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2012年クリスマスを幸せに。後編

2012-12-24 08:15:00 | 2012年クリスマスを幸せに。
今夜も冷えています。
ちょっとお出かけしてきたのですが、
予報にはない、冷たい雨。冷たい風。
寒波が来ているのだなあと、痛感しましたよ。
寒かった~。

でも、古本屋さんにも行って、
2冊ゲッチュしてきました。
読むの楽しみです♪


さて、2012年クリスマスを幸せに。後編です。
珍しく、ちょっと性的なことも書いてます。
つくしとあきらのクリスマスが、幸せであるように、
苦手な性的なことも書いてみました。
嫌な方は、読み飛ばして下さい。






それでは、いつものようにいつもの言葉を。








相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。







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2012年クリスマスを幸せに。後編







「そろそろ、お腹すいた?」
「うん。」

頷くあたしに、彼は微笑んで。
車は、インペリアルの駐車場に止まった。

「少し歩くよ。」
「分かった。」

10分ほど歩いて、彼とレストランへ入る。
あたしたちは、すぐにテーブルに通された。
メリークリスマスと乾杯して、シャンパンを一口飲む。

「牧野。」

あたしは、視線をシャンパンからあきらの瞳へ
うつす。

「左手、出して。」

何も考えずにあたしが、左手を出すと、
あきらはクスリと笑って、小箱をポケットから
出して、中からリングを取って、薬指に付けた。

「!?」
「メリークリスマス。」

薬指に光るのは、プラチナのリング。
そして、そのリングの上に、キラリと輝く
宝石が一粒。
びっくり固まっているあたしを微笑みながら
あきらは、胸元からネックレスを引っ張りだす。

「!?」
「俺のもあるんだ。牧野。はめてくれる?」

あたしは、あきらの手のひらから、そっと
リングを持ちあげる。

「あの。」
「ん?」
「あ、あたしでいいの?」
「牧野以外考えられない。」

あきらの左手を取って、薬指にリングをはめた。

あたしは、夢現の中、美味しいと思われる
ディナーを食べた。
それでも、デザートまでしっかり食べて、
個室から出る。

あたしは、エスコートされていた。
店の外にでて、歩き出した時、
不意にあきらの足が止まった。
そして、あきらの声が耳元でする。

「牧野。」
「はい。」
「今日は、朝まで一緒にいたい。」

もう…。あたしが断れないって、知ってるくせに。

「牧野、だからな。きちんと言っておかないと。」

あきらは、あたしの髪にキスを落としてから、
瞳を覗きこむ。

「どうしたい?」

あたしは、フッと笑って、歩くように促した。


*******


あの人と心がひとつになって。
身もひとつになって。

知らなかった未知のの世界を知って。
あたしの上に居る貴方に、何度も呼ばれる、
あたしの名前が愛おしくて。

なんだかワケがわからなくなって。
あたしは、何度も波に揺られて。
いつの間にか寝ていたんだ。

朝、目覚めた時。
当たり前に、あたしは貴方の腕の中にいて。
抱きしめられていて。

あたしは、初めて、好きな人とこうやって
目覚める朝が恥ずかしくて。
でも、目の前で目を瞑る貴方が愛おしくて。

何度も繰り返し愛のことばを
耳元でささやいた貴方の声が、
あたしの中でリフレインしていて。

あたしは、貴方の腕の中で一人、
顔を赤くしていたんだ。

どっかに意識を飛ばしていたあたしのおでこに
キスの感覚がして、こっちに戻ってきたら。
優しく見つめる貴方の顔。
起きたての、少しかすれた声で話しかけられて。

「戻ってきた?」
「う、うん。」
「体、キツくない?」
「今は、大丈夫。」
「うん。」

そう言って又、優しく抱きしめられて。
あたしの髪に、美作さんの顔が埋められて。

「牧野。どうしよう。」
「ん??」
「俺…。まだ、全然足らない。。」
「な!?」

何が?と聞こうとしたあたしは、
途中で気づいてしまって。
気づかれた途端、あたしは、あっという間に、
組み敷かれて。
見つめられて。

「もう明るいよ?」
「関係ない。」

そう言って、深いキスに誘われて。
貴方の腕の中で溺れていく。

ん。

恥ずかしいのに、自分でも信じられないくらい
甘い声が漏れて。
恥ずかしいから、顔を横に向けると、
首筋に貴方の唇が降りてきて。
あたしは、何も考えられなくなっていく。


*******


枕に顔を押し当てて、もうダメという
あたしを後ろから抱きしめた貴方。
少し顔を見てみると、満足そうな幸せだと
いう顔をしていて。

あたしが、やっと開放されたのは、
夕方になってからだった。

「美作さんのバカ。動けないよ。」

そう言うあたしを抱き起こしてくれて、
冷蔵庫に入っていたスポーツ飲料水を
口に含んで、近づいてくる。

「え?んんん。」

口移しで入ってきた飲み物を必死で飲み込む。
3回ほど飲み込んだ時、やっと口が離された。
離れていくと思った彼の顔はもう一度近づいて、
口の端からこぼれてしまった飲み物を舐めとっていく。

