春に近づいているお天気です。
花粉や大陸からの物質は飛んでいますが、
日向は暖かくて、嬉しいです。
今日は、美作さんの誕生日。
自分が、ホッと出来るお話にと思って、
書いた物語です。
それでは、いつものようにいつもの言葉を。
相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。
そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。
お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。
----------------------------------------
2013年美作あきら、誕生日企画。
~逢いたい~
今の季節、街角に咲く沈丁花。
あたしの好きな花。
なぜかと言うと、
ちょっと大人っぽい甘い香りが、
あなたを思いだすんです。
みんなのまとめ役で、ふざけることも
好きなあなただけれど、
家でのあなたは、皆と居る時よりも、
静かで、大人っぽい感じがする。
後ろで支えてくれるあなたは、
仲間に信頼されていて、
白い沈丁花の花のように、
凛として、佇む。
あたしは、あなたを見て、歩いていけるんだ。
*******
あたしより早く卒業して、社会人入りした
みんなは、日に日に大人になっていって、
スーツの似合う青年に。。
いつもふざけていた姿からは、思いもつかない
仕事ぶりで、あたしは、置いていかれたような
びっくりしたような気持ちになってしまって。
街路樹に植わっている白い沈丁花が、
あたしの絶対的な信頼を思い出させて、
逢いたい気持ちが積りにつもってしまった。
携帯電話片手に、滅多に電話しないあたしなのに、
もう覚えてしまっているあなたの携帯番号を、
無意識に押していた。
5回コールを待って…、
あたしは、我に返って切ろうとしたんだ。
「牧野?」
ちょっと焦った感じのあなたの声。
「美作さん。」
「牧野から掛けてくるなんて、珍しいな。」
「うん…。あのね?」
「ん?どうした?」
「あのね…、逢いたい。」
美作さんが、びっくりしているのが分かった。
あたしは、その雰囲気を察して。
「あ。ごめん。突然で予定があるよね。
気にしないで。じゃ…!」
あたしは、慌てて電話を切ろうとした。
「牧野。落ち着いて?全然、迷惑じゃないから、
むしろ、嬉しいんだ。」
「え?」
「そうだな。今日の夜、予定はある?」
「大丈夫。」
何か合ったのだろうと察してくれたであろう
美作さん…。
「18時に、会社に迎えに行くから。」
「うん。お願いします。」
「じゃ。後でな?」
「うん。後で。」
*******
無意識とはいえ電話を掛けた自分に、
あたしはびっくりしつつ、
仕事に精を出した。
今日は、残業無しだから。
17時半になった時、PCを落とした。
スーツを片手に立ち上がったあたしに、
隣の席の同僚が声を掛けてくる。
「あれ?今日は残業なし?」
「うん。」
「じゃあ、ご飯食べに行かない?」
「ゴメンナサイ。用事があるので。」
「そっか。残念。楽しんできてね~。」
あたしは、微笑んで、ロッカールームへ行った。
中は、金曜日の夜ということもあって、少し
むせ返るほど、色んな香水の香りがする。
あたしも、何かの時に置いてあるワンピースに
着替えて、ネックレスを付けて、
コートを羽織って、シュシュで結んでいた
髪の毛を解いた。
そして、バックの中からアトマイザーを取り出して、
少しだけ、付けてみる。
今でも、定期的に届く、一言添えてある香水の瓶。
「牧野のための香水だよ。」
フワリと香り始めた、あたしの香り。
その時、携帯メールが受信した。
「もう少しで着くよ。」
あたしは、分かったとメールして、
入り口へ向かった。
入り口を出ると、沈丁花の香りが、
香ってくる。
遠くの方に、あきらの愛車の影を見つけて、
あたしは、道路の脇にたった。
スゥとあたしの前に止まった車から、
あきらが降りてくる。
「牧野。待たせたな。」
あたしは、フルフルと首を降って、
あきらの顔を見上げた。
「美作さん。」
「牧野。何がしたい?」
「うん。ゆっくり話したい。」
「分かった。行こうか。」
あたしは、促されて、あきらの車に乗った。
車は、銀座の街を走り抜けて、品川から、
白金の方へ向かって、マンションの駐車場に
止まった。
「?」
「最近、一人暮らしを始めたんだ。」
「美作さんが一人暮らし?」
あたしはびっくりして、目を大きくする。
それに、あきらは、苦笑して。
「言っとくけど、ここに入るのは、牧野が、
初めてだからな?」
「ええ?そうなんだ。」
あたしが、あきらの顔の方へ回り込むと、
あきらは、照れた顔をしていた。
「あのな。色々からはとっくに卒業したんだ。」
「そっか。」
部屋にはいると、ダウンライトが灯されて、
テーブルの上には、ディナーが並べられていた。
「食事しながら、心ゆくまで、話そう。」
「うん。あ。美作さん。」
「なんだ?」
「これ、プレゼント。」
「え?」
「今日、誕生日だよね?」
「あ。ああ。そうだけど。貰えるなんて、
思っても居なかった。」
あたしは、笑って。
「誕生日おめでとう。」
美作さんは、すぐにプレゼントを開けてくれて、
喜んでくれた。
プレゼントは、上質な皮を使った名刺入れ。
「牧野らしいな。ありがとう。うれしいよ。」
電話では話をしていたけれど…。
夜遅くまで、会って話していなかった分を
埋めるように、たくさん話しをした。
あたしの心は、元気を取り戻して、
そして、元気で埋まっていった。
「美作さん。」
「ん?」
「ありがとう。」
「俺こそ、ありがとう。」
あきらは、キュッと抱きしめてくれて、
優しいキスをくれた。
fin
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Happy Birthday.!!Akira Mimasaka
