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I'm all ears.

2017-06-20 11:00:00 | 物語。
6月に入り、梅雨に入ると思いきや、
なかなか梅雨に入らない東北の玄関口です。
その割にジメッとしてたり、冷え込んだりと
なんだかな〜というような感じです。
皆様、体調は崩されてはいないでしょうか。
私は、エアコンの除湿で、湿度と気温の管理をして、
なんとか体調を保っています。

先日、湧水を汲みに行きつつ、ドライブして、
リフレッシュしてきました。
湧水の所が、もう初夏な感じで緑に覆われていて、
気分が良くなりました。
帰り道、野菜直売所でお野菜を手に入れて、
帰宅しました。
早速、お野菜使って、ラタトゥイユを仕込みました。
夕飯にいただこうと思います。









それでは、いつものようにいつもの言葉を。










相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。
















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I'm all ears.(耳をダンボにして聞いていますよ。)












ディスクにつくなり同僚で仲の良い沙知絵が、
タタタっと寄ってきて言う。

「おはよう。」
「おはよう。」

あたしは、ニッコリ笑う。

「ねえ。つくし聞いていい?」
「何を?」
「えーとね。白金の路上、イケメン4人に
囲まれて歩いてたって本当の話?」
「その話、どこから?」
「受付の子が見掛けたって。」

あたしは、あちゃ〜とジェスチャーして、
答えた。

「見られちゃったか。」
「本当なの?」
「うん。大学の先輩たちなんだけどね。」
「え?だって、美作専務もいたって。」

は〜、と一息ついて、意を決して話しだした。

「実は話してなかったけど…、先輩なんだ。」
「え?つくしも英徳学園卒業なの?」
「ごめんね。ちょっと話しづらくて。」
「そうだったんだ。うん。気持ちはわかる。」

うんうんと頷きながらもあたしをジッと
みる沙知絵にあたしは苦笑しながら言った。

「もっと詳しく聞きたいんでしょ?」
「うん。」

素直に頷く沙知絵に笑ってしまう。

「じゃ、お昼のときにでもいい?」
「いいの?」
「うん。今だと、耳ダンボにして聞いてる人が
いるしね。沙知絵にはいずれは知ってて欲しいなと
思ってたんだ。」

それに、沙知絵はニッコリ微笑んだ。

時間は過ぎて、やっと春の気配が漂ってきた
感じのこの頃のお昼。
近くの穴場カフェで、あたしたちは、
朝の続きを話してた。

F4とのことを説明して、
昨日、どうして白金を歩いていたか
説明した。

「昨日はね。」
「うん。」
「招集が掛かって。」
「なにそれ。」
「アメリカから戻ってきた道明寺から、
久々に茶でもしようぜ?って感じで。。
声がかかったんだ。」
「道明寺って道明寺財閥の?。」

あたしは、ゆっくり頷く。

「つまり、呼び出されたわけです。」
「すごいね。」
「まあ、そうだよね。仕事の調整して、
皆、駆けつけるわけだからね。」

「なるほど。で、私、聞きたいことが
あるんだけれど。」
「なんなりと。」
「つくしの本命は誰?」
「沙知絵にはかなわないね。あたしの想いは、
夢だから、口にはしないって決めてるんだ。」

沙知絵はうーんとと言って、記憶の中から
手繰り寄せたようだ。

「確か、道明寺さんとは…。」
「うん。以前、付き合ってたこともあるけどね。
今は、そんな気持ちは、微塵ともないな。」
「そっか。難しいんだね。」
「うん。そうだねえ。」

そのとき、つくしの携帯がブルった。
メールだ。
読んだつくしが微笑んだので、沙知絵は
首をひねる。

「誰から?」

あたしは、フワッと笑って返事を返す。

「お茶のお師匠さんから、次回お稽古の
日時の連絡。」
「そっか。」
「ご厚意で、教えて貰ってて、そのかわり、
お茶会の時に、お手伝いしてるの。」
「そうなんだ。ところで、お師匠さんって、
女性なの?」
「女性の方もいらっしゃるけど、あたしが、
教えて貰ってるのは、男性。」

話しながら、返事を打って、送信。

「へ〜。そうなんだ。」
「もう少しでお昼休み終わるし、
あとはまた、追々とね。」
「うん。追々と聞かせてね。」

小首をかしげて、フワリと笑う同僚に
あたしは笑った。

「さ、そろそろ戻ろう。」
「そうだね。」

皆は、何を言っても構わないって
言ってくれているけれど、
そういうわけにもいかないよね。

「ねえ、つくし。」
「ん?」
「あたしは、つくしの味方だからね。」
「ありがとう。」

えへへと笑う同僚に微笑んだ。