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普通の恋愛 31。

2014-11-20 11:00:00 | 普通の恋愛。
秋と冬の境目。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
私はと言いますと、来月のクリスマスと
牧野の誕生日のプロットを考えています。
ん〜と、悩んでいますが、ま。なんとか
完成させたいと思います。

ところで最近、骨付き鶏肉と干ししいたけを
使って、スープを作るのにハマっています。
あとは、乱切りに切った大根と生姜を入れるの
ですが、調味は塩コショウ。酒を少しだけ。
それだけなのに、鳥肉や干ししいたけから、
充分な旨みなダシが出て、美味しいスープに
仕上がるのです。
これが、風邪予防にも一役かうだろうなと
思っています。

この間は、野菜スープを作りました。
野菜室に転がっている野菜を片っ端から
コロコロ上に切って。
これもまた、野菜からのダシが出て、
ブラボーなスープになるのでした。
もっと寒くなったらば、キムチ買ってきて、
辛いスープもつくろうかな。













普通の恋愛最終回です。
普通の恋愛なので、普通に終わります。












それでは、いつものようにいつもの言葉を。









相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。












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普通の恋愛 31















数分経ったろうか、やっと開放されて、
あたしは、部屋のソファーに座った。
美作さんは、カウンターに寄って行って、
冷蔵庫の中から、シャンパンを持ってきて、
栓を抜く。
グラスを渡されて、シャンパンが注がれた。
二人は、グラスを合わせて、シャンパンに
口をつける。

ん。美味し。

そんなあたしに、美作さんは語り始める。

「牧野も知ってる通り、俺らはさ・・・」

「ずっと、親が決めた結婚相手と、
結婚しなきゃいけないと思っていたんだ。」
「うん。」
「そのせいで、牧野にも嫌な思いをさせたな。」
「そんなこと…。」
「あるだろう。普通の恋愛しかしないんだっけ?」
「聞いてたの?」
「いや。堀田さんが、教えてくれたんだよ。」
「そうだったの…。」

「俺んちはね。」

あたしは、美作さんの方を見る。

「あいつらのところは、どうかわからないけど、
少なくとも俺んちは、普通に恋愛しろって
言われてるから。」
「え?」
「家は、両親も恋愛結婚だし、相手を自分で
探せないでどうするって言われた。」
「そうなの?」
「そう言われたのは、最近だけどね。」
「最近?」
「うん。そう。」

「牧野。パーティ以外、ウチに来なくなっただろう。」
「うん。。。」
「それで、じれったくなったらしくてね。」
「どういうこと?」
「お袋曰く、あきら君。つくしちゃんをいつまで
待たせてるの。他の人に取られちゃうわよ。」

あたしは、夢子さんにそう言われて、美作さんが
口をあんぐりあけているのを想像して、フッと笑った。

「牧野が、想像した通り、俺はあんぐりとしたよ。
なんだ!違うじゃねーかって。」

なんで、もっと早く言ってくれなかったんだって、
美作さんは、夢子さんに詰め寄ったんだそうだ。
そして、苦笑して言う。

「なんて返ってきたと思う?」

小首をかしげるあたしをみて、バツ悪そうに
言った。

「色々とおいたしてる子が、親の言うことに
耳を傾けるとは思わないでしょ、だってさ。」

あたしは、あちゃ〜という顔をする。

「まったくなあ。居づらいのなんのって。
子供のこと、心配しない母親がいると思って?
って言われて、ハッとしたよ。」

いつもは、穏やかで、お菓子作りと言う感じしか
思い浮かばない夢子さんだけれど、当たり前だけれど、
美作さんのこと心配していたんだね。

そんなことを考えていたら、あたしは、
美作さんに引き寄せられた。

「だから…。」
「?」
「牧野。普通の恋愛がしたいなんて、
言わないで?」

耳元でお願いされて、そして、
美作さんの大きな手が、あたしの頬を
包み込む。

「美作さん。」
「俺は、牧野のことが好きだ。
他の奴には、渡したくないと思ってる。」

あたしは、目を大きくさせた。

「そして、ずっとそばに居てほしいと思ってる。」
「あたしなんかじゃダメだよ。」
「牧野は、ダメなんかじゃない。
俺が頑張れるのは、牧野がいるから
なんだよ。だから、ずっと側に居て欲しい。」

あたしは、手練手管な美作さんの甘い言葉に
あてられて、顔が赤くなっていく。

美作さんもそんなオーラ持ってたんだ。

「妹やよってくる女に見せたって、意味は
ないんんだよ。。牧野なら、わかるだろう?」
「あたしだけ。。」

「牧野・・・。」

耳の中に甘い声が響く。

あたしは、意を決して、美作さんの腕の中で
想いを小さな声で口にした。

「あたしも美作さん。大好き。」
「ありがとう。」

あたしを抱きしめていた、美作さんの手の力が
強くなって、ぎゅっと力強く抱きしめられた。
そして、美作さんの唇が、ゆっくりと降りてきた。


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