移り香。

2019-02-28 15:35:44 | 誕生日。
こんにちは。
今日一日は私の住む所では、
シトシト雨でした。
そして、寒い日でございました。

私はボチボチ過ごしております。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
どうか体調を崩されませんように。











美作さんの誕生日ですね。












それでは、いつものようにいつもの言葉を。












相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。















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移り香。











司と別れた君は、
いつも通りにみえたけれども、
俺には、目に見えて悲しげな
表情に見えた。

そんな健気に、
気丈に振る舞う君を
愛おしいと思うまで、
そんなに時間は掛からなかった。

俺は今まで、いけないお遊びも
してきた。
自分の気持に気づいた途端、
そんな俺の想いを大切にしたい
と思い、一切、遊びをやめた。

ある時、君が言った。

「美作さん。変わったね。」
「どういう風に?」
「一枚皮がむけた気がする。」

そう言って微笑んだ君を、
俺は引き寄せて抱きしめた。

腕の中で、君は言う。

「良い香りがする。」
「牧野も良い香りだよ。」
「シャンプーの香りかも。」
「ははは。」

そっと俺から離れた君は、
ブツブツという。

「美作さんの香りうつった。」
「俺はいつでも、牧野のそばに
いるよ。」

牧野は笑って言う。

「ありがとう。」

俺は、君にうつった俺の移り香を、
消したくない。そう思った。


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ハッピーバースディ、美作あきらさん。
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始まりの空。

2019-02-20 11:00:00 | 物語2。
今週は、少し暖かくなってきた感じの
私の住む所です。
家のお庭では、ふきのとうが出てきたり、
スイセンの花がちらほら咲き始めました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。

私はといいますと、早々に花粉症の
症状が出てまして、一足早く春を感じて
いる次第です。目がしばしばします。

まだ、インフルやはしかが流行していますので、
気をつけて過ごしたいと思っています。
皆様も、お気をつけてお過ごし下さいますように。
















それでは、いつものようにいつもの言葉を。












相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。












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始まりの空。











みんな元気にしてる?
青く澄み渡った空を、
あたしは仕事の合間を縫って
見上げて、心の中で言った。
あたし。
牧野つくしは、現在、仕事で
カナダはバンクーバーのホテルにいる。
ま。みんなって言っても、
一人は、いつもそばにいて、
近くのディスクで、PCの画面を
ジィと見ているんだけどね。
よし。もう少し頑張ろっと思って、
あたしもPCに向かおうとしたら、
背中がスースーすることに気づく。
冷え込んでいるんだなあと感じて、
立ち上がった。
専務が声をかけてくる。
「牧野。どうした?」
「少し寒いので、ベストを着てきます。」
「ああ、冷え込んできたからな。」
「専務は大丈夫ですか?何か、
温かい飲み物でも入れましょうか?」
「俺が煎れるよ。」
「いえ。あたしが。」
「牧野は、ベスト着てきなさい。」
「はい。わかりました」
あたしは、自分が寝室に使っている
部屋へ向かい、カバンの中から、
ベストを取り出した。
上着の中に着ると、
ホッとする暖かさになる。
風邪引いたら、大変だものね。
カバンを元に戻して、
ディスクのある場所に戻ると
あきらは、紅茶を入れている
所だった。
「良い香り…。アールグレイですか?」
「そうだよ。」
ソファーに座るように、
促されてあたしは、素直に
座った。
あきらの手から、ティーカップを
受け取る。
「ありがとうございます。」
「暖かくしておかないとね。」
「そうですね。」
あきらもティーカップを持って、
ソファーに座った。
「なんとかなりそうだな。」
「はい。」
「やっと、日本に帰れる。」
「久々ですね。」
「だなぁ。ヨーロッパ行って、
その足でバンクーバーだったからな。」
「そうですね。でも、やりきりました。」
「ああ。うまくいってよかったよ…。」
不意に、語尾が消えたので、
ティーカップをサイドテーブルに置いて
美作さんを見る。
「あのさ。」
首をかしげるあたし。
「美作さん。どうしたの?」
「色々すっとばしてるけど。」
「あ。はい。色々とですね。」
「帰国したら、話を進めようと思う。」
あたしは、ドキドキしながらも、頷いた。
「色々は全部書面で済ます予定。
結婚式はするけど、披露宴はパスする予定。
牧野はそれでいい?」
「それでなくても、仕事が忙しくて無理ですから、
懸命な判断だと思います。ただし…。」
「ただし?」
「ご両親の披露宴をしないという説得は、
あきらさんにお任せいたします。」
「信用されてるなぁ。」
「もちろん、信用しているけれど、
あたしだと、お義母様に押し切られます。」
「ははは。間違いないな。」
心地よい空気が流れたところで、
あきらが言う。
「今までも一緒にいたけれど、
色々とあると思うけど、これからが
始まりだよ?」
「はい。」
さてとと、美作さんは、専務の顔に
戻って言った。
「さ。温かいうちに飲んで、仕事
済ませてしまおう。」
「はい。」
あたし達は、紅茶を飲み、
各々のテーブルに戻って、
先程の仕事の続きを始めた。
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