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あの人へと続く道3

2016-05-25 11:00:00 | あの人へと…。
皆様、お変わりありませんか?
いつの間にやら、気温が上がって、
季節は初夏へと移っていって。。。

そうそう。
今日ですね。嬉しいことがあったんですよ。
寒くて枯れてしまっただろうなあと思っていた
ブーゲンビリアから、新しい芽が出ているのを
発見したのです。
も〜、嬉しいやら、びっくりしたやら。
植物って、すごいや〜と思った次第です。

色々と、バタバタしていて、
引っ越ししてきてから、
随分経つのに中々落ち着きません。
今までで、一番落ち着かないかも〜。w













それでは、いつものようにいつもの言葉を。









相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。

















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あの人へと続く道3。











今までになく、一緒にいて、落ち着いて
いられる人だった。
あの人を除いてはだけど…。

絵画を見に行ったり、
器を見に行ったり、
庭園をお散歩したり。
食べ歩きしたり。

何回かデートしたあと、加納さんの
お店に来ませんか?と誘われて、
あたしは、訪問着を着てお店の戸を
開けた。

「いらっしゃいませ。」

落ち着いた感じの女性が出迎えてくれて、
名前を言うと、カウンターに通された。
カウンター越しには、加納さんがいる。

「こんにちは。お邪魔します。」
「いらっしゃい。美味しいの沢山食べて
行ってね。」
「はい。お願いします。」
「こういうお店は初めて?」
「いえ。何回か。」
「通りで、堂々としてると思った。」
「そうですか?」

そう言っている間にも、加納の手は
動いていて、あたしの料理を作って
くれている。

「カウンター越しにって、とっても、
勉強になるんですね。」
「そう?」
「はい。あたし、お料理が好きなので、
勉強になります。」
「じゃ。色々見ていってね。」

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「ごちそうさまでした。」
「いえいえ。こちらこそ、美味しく
食べてくれているのが分かって、
嬉しかったです。」
「とっても美味しかったです。」
「そう言って貰えてよかった。」

2人は微笑み合う。

「本当は、送ってあげたいんだけれども、
まだ、片付けやら色々あるんで、
タクシーを呼ぶからそれで帰って下さい。」
「そんなタクシーだなんて、まだ電車が
ある時間ですから。」

「危ないから、タクシーでね。」
「はい。」

加納さんは、あたしをタクシーに乗せ、
運転手さんに何やら託けて、ドアを
閉めさせた。
あたしには、一言言って。

「又、連絡します。」

次の瞬間にはドアの外には、笑って
手を上げる加納さんがいた。