キミに優しさを。後編。

2012-11-28 11:00:57 | キミに優しさを
寒さがやってまいりました。
お布団から出るのが、辛かったわ。
ヌクヌクしてたかった。w

先日、お友達と長電話しました。
二時間強~。
笑い話も真面目話も有り、
有意義なストレス解消な時間でした。



今回は、キミに優しさを。後編です。








それでは、いつものようにいつもの言葉を。








相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。







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キミに優しさを後編。






探しに行こうと上着を取って、
歩き出そうとしたら、ノックがして。

返事をしつつ、ドアに歩き始めたら、
そこには、小林が居て。

頭を下げて、話しだした。

「牧野様は、旧校舎の講堂に
おられます。それからこれは、奥様から。」
「ありがとう。お袋にも伝えて。」
「承知いたしました。」

俺は、邸を後にした。


*******


講堂のドアが静かに開いて、
入ってきたのは、
会いたかったけど。
けれど、今は会いたくなかった人。
だって、会ってしまったら、
あたしが、甘えてしまうから。

「逃げるなよ。」
「俺からの、牧野への優しさから。
世界中探してもさ、いないんだ。
牧野は牧野なんだし。
俺にとっての特別は、牧野。」

「なんか、すごい告白されてる気が
するんだけど。」

「してるよ。」

あたしは、真っ赤になってしまう。

「うん。そんな顔して。可愛いよ。」

「優しさを知ったから。怖かったの。
でもね。ドキドキもしてたの。
幸せなんだけど。不安だったの。」

少し、間が開いてまた話しだす。

「いっぱいいっぱいになってたときに、
道明寺から電話があって。
婚約するって。

別れて、1年目の時も。
2年目の時も。
美作さんが、側にいてくれて。
どれほど、安堵したか。
どれほど、幸せだったか。。。

道明寺から電話があって、
思い知った。」

「うん。」

「道明寺のことは、心からおめでとうって
言えるようになってて。
もう、道明寺とのことは、いい思い出って
言えるようになったんだな。
って、思えるあたしの心があって。

それと同時に、気持ちに気づいちゃって。
そう思ったら、逃げちゃってた。」

いつの間にか、あきらが、
ピアノの側に来てて。
あたしは、ピアノの側に座ってるまま、
そっと抱きしめられてて。

「そういうことになるんじゃないかって、
大体想像はついてたけどな。」
「え?」

「牧野のことだったら、わかるんだ。。」
「うん…。あたしも。」

「それにしても…。」

あきらの言葉が止まったので、
あたしは、そっと下から見上げる。

「俺から逃げようなんて、思うなよ。」
「だって。」
「牧野はさ、全部が全部とは言わないからさ。
偶には、素直になって。」

「全部は無理だから?」
「そ。俺にはもっともっと、甘えていいんだよ。」
「これ以上甘えたら、あたしがあたしじゃ
なくなっちゃうよ。」

ギュッと腕に力がこもって。
目をジッと見つめられて。

「あのなぁ。俺にとって牧野は、どんなでも牧野なの。」

美作さんの手が、あたしの頬を撫でていって、
耳の側で優しくささやかれて。

「俺にだけ、甘えて?」

あたしは、どうしていいかわからなくなって、
うつむいてしまう。
ゆっくりとあきらの手が、あたしの顎を、
支えたかと思ったら、
優しい優しいキスが降りてきた。

何度も繰り返しキスされたあと、
この時がやって来た。

「牧野。」
「はい。」
「僕とこれから先ずっと、一緒に居て、
幸せになりませんか?」

今この時こそが、キミに優しさを示す時。
あたしは、キュッと唇を引き締めて。

「はい。喜んで。」

途端に彼の顔は、今までで見た中で、
一番深く優しい笑顔になって、
あたしは、彼の胸に抱き込まれた。
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木瓜(ぼけ)。

2012-11-24 12:46:07 | 物語。
曇ったりなお天気です。
空気も少し、シケっぽいです。

お土産に「からし蓮根サブレ」なるものを
頂いたので、食べてみました。
なんとなく、飲み物を用意して。
いやぁ。。。和辛子の辛さでした。

飲み物用意しておいてよかった。
辛子のツーンでくしゃみもでました。
なんとなく、お腹がびっくりした感じ。(^^;;




今回の木瓜(ボケ、花)には、
つくしとあきら、類、総二郎が出てきます。
(NY…、ごめん。出番が無かった…。(^^;;)










それでは、いつものようにいつもの言葉を。








相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。










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木瓜~指導者。







あれから何年?
俺は、取引先の会社の方の結婚式に
招待されて、結婚会場に居た。
来て驚いたのが、類も居たことだ。

「あれ?あきら。あきらも招待されてたんだ。」
「ああ。類もか。」
「へー。侮れないなあいつ。」
「・・・。」


*******


その頃、入り口には、ブツブツ言いながら歩く、
つくしがいた。
綺麗な訪問着を来て、しずしずと歩く。

「なんでこうなるかな。」

というのも、西門の家に置いてある着物を
借りに行ったら、偶然に、
西門の家元夫人に捕まり、そして、
家元夫人が着ていたという着物をきさせられて、
ここにいるわけである。

