goo blog サービス終了のお知らせ 

愛しいという気持ち。

2014-07-13 11:00:00 | 物語。
台風一過で、暑くなりつつ…。
なんとかエアコンのおかげで、
夏バテしないで過ごしております。

最近、家族とともにレコードを聞いております。
聴くより、聞くと書いたほうが、
レコードらしい気がして、聞くという字で。
クラシックを主に聞いておりますが、
穏やかな気分になっているのでした。

と思っていると、元気なお子様達の、
ドスンドスンと暴れている音が?
親御さんの笑い声も時折聞こえますので、
ゲームしているのでしょうか。
元気だなあと思う次第です。。。(苦笑)












それでは、いつものようにいつもの言葉を。









相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。











----------------------------------
















愛しいという気持ち。













気づいてしまった。

でも、いけない。
この恋は、あたしの心の中に
しまっておこうと思ってた…。
この愛しいという気持ちは。


*******


ここ数ヶ月、あたしの行動は、
おかしいと思う。
うん。誰が見てもそう思うかも。

非常階段で話す花沢類からも、
頭ポンポンされる始末だよ。

はあ。
仕方がないじゃない。
どうしていいか分からないんだもの。
だから、どうしろっていうのよ。

「あれ?牧野?」

あたしの視線の端には、話しかけられる
10秒前に目に入っていて、
くるりと踵を返したんだった。

今会ったら、何言うかわかんない。

そんな感情があったからこそ、
踵を返したんだけれど。

決めたはずなのに、
あたしの気持ちは、しまっておくって。
だって、仕方がないじゃない。
あたしの手に負えるはずがない人。
住む世界さえも、違う人なんだから。



******


そんな訳で、振り切ったはずの人の
胸に飛び込むはめになった時は、
心底びっくりした。
周りからは、悲鳴があがるし。

「わ。」

あたしは、抱き込まれた。

だ、誰?

「やっと、つかまえた。」
「え?」

顔をあげようとするも、あたしの顔は、
その人の胸に押し付けられたまま。
香りから察するに、あたしが、
ここ数ヶ月、避けて通ってた人。

「正解。」
「なんで…。」
「なんでは、こっちのセリフ。」
「へ?」
「牧野は、ここ4ヶ月俺を避けてたね。
どうしてなのか、俺が納得いくように、
説明して。」

わ、わかったから、この体制を建てなおさせて
くれないかな。

ブツブツ言っているあたしを、胸から離すと、
美作さんは、あたしの腕を掴んだまま、
歩き出した。

「あたし。授業あるんだけど。」
「こっちが、大事。」
「それは…、み」
「何か異論でも?」

いつもより、なんトーンも低い声の
美作さんの声に、あたしの声はフェードアウト
して、小さなため息を付いた。

あっという間に、美作の車までくると、
中に押し込まれた。

固まるあたしをよそに、運転手さんに
指示を出して、あたしの方へ向く美作さん。

「さてと。」

きっと。隅々まで洗いざらい、
白状させられるんだ。

「よくわかってるね。」

目の前に、ふふんとゴキゲンの美作さんを
見て、あたしは、覚悟をきめなきゃ
いけなかった。

「言っとくけど。」

条件反射で、美作さんの顔を見たあたしに、
美作さんは、爆弾を落としたんだ。

「せっかく、今までしまいこんでたのに。」

へ?しまいこんでたって何?

クエスチョンマーク満載のあたしに、
美作さんは追い打ちをかけた。

「もう、逃げられないからな。」

げ。

身の危険を感じたあたしだけれど、
蛇に睨まれたカエルってこういうことだよね。

「現実逃避も却下。
今日は、帰らせないから覚悟して。」

えええええ。どういう…。

あたしの目を見て、甘く笑う、
目の前の美作さんに、
あたしは、目をパチクリさせた。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。