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月光。

2013-04-28 15:03:59 | 物語。
良いお天気です。
地元の公園では、公園の外周にそって、
ツツジが植えられていて、そのツツジが
咲き誇っています。
香りでむせ返るほどです。
甘い甘い香りです。

わが家の台所も、お花盛りです。
先日、外出から戻って、花を見て、
ホッとしたのでした。








それでは、いつものようにいつもの言葉を。










相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。








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月光。








アパートへの帰り道。
改札口から出たら、
やっぱりいた。

残業して、
電車で最寄り駅まで45分。

「なんで?」

寄りかかってた車から、
体を起こして、
あたしの前にやってきた。
あたしの目を合わせて。

「女の子が暗い夜道はダメ
だって言ったろ。」
「そんなこと言ってたら家に戻れないよ。
それに今日は明るいよ?」
「ああそうだな。でも駄目だ。
だから、駅で待ってたんだ。」

「…。」
「会社から拉致っても良かったんだけど?
それは、牧野は嫌だと思って?」

あたしの前には、ニヤリと笑う、
専務様のお顔。
そして気づいた時には、あたしは、
いつの間にか助手席に乗せられてた。
車は静かにスタートする。

「夕飯付き合ってくれる?」
「でも...,,。」
「俺、腹へっちゃってさ。
この先に美味しい店があるんだ。」
「分かったよ。」

そっと運転席を見たら、
あなたの向こうに月光が見えた。

「今日、満月なんだね。どおりで、
明るいと思った。」

明るい月光と、それに浮かぶ
美作さんのシルエットは、
とても綺麗だった。
あきらは、チラリと満月を見て、
フッと笑う。

「あとで、月見でもしようか。」
「月光も浴びて?」
「いいな。」
「いいね。」

美味しいごはんを食べて、
ちょっと歩こうかって、
お店から歩き始める。
美作さんの手にはいつの間にか、
紙袋。

「それどうしたの?あと車は?」
「これは、月光浴のお供。
車は、ワイン飲んだからな。
家のものに来てもらってる。」
「そっか。」

大きめの公園に寄った。
そして、月のよく見えるベンチに
座った。
俺の隣で両手を開いて、パワー充電
状態の牧野。

「月光浴気持ちいいな。。」
「そうだね。」
「ってことで、月光浴しながら、
月見だ。」

袋から出てきたのは、
月見だんごとポット。

「西門さん?」
「ああ。牧野と月光浴するんだって
言ったら、届けられた。」
「あはは。マメだなぁ~。」
「だな。」

「いただきます。」

そう言って、団子をアムンと食べる
牧野を見て、俺は愛おしく思う。

「月光ありがとう。お陰で、
お月見だんごにありつけました。」
「あははは。やっぱり花より団子か。」
「ダメ?」
「牧野だからいいんじゃないか?」

クスクスと笑う彼女は、
月光に照らされて、月からのパワーを
貰ったからか、輝いていた。

伝言お願いできますか?4。

2013-04-24 08:53:10 | 伝言お願いできますか?
雨のち曇りなお天気です。
午後から、回復してくるようですが、
空気はしっとり。

でも、木々達には、恵みの雨になった
ようで、黄緑色の若葉たちが、
色が増してきた気がします。

今日は、この記事を上げた後、
ピアノを弾こうかな~と思っています。








それでは、いつものようにいつもの言葉を。










相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。










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伝言お願いできますか?4。









その日、あたしは、F4と桜子、滋さんを
拒否設定した。。
そして、進に連絡を取る。

「進?」
「姉ちゃん。なんかあった?」
「長期出張が入っちゃってね。電話も、
ままならないところだから、知らせとく。」
「どこなの?」
「まだ、行き先は確定してないから、今度ね。」
「大丈夫なの?」
「ん?何も心配するようなことじゃないよ。仕事だから。」
「分かった。」
「進。またね。」
「またな。体には気をつけろよ。姉ちゃん。」
「うん。ありがと。」

そして、2日後。
あたしは、全てをキレイに始末して、
逃げ出した。


*******


これが、後に、逃げ足だけは誰にも負けないと
言われる牧野逃げ。
どこに逃げても、絶対見つかってしまうのだけれど。
今はただ、みんなの元から離れたかったんだ。

あたしが選んだのは、今までとは違って、
海外だった。
それは、あの国。
言葉が不自由しないってのいうのもあったし?