あたしは、今日、式をあげる新婦の友人にあたる。
大学を卒業して、就職してからも細々と続けていた、
茶道の道で唯一といっていいほどの、友人となる
佐藤聖美の為に、出席を決めたんだけど…。
隣には、総二郎がいる。

「そんな、むくれるなよ。」
「なんで、一緒に来るのよ。」
「俺は家元代理で出席だったし?
同じ会場に来るんだしいいだろ?」
「・・・。」
「俺も、つくしちゃんが隣にいてくれたら、
女が寄ってくる防止になるし。
つくしちゃんは、ここまでの電車代が浮いたと
思ったらどう?」
「そりゃ、電車代はありがたいけどさ。」

あたしは、ため息をつきつつ、
エスコートしてくれようとして、
手を差し出してくれている、
西門さんの手に手を絡めた。

受付をして会場に入ると、そこはきらびやかで。
そして、総二郎と一緒に居るからこそ、
会場の視線を一心に集めてしまっている。


*******


中央の方にいた類が、まずは反応した。

「牧野がいる。」
「へ?」
「ここんとこ、こういうの避けてるだから、
いないだろう?」
「うん。そうなんだけど。居る。」

類が、一点を見つけて、歩き出した。

「牧野。あ。総二郎もいたんだ。」
「花沢類。」

「なんで、総二郎が牧野をエスコートしてるわけ?」
「成り行き上。」

さすが、類だよな。
少し遅れてきたあきらも、言う。

「あ。牧野ほんとにいたんだ。」
「へ?」
「類の牧野アンテナが働いてだな。」
「ふふ。」
「類。相変わらずなのね。」
「牧野が、どこにいてもわかるんだよ。」

笑い合う、類とつくし。
そろそろ、始まるみたいよ?

総二郎が近くのウエーターに、
招待状を渡すと案内してくれた。

「さっき、同じにしてもらっておいた。」
「・・・。」

席につくとあたしは、類とあきらに挟まれていて。

「えええ。いいの?この席次。」
「新郎が、いっぺんに挨拶できていいだろ。」
「それは、そうだけど。」

あたしが、あきらと話していたら、いつの間にやら、
久々にあったらしい、総二郎と類が、
機嫌良さげに、祝杯を上げている。

あー。そんな感じは変わらないんだ。

「卒業して、まだ数年だぞ。簡単にかわるか。」
「ちょっと、ふたりとも、飲み過ぎないでよ?」
「あ?何言ってるのつくしちゃん。」
「何行ってるも何も、お噂はかねがね、
お聞かせて頂いて、おりまして?」
「げ。誰がバラしてんだよ。」

総二郎がつくしに聞くと、
つくしは、にやりと笑った。

「なんだよ。」
「やっぱ、言うのやめよう。」
「おい。」
「っていうか、聞かないほうがよくない?」
「ぜってー、言えよ。」

類やあきらを見ると、即座に頷く。

「そんなに聞きたい?」
「「「ああ。」」」

「聞いて驚け。あんた達のお母さんたちよ。」
「「「げ・・・。」」」

だから、聞かないほうがイイんじゃない?
って聞いたのに。w

「いつ会ってんだよ。」
「え?あたし、あんた達のお母さんと、
茶飲み友達だし。メル友だし?お互いの、良き相談相手だし?
で、毎回言われてるのが、
つくしちゃん、あのこたちのこと、躾けていいからね?」

3人は、顔を見合わせ手を上げて。

「「「まいりました。」」」

「なあ。それって、身内の間では、牧野の立場って、
おれらの上ってこと?」
「ああ。そういえば、そういうことになる?」
「「「げげげ。」」」

「まぁ。確かに牧野の一言で、色々動くからな。」
「なにそれ。」
「あれ?知らなかった?NYも俺らも。
ついでに、とーちゃんかーちゃんたちも。」
「・・・。」
「それだけ、つくしのこと、信頼してんだよ。」
「名誉会長だな。」

あたしは、呆れてものが言えない。

「だよなあ。第四財閥を一言で動かす女。
すげーや。」
「俺らにとっちゃ、指導者とも言えるな。」
「あははは。」

そこまで言われて、あたしは、黙って、
目の前にあるご馳走に集中することにした。
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あたしは歩き続ける。

2012-11-21 12:51:48 | 独り言。
大分、寒くなって来ました。
冬が近づいてきたんだなあ。
と思う今日この頃です。

最近思うことがあります。
この世の中、「生きる」だなぁと。
学生時代からの友達が、
生を授かって。幸せそうです。
微笑ましく思います。

そして、私の母は、
色々と体にストレスがかかって、
今、決断しなければならない時期に
来ているのです。
なんとか兄とサポートしたいと
思っています。





そんな心で居た時に、書き留めた
文章です。いつもより暗くなっちゃった。
ま、こんな文章も書くということで。








それでは、いつものようにいつもの言葉を。








相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。








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あたしは歩きつづける。







寒さがそろそろやってきた、
11月の街の中であたしは歩き続ける。
1人で家にいるのは寂しすぎて、
どうしても怖かった。


どうしてあなたがいるの?
追いかけてきてくれたの嬉しい。
でも、あなたは、もうすぐお見合いした
女性と一緒になるのでは?


