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2016年、美作さんBirthday。

2016-02-28 11:00:00 | 誕生日。
皆様、お変わりありませんか?
私は、多分引越し先の市民に
なっているはずです。

現状がどうなっているか検討も
つきませんが…。
この物語が、無事に載っていますように
という想いをこめて、書いています。











それでは、いつものようにいつもの言葉を。









相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。












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It doesn't matter.
〜構わないよ。












美作さんとお付き合いし始めてから
1年がたつ。
まだ、内緒にしたいとあたしが
言ったから、世間では内緒の話。

でも、大きなパーティ、小さな
パーティに、美作さんはあたしを
エスコートして連れて行くことが
多くなったので、美作さんとお近づき
にと思っていた親子たちの間では、
噂になっているようだった。

と、なるとだ。
やっぱり、あたしに標的を絞ってくる、
大胆な女性もいるんだよね。

美作様とお見合いにならないわ。
美作様とお付き合いなさっているの
かしら。
私のほうが、あなたなんかより
お似合いなんだから、消えて。

ま〜、これでも一部分。
あたしから内緒にしたいと言った
手前、あたしは、何も言い返さず
言いたいだけ言われても、
何も言い返さず、苦笑して

「気分は晴れましたか?」

という言葉を残して、
その場を去ることにしていた。

*******

美作さんとお付き合いし始めてから
2年がたった。
あたしと美作さんは、婚約して、
結婚の準備に忙しかった。

そんな中、一人の女性が現れた。
名前は、笹川清美。
アメリカに留学していて、この度
日本に戻ったとのこと。
その女性は、美作さんの幼なじみとの
話だった。

始めから、わかっていたけれど、
あたしを鋭い視線で射抜いて、
目で、邪魔という言葉を発していた。

あたしは、美作さんの婚約者。
堂々としていようと思いつつも、
美作さんの女性に対する態度が、
とてもフランクで、やさしくて。
それが、あたしの心に暗い影を
おとしていた。

美作さんは、私にもやさしい。
でも、違う優しさなんだよね。
対等な優しさ。
もちろん、甘い時間のときは、
ものすごく情熱的で。
甘えさせてくれる。

美作さんの横に立つということは、
そういうことなんだ。
対等な気持ちでいるパートナー。

美作さんの幼なじみの女性と
2人になった時間があった。
ふたりとも無言で、空間が、
とても重いものだった。

そんな時、彼女が口を開いた。

「あなた、私の前から消えて
下さらない?」

…?

「あたしとあきらの間に入ろう
なんて、考えないほうが良くてよ。」

「…。」

「私、あなたと違って、地位も
あきらを支えるものも持っているの。」

「…。」

美作さんの幼なじみだから、
それが彼女の支えなんだろう。

でもあたしは…。
その時、あたしの視界に美作さんが
入ってきた。
彼女のそばへ行くだろうと思っていた
美作さんが、一直線に、あたしの隣に
座った。

「美作さん…。」
「何を言ってもらっても構わないよ。」
「でも、幼なじみだって。」
「俺にとって、唯一無二の存在なのは、
牧野。君だよ。幼なじみだからって、
何を言って良いとは言えない。」

あたしは、やっと微笑んで頷いた。

「笹川さん。」
「…。」
「あたしは、何も持っていないし、
でも、美作さんの隣にいられるように、
笹川さんと違って何もかもを、全力で
勉強中です。これからも努力します。」
「…。」
「それから…。」

あたしは、笹川さんの目をしっかと
見つめていった。

「あたしを美作さんが選んでくれた。
それが、現実なんです。
夢かと思った時もあったけれど、
そうなったらいいなと思うほどの
実際に夢だったのだけれども、
何回もホッペをつねってみたけれども、
現実なんです。」

話している間、あたしの体は美作さんに
後ろから、程良く抱きしめられていた。
そしても美作さんの唇が、耳の側にきた。

「あんまり嬉しいこと言ってくれるな。
我慢できなくなるよ。」

あたしの頬は、一気に赤くなる。

清美が目を大きくして、唇をかんだ。

美作さんの唇が耳元にもう一度
降りてきた。

「牧野とふたりきりになりたい。」

今度は、目を見張ったあたし。
美作さんが静かに言う。

「笹川さん。」

その呼び方に、清美はハッとして
あきらの方をみた。

「申し訳ないけれど、僕は、
あなたではなく、牧野を選びました。」
「どうして私じゃなくて、その人なの?」
「牧野には、あなたには無いものが
沢山あるんです。」

あたしは、びっくりして美作さんを
仰ぎ見た。

「どういうこと?」

フッと笑って、美作さんは言う。

「笹川さん。もうお時間では?」

え?という顔をした清美に、
美作さんは、ドアの方を見る。
そこには、清美の付き人がいた。

「もう、お会いすることもないと
思います。お元気で。」

そう言って、美作さんはあたしを
立たせた。
あたしは、エスコートされて、
部屋を出る。
途中、あたしは足を緩めて聞く。

「美作さん。良いの?」
「牧野は、何も心配しなくていい。」

そう言いながら、優しく微笑む。
あたしも、あきらの顔を見て、
微笑んだ。



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ハッピーバースデー、美作さん。(^^)/


2016年 バレンタイン。

2016-02-14 11:00:00 | 企画物。

皆様、お変わりありませんか?

