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普通の恋愛。28

2014-08-20 11:00:00 | 普通の恋愛。
ここ2週間。
晴れた日はあったかな~と思うほど、
太陽の姿を見ていない気がします。
そして、午前中はなんとか天気が持ちますが、
午後になると待ってましたとばかりに、
雷が鳴り響きます。

午後は、時間が作れた時は、ここの物語を
書きながら、オーディオで音楽を流したり
するのですが、
ここ数日は雷が怖くてそれができなくて、
ちょっと悲しいです。
まあ。イヤホンで聞いてるんですが、
やっぱり、オーディオの音は違うんですよ。。。












それでは、いつものようにいつもの言葉を。









相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。











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普通の恋愛。28












仕事が終わったのは、ちょっと時間が
押して、18時になったころだった。

「終わった~。」
「じゃ。行くか。」
「はい。」

急いで片付けて、待っている部長と、
部内を後にする。

「小林。あとは頼む。」
「はい。お任せを。」
「あんまり、無理するなよ。」
「はい。」

同じエレベーターに乗って、
地下へと急ぐ。

「え?」
「なんだ?」
「車で行ったら、飲めないのでは?」
「邸のものに取りに来てもらうから。」
「…。」

「たまには、ふたりきりになりたいんだよ。」
「は?なんですかそれ。」
「俺のわがまま。ダメ?」
「…。」

あたしは、顔が赤くなった。

「うん。牧野は、正直でいいなぁ。」

恥ずかしいなぁ。

車は、西門の家に向かっている。

「あれ?お店じゃないの?」
「うん。家で飲もうって。」
「珍しい。」
「牧野もいるからじゃないか?」
「なんで、あたしがいるから?」
「西門の家のほうが、落ち着くだろう
ってことだよ。」
「それは、お店よりは…。」
「そうだろ。」
「うん。」

話をしていたら、あっという間に、
西門の家についた。
車を、西門の人に任せて、
美作さんは、指示をしてあたしを
エスコートして、家の中に入っていく。

「総二郎。来たぞ。」
「おう。久しぶり。」
「久しぶり。」
「つくしちゃんも、久しぶりだな。」
「久しぶり。」

「今日は、和室に用意しといたよ。」
「珍しいね。」
「家の味が食べたくなってさ。」
「家族で食べようかと思ったら、
お袋達、出張中だったんだ。だから、
呼び出した。」
「なんだ、俺達は変わりか。」
「ま。そういうとこ。」

「つくしちゃんは、着物に着替えて
おいで。」
「このままでいいのに。」
「着物のほうが、落ち着くだろ?」
「それはそうだけれど。」

あたしは、自分の部屋へと向かった。
あたしが、素直に応じたのは、
西門さんが美作さんと何か話が
あるんだなと思ったから。

15分ほどで、着替えて、
あたしは、しずしずと廊下を歩いて
元の部屋へ戻っていく。

「失礼します。」
「どうぞ。」

テーブルの上には、ところ狭しと、
日本料理が並べられていた。

「本来なら、少しずつ持ってきて
もらうけど、それも面倒だからな。」

とは、西門さん談。

しこたま食べて、飲んで。
美作さんと西門さんと他愛もない話を
しながらの食事は楽しかった。

「そういえば、類が一時帰国するって
言ってたぞ。」
「連絡きたんだ。」
「なんだ、牧野の所にもいってたか。」
「昨日の…。」

ごにょごにょとあとを濁すと、美作さんが
苦笑した。

「ああ。あの仕事中のだな。」

あたしが頷くと、相変わらずだなと
西門さんも苦笑する。

「で、日本で大きなパーティーがあるから、
多分、司も一時帰国するだろう。」
「ということは…。」
「一日は、内輪パーティだって考えておいた
ほうがいいな。」
「ああ。」

3時間ほどだっただろうか。
美作さんが、言い出した。

「今日は、楽しかったな。」
「そうだな。」
「うん。」
「泊まってくか?」
「いや、明日も仕事だからな。帰るよ。」
「そうか。」
「ああ。」

「牧野。数日中に、稽古のことで連絡する。」
「わかった。」

西門さんと西門のお家の人に見送られて、
あたしと美作さんは、車に乗り込んだ。

「じゃあまたな。」
「またな。」

あたしは、美作さんに送ってもらって、
アパートに帰り着いた。


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