自分では決められない結婚なんだ。


って、言ったじゃない。
だから、あたしに近づかないで。


優しくしないで。
もう、その人の所へ行って下さい。


あたしは、歩き続ける。
あなたへの思いに囚われないように。
幸せになるのを見届けるから


そうしたら、諦められるのかな。


あたしの事だから、とても無理だよね。
だから、あたしは歩き続ける。
あなたが、ダチといってくれる限り。
となりに居てと必要としてくれる限り。


だから、あたしからは、近づかないから。
どうか、お願い笑っていてね。
それだけでいいから。
そうしたら、いつかきっと。。。
あたしの心晴れていくから。

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キミに優しさを。前編。

2012-11-18 11:14:57 | キミに優しさを
昨夜は、しし座流星群が見えるかも?
ということで、
夜中にこっそり、外に出ました。
がしかーし、お空には雲があって、
雲間から見れないかと、しばし外に
いましたが、見れませんでした。
残念。

しし座流星群といえば、2001年に、
半端ないのを見ました。
ちょうど、星の見やすい場所に居たため、
夜中の間、毛布にくるまって、見ていたのを
思い出します。ホント、すごかったです。






今回は、前編、後編です。








それでは、いつものようにいつもの言葉を。








相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。







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キミに優しさを。前編。







昨日から気づいていたんだ。
でも、口にはできなくて。
いつもと違う目が、すごく寂しそうだったん
だけど。

牧野のことは、分かるんだよな。
多分、明日は朝から、避けるだろう。
一人で、抱え込もうとするだろう。

それを、放っておけないのが俺で。
キミにおふくろが作ったマフィンを
スープを届けに行こう。
キミに優しさを届けよう。


*******


朝から沈んでて。
いつもこんな日は、あの人が
あたしを甘やかしに来ちゃうから。

あたしは、いつもより数時間、逃げるように
部屋をでて、思いついた場所に向かったんだ。

いつものように、家から大学に向かって歩いて
向かったのは、建て替えられてしまうと
聞いている、古い講堂。
そこには一台のピアノが隅に置かれていて。

いつだったか、ピアノを付きっきりで、
花沢類に教わったな.......。

携帯電話を、カバンに放り込んで。
その代わり、楽譜を持つと、あたしは、
ピアノの椅子に座り、蓋をあけた。

蓋を開けると内側には、
アルファベットで、高級ピアノの名前。
皆の家にあるピアノと一緒。

蓋には鍵がかかっていなくて。
あたしは、ソの音に指を置いて、
ポーンと鍵盤を押してみた。

いい音が、空間を響いていく。
調律してある。。

嬉しくなって、譜面台に楽譜を置くと、
鍵盤に手を置いた。

紡ぎだす音は、類に教わった音。
類の音とも違うあたしの音。

あたしのために、作ってくれた曲。
初心者のあたしのために、編曲してくれた、
大好きな曲。

そして。
今朝までに作曲した曲。
あたしが、あなたの優しさに捕まるまで
あと、どれ位?

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近況というエッセーかな。

2012-11-15 11:13:57 | 独り言。
寒くなって来ました。
ちょっと書きたい気分だったので、
物語じゃない、あたしの近況を
兼ねまして(毎回冒頭に少しかいてるけど…w)
少し書いてみます。

皆様、お風邪引いていませんか?
あたしは、大丈夫です。

周りで、インフルエンザの予防接種を
受けましたって方が増えてきました。
今年は、どうしようかな。
早めに決断したいと思います。

話は変わりますが、京都の一保堂茶舗の
麦茶を今年の夏は良く飲んでいたのですが、
無くなったので。
多めにストックもしてある玄米茶を、
昨夜から水出ししてみました。
とてもキレイな黄緑色に、出てきています。
そろそろ、OKでしょう。
この後、飲んでみます。

それにしても、ここ数日の気温は、
雨が降るごとに、下がってきています。
慌てて、冬物の着るものを出しました。

物語は、ちょこちょこと、書いています。
最近は、ノートに書いて、PCに清書
兼ねて書くことが多いかな。

ノートに書くのは、ちょっとお留守番
の時とか。。
音楽を聞きながら、書いています。

最近書いているのは、長めの物語。
どのくらい続くのか。。。
まだ、終わりが見えてきていません。
気の赴くままに、書いてみます。

今度は、日曜日にUPします。
ではでは。
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