それでも、たどり着くまでに時間がかかったな。
東京の格安のシェアハウスに移って一ヶ月。
その間に、色々と走り回って、すべての手続を済ませて、
あたしは、日本を飛び出した。

行き先は、ロンドンの空港。
何より、渡航代金が安いやつで。
みんなと行った時は、こんなもんなんだって思った
けれど、やっぱりね。
時間がかかったな。
でも、朝着いたのには助かったな。

日本から持ってきたのは、スーツケース2つに
機内に入れられる大きさのボストンバック。
着いたらすぐ、ボストンバックを肩にかけて、
スーツケースをなんとか動かして、てくてく歩く。
そうこうしているうちに、ロンドンからケンブリッジへ。

そう。
あたしは、なんとかしてみんなから離れるべく、
大学推薦の枠内でテストを受けて、すぐに留学出来るよう
手続きを取ったんだ。

だからこその、日本脱出なんだけどね。
そうじゃなかったら、あたしには無理だし。
そうしてあたしは、バスでケンブリッジ入りした。

どんな寮だろう。
聞くには、なんか伝統のある寮らしいけど。。。





君のそばにいるために。

2013-04-21 12:41:17 | 物語。
昨日の冷たい雨はどこへやら。
風は強いものの、陽射しがあります。

それにしても、昨日は寒かった。
用事があって、自転車に乗ったら、
いやぁ。手がカジカムで、しもやけに
なるかと思いましたよ。
寒の戻りで寒かった~。(^^;;


私の実家は、東北の玄関口にあるのですが、
毎年この季節、水分の含んだ重い春の雪が
一度つもります。
大きな牡丹雪で、この重い春の雪が、
東北の春を連れてきてくれるのでした。
これから、ゴールデンウィークに向けて、
どんどん春の花が咲き誇っていきます。
空気に色が着くという感じです。









それでは、いつものようにいつもの言葉を。










相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。









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君のそばにいるために。








思いが僕の心に積もっていく。
でもそれは、言えないんだ。

君の好きな所も。
強情な所も。
沢山あるのに

今の気持ちを君に話したら
困った顔をして。
そして、この場所から
君は逃げ出してしまうだろう

俺は、誰よりも知ってるのから
伝えられないよ。
今は、その時期じゃない。
でも、いつか、伝えられたらいいな。

いつの日か。

君の瞳。
君の笑顔。
それらが、幸せに微笑んで
くれるように。
僕は、過ごしていくよ。

大丈夫。我慢出来るよ。
今まで我慢できたんだから。
だって、本当は、高等部の頃から
俺は、君を好きだったのだから。
これからだって、我慢は出来る。
多少はね。


******


「牧野。踊ろうか。」
「いいけど。いいの?」

牧野が、ちらりと集まっていた
女子達を見る。

「俺は、牧野と踊りたいんだ。」
「そう。」

あたしとあきらさんは、
へばりついていた女子をその場所へ置いて、
あたしはエスコートされて、フロアへ出た。

あの時。
俺の気持ちを言って、
良かったな。。。

「ねえ。美作さん。」
「何、考えてるの?」
「ん?あの頃が懐かしいよって、
思い出してたんだ。」
「え?」
「ほら、ダンスを教えはじめた頃、
俺の足をいつも、踏んでた…。」
「あ。。。。恥ずかしいんだから、
言わないでよ。」
「あれも、牧野だろ。あの頃よりも、
こうやって、話もできるくらい、
上手くなって。」

俺の腕の中には、真っ赤になった
牧野。

「そんな牧野も好きだよ。」

不意にあたしの耳に降ってきた言葉。
照れるあたしの様子をみて、
周りがザワリとざわめく。

「可愛いね。」
「あきらさん。どうしたの?」
「牧野、聞いてくれる?」
「うん。」
「俺さ。牧野のそばにいるために、
仕事頑張るよ。」
「美作さん、いつも頑張ってるよ。」

「そう言ってくれると、嬉しいな。」

ん?と言う感じで、あきらは、
あたしの瞳を覗きこんでから、
いつも見せる笑顔ではない笑顔で、
微笑んでみせた。
あたしは、ドキリとする。
ドキリとしたことを見透かしたように、
美作さんは、あたしをスッと抱き寄せて、
耳たぶをカプッと。