花粉や大陸からの物質は飛んでいますが、
日向は暖かくて、嬉しいです。
今日は、美作さんの誕生日。
自分が、ホッと出来るお話にと思って、
書いた物語です。
それでは、いつものようにいつもの言葉を。
相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。
そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。
お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。
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2013年美作あきら、誕生日企画。
~逢いたい~
今の季節、街角に咲く沈丁花。
あたしの好きな花。
なぜかと言うと、
ちょっと大人っぽい甘い香りが、
あなたを思いだすんです。
みんなのまとめ役で、ふざけることも
好きなあなただけれど、
家でのあなたは、皆と居る時よりも、
静かで、大人っぽい感じがする。
後ろで支えてくれるあなたは、
仲間に信頼されていて、
白い沈丁花の花のように、
凛として、佇む。
あたしは、あなたを見て、歩いていけるんだ。
*******
あたしより早く卒業して、社会人入りした
みんなは、日に日に大人になっていって、
スーツの似合う青年に。。
いつもふざけていた姿からは、思いもつかない
仕事ぶりで、あたしは、置いていかれたような
びっくりしたような気持ちになってしまって。
街路樹に植わっている白い沈丁花が、
あたしの絶対的な信頼を思い出させて、
逢いたい気持ちが積りにつもってしまった。
携帯電話片手に、滅多に電話しないあたしなのに、
もう覚えてしまっているあなたの携帯番号を、
無意識に押していた。
5回コールを待って…、
あたしは、我に返って切ろうとしたんだ。
「牧野?」
ちょっと焦った感じのあなたの声。
「美作さん。」
「牧野から掛けてくるなんて、珍しいな。」
「うん…。あのね?」
「ん?どうした?」
「あのね…、逢いたい。」
美作さんが、びっくりしているのが分かった。
あたしは、その雰囲気を察して。
「あ。ごめん。突然で予定があるよね。
気にしないで。じゃ…!」
あたしは、慌てて電話を切ろうとした。
「牧野。落ち着いて?全然、迷惑じゃないから、
むしろ、嬉しいんだ。」
「え?」
「そうだな。今日の夜、予定はある?」
「大丈夫。」
何か合ったのだろうと察してくれたであろう
美作さん…。
「18時に、会社に迎えに行くから。」
「うん。お願いします。」
「じゃ。後でな?」
「うん。後で。」
*******
無意識とはいえ電話を掛けた自分に、
あたしはびっくりしつつ、
仕事に精を出した。
今日は、残業無しだから。
17時半になった時、PCを落とした。
スーツを片手に立ち上がったあたしに、
隣の席の同僚が声を掛けてくる。
「あれ?今日は残業なし?」
「うん。」
「じゃあ、ご飯食べに行かない?」
「ゴメンナサイ。用事があるので。」
「そっか。残念。楽しんできてね~。」
あたしは、微笑んで、ロッカールームへ行った。
中は、金曜日の夜ということもあって、少し
むせ返るほど、色んな香水の香りがする。
あたしも、何かの時に置いてあるワンピースに
着替えて、ネックレスを付けて、
コートを羽織って、シュシュで結んでいた
髪の毛を解いた。
そして、バックの中からアトマイザーを取り出して、
少しだけ、付けてみる。
今でも、定期的に届く、一言添えてある香水の瓶。
「牧野のための香水だよ。」
フワリと香り始めた、あたしの香り。
その時、携帯メールが受信した。
「もう少しで着くよ。」
あたしは、分かったとメールして、
入り口へ向かった。
入り口を出ると、沈丁花の香りが、
香ってくる。
遠くの方に、あきらの愛車の影を見つけて、
あたしは、道路の脇にたった。
スゥとあたしの前に止まった車から、
あきらが降りてくる。
「牧野。待たせたな。」
あたしは、フルフルと首を降って、
あきらの顔を見上げた。
「美作さん。」
「牧野。何がしたい?」
「うん。ゆっくり話したい。」
「分かった。行こうか。」
あたしは、促されて、あきらの車に乗った。
車は、銀座の街を走り抜けて、品川から、
白金の方へ向かって、マンションの駐車場に
止まった。
「?」
「最近、一人暮らしを始めたんだ。」
「美作さんが一人暮らし?」
あたしはびっくりして、目を大きくする。
それに、あきらは、苦笑して。
「言っとくけど、ここに入るのは、牧野が、
初めてだからな?」
「ええ?そうなんだ。」
あたしが、あきらの顔の方へ回り込むと、
あきらは、照れた顔をしていた。
「あのな。色々からはとっくに卒業したんだ。」
「そっか。」
部屋にはいると、ダウンライトが灯されて、
テーブルの上には、ディナーが並べられていた。
「食事しながら、心ゆくまで、話そう。」
「うん。あ。美作さん。」
「なんだ?」
「これ、プレゼント。」
「え?」
「今日、誕生日だよね?」
「あ。ああ。そうだけど。貰えるなんて、
思っても居なかった。」
あたしは、笑って。
「誕生日おめでとう。」
美作さんは、すぐにプレゼントを開けてくれて、
喜んでくれた。
プレゼントは、上質な皮を使った名刺入れ。
「牧野らしいな。ありがとう。うれしいよ。」
電話では話をしていたけれど…。
夜遅くまで、会って話していなかった分を
埋めるように、たくさん話しをした。
あたしの心は、元気を取り戻して、
そして、元気で埋まっていった。
「美作さん。」
「ん?」
「ありがとう。」
「俺こそ、ありがとう。」
あきらは、キュッと抱きしめてくれて、
優しいキスをくれた。
fin
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Happy Birthday.!!Akira Mimasaka