goo blog サービス終了のお知らせ 

あの人へと続く道4

2016-06-22 14:45:43 | あの人へと…。
梅雨まっただ中、皆様いかがでしょうか。
この時期の花、紫陽花が綺麗に咲いて
います。青いのやらピンクのやら。

でも、梅雨と言っても、ちょっと雨が
少ないような。。。
空気は、梅雨の空気なのに。。。
ただこれから、梅雨後半に降ってくるの
かもしれません。気をつけたいものです。

ところで、お久しぶりです。
プライベートで、来客があったり、
用事で市役所に行かねばならなかったりで、
バタバタと過ごしておりました。
これからもまだ、バタバタしそうですが、
なるたけ、月に一度は更新できればと
思っております。。。。(^^;;









それでは、いつものようにいつもの言葉を。









相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。











--------------------------------------












あの人へと続く道4












雨がしとしとと降っている。

あーあ。折角満開の桜が、散っちゃうな。

そんなことを考えながら通勤していたら、
鞄の中の携帯が鳴った。
音からして、メールである。

ガサゴソと取り出して、見てみると、
加納さんからのメールだった。

今度の土曜日。買い物に付き合って
くれませんか?

そう書いてある。

あたしは、いいですよと返事する。

じゃあ1つお願いがあるんだけれど。

なんでしょう。

手をつなぎたいんですが。良いですか。

あたしは、笑い転げたくなった。
だって、事前に言う人なんて今まで
居なかったから。

わかりました。手つなぎましょう。

私は、そう返事をした。

*******

約束の日、駅で待ち合わせして、
電車で銀座へ向かった。

つくしは不思議な感覚に襲われた。
だって、いつも車だったから。
でも、これが当たり前なんだよね。

東京駅の改札を出ると、スッと
手が出てきた。
あたしも、そっとその手に、
自分の手を乗せた。

加納さんのては、働き者の手だった。
そして、男の人らしい手だった。
包み込んでくれるその手に、
安心感を覚えたつくしは、
考え込んだ。

あの人とは違う安心感の手。

2人は、ゆっくりとデパートに
歩いて行く。

「今日は、どんな用事ですか?」
「いや。僕からつくしさんに、
プレゼントを手に入れたくて。。。
一人で買いに行こうかと思ったんですが、
2人でデートもいいかなと。」
「そ、それは、そうですね。。」

「何が欲しいですか?」
「そう言われましても。」
「じゃあ、僕が選んでも良いですか?」
「はい。」

デパートの中に入ると加納さんは、
1つの宝石店の中に入っていった。