「な?!」
「シィ。牧野。今はダンスの時だよ?」

美作さんが、変なことするからじゃない。

トーンを落とした彼女の小さい声が、
俺の耳に届いた。

「牧野。もう一曲踊ろうか。」
「イヤッて言っても、踊るくせに、
もう5曲目だよ?」
「いくらでも、踊れるだろ?」
「ええ。美作さんが先生だからね?」

あきらは、ふんわり笑って。

「牧野とだったら、何曲でも踊りたいよ。」

一瞬、キョトンとした牧野は、
俺にしかみせない笑顔を見せてくれた。

「そんな笑顔みせたら、パーティを
抜け出したくなるよ?」
「え?」


美作さんは、クスリと笑って、
あたしの髪の毛にキスを落とした。



アイリス。

2013-04-17 23:04:01 | 物語。
雨が朝から降って、
お昼ごろ上がりました。

朝から用事があって、
雨の中自転車でおでかけ。
なかなかの降りっぷりで、
荷物には、ビニール袋。
自分自身には、雨合羽。
お陰で、濡れずに済みました。
ほっ。


ということで、
今日は、バタバタしてたので、
この時間に更新となりました。








それでは、いつものようにいつもの言葉を。










相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。










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アイリス 吉報。あなたを大切にします。







僕の一日が終わる時
そばにいてくれるだけでいい

何かあっても
苦しいことがあっても
嬉しいことがあっても
最後には笑っていて

それが僕にとっての幸せ

君にとっての幸せも
僕にとっての幸せ

何があっても
何かを決断しなきゃいけない
ことがあっても
もちろん吉報があっても
君を一人
置いていくことはないから
あなたを大切にします

分かっているよ
いつだって
俺らのことを考えてくれて
自分を後回しにすること

だから俺らは
君にとっての幸せを守ろう
何があっても
君を一人
置いていくことは決してないから
あなたを大切にします

君が笑っていることが一番
泣いても 怒っても
最後には笑っていて
やっぱりそれが一番

そのために僕等は 僕は
精一杯の努力を惜しまないから

君が笑っていられるように
僕の側にいられるように
あなたを大切にします
それが僕にとっての幸せ




伝言お願い出来ますか?3。

2013-04-14 08:00:00 | 伝言お願いできますか?
春になりきれない日々。
朝夕が肌寒いくらい。
なんだか、変な気候だなあと思うのです。
季節の変わり目の季節なんですね。
体がびっくりしている状態です。

季節の変わり目は、バランスが、
難しいです。
辛い時は、無理をしないようにと、
時に、身を任せる時も。






「ねえ。美作さん。いつか皆に笑顔で
逢えるように、私は頑張るよ。」

どなたか伝言お願い出来ますか?







それでは、いつものようにいつもの言葉を。










相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。











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伝言お願い出来ますか?3。









「牧野。」
「…。」
「どうしてって、そりゃまあ、頑張ったから?」

「美作様。」

お店の人が、ハッとして気づいたようだ。
あきらは、あたしに聞こえないように、
店員さんに何かを言ったようだ。

「余計なことしないで!あたしは…。」

あたしの手を、あきらは優しく包み込む。

「・・・。」

何も言えなくなってしまった。
あきらは、紙袋を受け取り、あたしを連れだした。
待っていた車に、あたしは乗せられる。

あたしは、下を向いて、ギュッと口を噤む。
話す気はない。
あたしの心は、どうしようもなくなっていたし。
もう、誰からの誘いには乗らないって、
あの店を出た時に決めたから。

車は静かに走って行って、美作邸の門をくぐる。
車の中でも、片方の手は、あきらに握られていて、
車から降りると、門から近い、いつもの東屋ではない
東屋へと連れて行かれた。
無論、その間も、手は握られていて、あたしが
逃げられないように、力が込められている。

あたしは、ソファーに座らされて、あきらの方を
向かされる。

「話を聞いてくれないか?
「…。」
「牧野。」

あたしは、ちらりとあきらの目をみてから、
目を逸らして、話しだす。

「私には、何も関係ありませんので。
どうか、お気になさらず、女性とお付き合い下さい。
失礼致します。」

あたしは立ち上がった。
入り口に向かおうとすると、腕を掴まれる。

「待てよ。」
「お離し下さい。」

あたしは、妙に落ち着いていた。
上へ手を振り上げて振り下ろし、あきらの手から
自由になる。
俺は、牧野の冷静さにドキリとした。

「もう、皆さんと関わることはないと思います。」

あたしは、美作邸を後にした。