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好きだって言ってよ。3

2013-09-29 11:34:54 | 好きだって言ってよ。
やっと、涼しくなってきました。
エアコンが、ついていません。
秋になったって感じの南国です。
これで、荒れてる肌も少しは良くなると
いいなぁ。




好きだって言ってよ。最終話です。








それでは、いつものようにいつもの言葉を。









相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。









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好きだって言ってよ。3









あきらが、ジィとあたしを見た。

「美作さん。何?」
「ところでさ。」
「うん。」
「俺、そろそろはっきりさせようと思うんだ。」
「??」
「ジャグジーで温まって、着替えたら、
話したいことがある。」
「うん。分かった。」

なんだろ?

その後、各々の部屋で十分に温まって、
リビングに行くと、あきらは、あたしを、
すぐ横に座らせた。

「話がある。」

あたしは、頷く。

「何?」
「家に越してこないか?」
「なんで?」
「俺にとっても、牧野にとっても、
良いことだと思うから。」
「あのさ。それ言う前に、言うことが
あるんじゃない?」
「…。」
「美作さん。あたし、順番が違うと思う。」

好きだって言ってよ!


******


「そうだな。きちんとしないとな。」
「うん。」

しばしの沈黙の後、あきらは、深く息をはいて、
話しだした。

「俺は、牧野が好きだ。高等部の頃から。」
「うん。え?何?高等部??」
「ひた隠し、してたからな。」

あたしは、あんぐりとした顔をした。

「びっくりした…。」
「牧野は?」
「あたしも、美作さんのこと好きだよ。」
「良かった。」
「どうしたの?キラーの美作さんが。」
「これでも純情なんだよ。そいでもって、
牧野のことに関しては、小心者だ。」

つくしは、あきらに引き寄せられた。
つくしは、すぐに赤くなってしまう。
あきらは、クスリと笑って、ギュッと
抱きしめてきた。

そして、おでこにキス。
ほっぺにキス。
唇にキス。

「牧野が好きだ。離したくない。。」
「私も、美作さんの側にいたい。」
「ありがとう。気持ちに応えてくれて。」
「好きだって言ってくれて、ありがとう。」

そしていつまでも、二人の影は重なっていた。





好きだって言ってよ。2

2013-09-18 09:02:05 | 好きだって言ってよ。
朝夕の寒暖の差が出てきました。
秋ですねぇ。
それでも、私の住む南国は、
昼間はまだ、30度近くまで上がります。
何よりも、陽射しが強くて困ります。
暑くても長袖。首にはスカーフ。
頭には帽子と完全防備でございます。



おまたせいたしました。
好きだって言ってよ更新です。








それでは、いつものようにいつもの言葉を。









相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。








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好きだって言ってよ。2









「プール。」
「泳ぎたいの?」

あきらにつくしは言った。

「ここ数日、明らかに食べ過ぎだもん。」
「牧野はもっと、ふっくらとしても良いと思うぞ?」
「美味しく食べるために、運動したいんだよ。」
「なるほど。じゃ、プールに行こう。」

美作邸にある温水プールにあたしたちは来た。
もちろんあたし達以外、誰もいない。

贅沢だなぁ。。。

あたしは、歩いたり泳いだり。
水温も程良くて、いつの間にかプールの真ん中で、
プカーっと浮かんでた。
遠くの方で、パシャンと水音がする。

「牧野?」
「ん~?」
「大丈夫か?」
「気持ちいいよ?美作さんもやってみて?」
「ああ。」

水の中であたしは、手を繋がれた。

「何も考えない時間か…。」
「うん。そうだね。」

しばらく浮かんでいると、
あたしの身体が動き出す。


「え~?」


水の中であたしは、美作さんの腕の中に居た。
すぐ近くで、美作さんの心臓の音がする。
それにびっくりして、あたしは、パチリと目を開けた。

「何してんの?」
「あんまり水の中だと、冷えるから移動中。」
「歩けるから。」
「まあまあ。」

あきらは、水の中から、あたしを抱き上げて、
プールからあがった。
あたしは、足をバタバタさせて、
一応抵抗するが、チラリと見て、一言。

「落ちたら、痛いぞ?」

あたしは、おとなしくしなって、
プールサイドにある椅子に降ろされた。
慌てて、起き上がろうとすると、フワサと
大判のバスタオルが、肩に掛けられる。

「ありがと…。」
「どういたしまして。」

タイミングよく、温かい紅茶が運ばれてくる。

「温かい。」
「やっぱり冷えたな。ダメだろ。」
「ごめんなさい。でもね。気持ちよかったの。」

あきらは、腰に当てていた手で、ポンポンと
あたしの頭を触って、隣のチェアーに座った。

「ま。ストレス解消になったなら、いいか。」
「うん。」
「でもな。あんまり、心配させないでくれよ。」
「なんで?」
「牧野は、無理するからな。」
「言い訳、できません。」

あたしは、そこでデコピンを軽くされて、
片目をつぶった。



好きだって言ってよ。1

2013-08-21 11:26:09 | 好きだって言ってよ。
毎朝、家族が煎れてくれる珈琲が、
日課になっていて、いつの間にやら、
珈琲を飲めるようになっていて。
珈琲を煎れてくれている間に、
私は、パンやーグルトの準備。

家族がその後、流してくれる音楽で、
喫茶室に、わが家の居間は変わります。
そんなこんなで、至福の時間。。。




さて今回の物語は、他の物語をはさみつつ、
第三話まで、続きます。







それでは、いつものようにいつもの言葉を。









相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。









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好きだって言ってよ。1








好きだって言葉を言って欲しい。
それは、無理だよね。
あたしは、ただの友達。
彼の親友の彼女だったから、
きっと気にかけてくれるだけ。。。

でもね。
今だけそばに居てくれて、
あたしのことを見守ってくれて…。

いつからだったかな。
自然とそばにいるようになったのは。

何かしら、用事があるからと言っては、
邸に呼ばれて行ってみれば、
夢子さんの相手だったり。
双子ちゃん達のお相手だったり。
気づいたら、朝から夕まで居て、
泊まってしまって…、
が続いていたんだよね。


*******


「美作さん。」
「ん?」
「あのね。」
「うん?」
「あたし、このままじゃ、いけない気がするんだけど。」
「何が?」
「私がずっとおうちにいること。
「いいんじゃない?家は、部屋余ってるし。」
「そういう問題じゃなくて。」

キョトンとしていたあきらは、やっと、
ソファに沈みこんでいた身体をおこしたあなたに、
あたしは、むうっという顔をして、なんて
言ったらいいのか。。。


「あたし、朝から晩まで、美作さん宅に居るんだけよ?」


あきらは立ち上がって、あたしの座っているソファに
やってきて、あたしが座っているソファのアームの所に
座った。

「俺が、牧野をそばに置いておきたいんだ。
それじゃ、ダメ?」
「ダメじゃないけど…。」
「ウチの者はみんな受け入れてるし。」
「それは、重々分かってる。」
「なら、居ても問題無いだろ?」
「…。」

そう言って、あきらは、あたしの髪を、
ゆっくりと撫で始めた。


「ずるい。」
「何がずるいの?」
「あたし、何も言えないじゃない。」


クスクスと笑って、あきらは、優しい声で言う。

「そう。何も言わないで、居てくれればいいの。」
「…。」
「ん?」
「分かった。」
「牧野が、分かった所で、今日は何をしたい?」