











相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。










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あの人へと続く道6。










デートしてから、あとの金曜日。
いつもよりペースが早い?と思いながら、
電話にでる。

はい。

「つくしさん。こんにちは。」
「こんにちは。加納さん。何かありましたか?」
「なんでわかるの?」
「なんとなく?」
「実は、店の女将が、風邪を引いてしまって。」
「私で良ければ、お手伝いしますよ。」
「助かります。支度ができ次第、来て頂いて
よろしいですか?」
「はい。わかりました。」
「すみませんが、よろしくお願いします。」
「はい。」

つくしは、女将を思い出しつつ、
着ていく洋服を選ぶ。
清潔感が合って、ちょっと大人っぽい
雰囲気。
白のブラウスにあのスカート!

急いで支度を整えて、戸締まりをして、
つくしは、急いで家を後にした。

お店について、まだしまっているドアを
開けて、声をかける。

「加納さん。」
「つくしさん。すみません。」
「私でお役に立てれば。」
「つくしさんは、バイト経験は?」
「はい。割ぽう料理店で長年。それから、
お茶も入れられますよ。」
「頼もしい助っ人だ。」

つくしは、割烹着をつけながら、
フッと笑った。
それから、打ち合わせをして、
つくしも手伝って、仕込みをする。
なんとか開店時間に間に合って、
店は開店した。

いつもの通り、加納さんの店は、
回っていく。
あたしは、加納さんの作る料理を
座敷の席に運んだり、お茶を入れたり、
忙しくしていた。

ドアの開く音がして、
あたしは、振り向いて、
いらっしゃいませと言おうとした
その視線の先には…、
あの人がいた。。。




あの人へと続く道5。

2016-07-21 13:10:11 | あの人へと…。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
私は、相変わらずバタバタと過ごして
おります。
ま〜、家族に手伝ってもらっているので、
なんとか日々が過ぎていっていると
思っています。

話はかわりますが、お庭の話です。
柿の実が2cm位になってきました。
なんだか、成長をみるのが、楽しみです。
そうそう。玄関先にツバメが巣を作って
子育てしています。
4羽いると思われまして、親ツバメが
来るとパクっと口を開けて可愛いのです。
しかし、家は犬がいるのによく巣を作った
もんだと思います。











それでは、いつものようにいつもの言葉を。









相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。













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あの人へと続く道5










店の中に入った加納さんは、
店員さんをつかまえて、
相談しつつ、3つのネックレスを
選んだ。
そして、あたしの前にそのネックレスは、
置かれた。

「この中に、気にいるのあるといいん
だけれど。」
「え?あの。」
「気に入らない?」
「いえ。お買い物って、加納さんのじゃ。」
「僕も買うけど、これも含めてなの。」

私の目の前には、どれもシンプルで、
でも質の良さそうな石のついたネックレスが
置いてあった。

あたしは、その中で気になった
ルビーのネックレスを選んだ。

「良かった。」

「すぐに、つけられますか?」
「どうする?」
「つけます。」

あたしが即答したら、加納さんが、
ふんわり笑うので、嬉しくなってしまった。

会計を済ませて、店員さんがネックレスを
加納さんに渡す。

あたしは、うしろを向いた。
加納さんの手が、ネックレスを付けてくれる。
つけてもらって、前を向くと、加納さんが
微笑んだ。

「とても良く似合います。」
「ありがとうございます。今度は、あたしにも、
何かプレゼントさせて下さいね。」
「はい。」

そうして、宝石店を出るとそろそろ、お昼
どきで、カフェに入ることにした。

「日本食じゃなくて、良いんですか?」
「偶には、他の味も食べたいです。」

クスクス笑うと、加納さんは、照れたように
笑った。
プレートランチがやってきて、話をしながら
食べて、楽しい時間が過ぎていく。
食後の珈琲とデザートも食べて、店を出た。

お店をでると、自然と手をつなぐ。
ウィンドーショッピングをしながら、
街を歩いていたら、夕方になっていた。

「そろそろ、戻りましょうか。」
「はい。そうですね。」

加納さんは、最寄り駅まで送ってくれた。

「今日は、ありがとうございます。」

ネックレスを触りながら言うと、
あたしの手をギュッと力強く握った。

「大切にしますね。」

加納さんは、ニッコリ笑って、
あたしのことを送り出した。

「また、連絡します。」
「はい。」