「あ。ダメ。」
「ここも感じるんだね?覚えておくよ。」

あたしの首まで舐めとられて、あたしの体は
ピクッと反応してしまう。

「今日はもう、我慢する。」
「え?」
「明日も、クリスマスだし?」
「へ?」
「明日も逢えるよね?」

戸惑いがちに頷いたあたしは、
そう言われて、あたしは抱きしめられた。

2012年、クリスマスを幸せに。前編。

2012-12-23 11:47:45 | 2012年クリスマスを幸せに。
朝夕が、冷え込む事が多い、
いつもの年より、そんな気がしている
今日このごろです。
今日は、風もビュー。
外は特に、毛糸の帽子をかぶらないと
寒いわな。


今回は、クリスマス企画ってことで、
2日続けて、更新予定です。






それでは、いつものようにいつもの言葉を。








相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。








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クリスマスを幸せに。前編。








師走の一番、ザワザワする時。
そして、いつも、仕事が忙しくなるんだ。

そんな時、クリスマスがやってくる。
あたしはいつも、皆の残業を引き受けて
いたけれども、今年は違う。

随分前から、クリスマスの予定が
入っていたんだ。
クリスマスの初めてのデート。

色々言われちゃうだろうけど、
言わないわけには、いかないものね。
一応、上の上司には報告。
やっぱりちょっと、からかわれたかな。

そして、もう一人はあたしが言いに行こうと
していたら、そちらからやってきた。
案の定、クリスマスに残業できるか
確認しに来たんだそうですが。

「すみません。予定が入っておりまして。」

あたしにしては、涙なんか浮かべちゃって。
手を前に組んでみたりして。

「え。そ、そうなの?」

明らかに、戸惑いの顔。

「安東課長。デートの約束なのですみません…。」
「良かったわね。」

課長は、考えこんで、席へ戻ってしまった。


******
隣の課の同僚、山口君が話しかけてくる。

「牧野さん。」
「はい。」

振り返ると、そこには、ニヤついた顔。
イヤな顔ね。。。

「今年は、デートなんだって…?」
「…。」
「どんな人なの?」

あたしは、それに貴方を思い出して答える。

「あたしには勿体無い位、とても素敵な人です。
山口くんもびっくりかな。」

あたしは、フッと笑って、机の方へ向き直った。

さてと、集中。集中。
今日は、残業しないんだから!


17時半きっかり。
あたしは、パソコンの電源を落とした。
ちらりと見回してみると、すでに何人かは、
居なくなっている。

早いなぁ。みんな。

あたしは、机の引き出しからバックを
取り出して、ロッカーへと急いだ。
中では、きゃいきゃい言いながら、
皆が着替えていて、色んな香りがする。

あたしも、持ってきておいたツーピースに着替えて、
あの人から貰ったネックレスとイヤリングをした。
身なりを整えて、一声掛けて、ロッカールームを後にする。

部屋を出た途端に、携帯がなりだして、
ディスプレイを見ると、そこには美作さんの文字。

「はい。」
「牧野。終わった?」
「今、エレベーターに向かってる所。」
「じゃあ、三越側のワンブロック先に居るから。」
「分かった。」

車があるという場所に近づいていくと、
そこには、スーツ姿で、車に寄りかかったあきらが居た。

「早かったな。」
「うん。運良く、どこもスムーズに来たよ」

あたしに、甘い笑顔を向けながら、目を細めている。

「着替えたんだ?」
「うん。」
「俺の為に?」
「何いってんの?」

照れて、ペチリとしようとしたあたしの手は、
あきらに捕まってしまって。
あきらが、一歩近づいたと思ったら、チュッと
頬にキスされて、促された。

そんなキスにも、ドキドキしてしまう。
今日のあたしは、ちょっと変かも。

なんて、思いながら、あたしも微笑んだんだ。
そうしたら、あきらは、それでいいとあたしの頭を
撫でて、車の助手席に乗せられた。

車は、しばし走って、表参道のイルミネーションの
近くに来て、パーキングに止まった。

「少し、歩こうか。」
「そうだね。」

そこは、夢の世界。光の世界。
あたしは、エスコートされて、歩いていた。

「綺麗だね。」
「ああ。」

その時、牧野!と呼ばれて、あきらに引き寄せられた。

「え?」
「前は何?」

はっと気づくとそこには、大きなツリー。

「激突するつもり?」
「あはは。ありがと。」

マッタク。と言われながら、今度は、あきらの手が
あたしの手に重ねられる。
いつしか指は、あたしの指に絡まって、
しばらく、イルミネーションに見とれつつ、
表参道を歩いたのだった。