私は、多分バタバタ中のはずです。

というのもですね。
2月中に急遽、引っ越しすることに
なりまして。
この記事も、バタバタを見越して、
予約投稿させて頂いています。

それから2月の更新のお知らせには、
美作さんの誕生日も、お話をUPすると
書きました。
こちらも、無事に読んで頂けるように、
早め早めに、記事を書いておこうと
思っています。












それでは、いつものようにいつもの言葉を。












相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。













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It took a lot of patience.
〜ずいぶん我慢したよ。











あたしの前に立つ人は…、
ここ数年、あたしが避け続けた
男性だった。

どうして?あたしの前にいるの。

「ずいぶん我慢したよ。」

あたしだけに聞こえる声で、
真剣な声で言う。

「あたしだっ。」

途中で気づいて、口に手を
あてたものの…。

ああ…。言っちゃった。

次の瞬間、あたしは美作さんに
引き寄せられて、抱きしめられていた。

「美作さん、ここじゃ。」
「目を閉じてればいい。」

大好きな声が、あたしの耳の側でする。
大きな手は、あたしの髪を優しく撫でる。

嬉しいけれど、そういう問題でもない。
なんせ、ここは…、私の務める会社の
前なのだから。

さっきから、好奇心満載の視線が、
降ってきているのがわかる。

「残念。気づいちゃったか。」

そう言って、抱きしめていた手を
緩め、あたしの手を絡め取り、
歩き出す。。
道路に停めてあった車へ一目散に
連れて行かれて、有無を言わさない動作で、
車の後部座席に座らせれた。

「行って。」

美作さんのその声の一言で、
車は、スゥッと動き出す。
その間も、あたしの手には、
美作さんの手が絡みついたまま。

「美作さん。」

そう言って、美作さんの目を見るも、
首を横に降る美作さんを見るだけだった。

「あたし、逃げないよ。」
「これまでの行動から、その発言は、
聞かなかったことにする。」

否定出来ない…。

あたしは、ふ〜と息をはいて、
車窓に目をやった。
結局、つかまっちゃうのよね。

「俺を誰だと思ってるの?」

はい。美作さんです。

「わかってれば、どうして避けた?」

あの場合、仕方がなかったと思うの。

「確かに、記者がすごかったのは、
確かだけれど。」

迷惑がかかると思って。

「迷惑だなんて、これっぽっちも
思ったことは無かった。」

「わかってる。でも、あたし達だけが
良くても、周りはそう思わなかったでしょう?」

「…。」

「こんなに長い間、我慢出来るとは
思ってもいなかったけれど、
離れる時間が必要だと思ったの。
あたしも美作さんも、大人になる
時間が必要だと思ったの。」

ギュウと一段と手が握られる。
あたしは、そうされた上から、
手を包み込んだ。

「ごめんなさい。」

「まさか、家のグループの会社で
働いているなんて、思ってもいなかったよ。」

あたしは、ふっと微笑んで言う。

「ほんの少しでも、役に立てればと
思ったから。」

「牧野。」

あたしは、美作さんを見る。
そこには、熱い目があった。

「お願いだから、俺の隣りにいて。」

「あたし…。」

「俺たち随分、我慢したよね。」

ああ。そんな顔しないで。
あたしだって、側にいたいんだから。

「俺はね。きちんと周囲を整えて、
ここに来たんだよ。」

え?

「誰に遠慮することもない。
我慢しなくていいんだ。」

「美作さん。」

「牧野。」

その時、視界に入ってきたのは、
美作さんのお家。

「美作さん。どうして?」

「ここから始めなきゃだろ。
皆待ってる。ほら。」

門から入って、玄関のアプローチ
向かって行くと見えてくる。
視線の先には、美作家の人々が、
並んでいた。

まさか。そんな…。

車のドアが開く。
あたしは、美作さんにエスコート
されて、車を降りた。

あたしは、どうすればいい?

困惑しているあたしを、彼は笑う。

「みんなが歓迎しているよ。」

顔を見れば、一目瞭然。
皆が笑顔だ。

「美作さん。あたし…、ここに居ていいの?」

「もちろん。」

ありがとうございます。

皆に向かって、美作さんに習った
お辞儀をしたあたしの目から、
嬉し涙が一粒滑り落ちた。