沖縄の日常

日々変わり行く沖縄と自然とつれづれなるままに

どこに住むか?

2008年10月03日 | 日々のこと



 若い時北海道一周旅行をした。まず函館から入りそこで一泊。翌日8時間かけて札幌へ、夜、天北線・寝台車に乗って憧れの稚内へ。朝起きて、冷たい水で歯磨きしている間も、もうすぐ稚内の町、というのでわくわくしていた。  
 11月の初頭の北国の空気は冷たく感じた。  
  バスを乗り継いで、宗谷岬に。そこは思っていたのとは違って殺風景な感じがした。「日本最北端の地」と書かれた碑の周りでは-うみねこが飛び交って、売店がポツンとあるだけ。ここが最北端の地か~としみじみ思った。 


 札幌の友人が稚内にいると言う友人に電話をしてくれた。彼の案内で稚内をドライブ。印象に残っているのは、風が強いこと。高い木がないこと、ナナカマドの真っ赤な実。 
 その時思った。沖縄と似ているなと。風が年中吹いているので大きな木が育たないと言う。 沖縄も毎年台風が来るので木が大きくならない。そして沖縄を象徴する真っ赤なアカバナーと北海道で見たナナカマドの赤い実。     その夜、その友人のご両親が、私たちの民宿に毛蟹を差し入れてくれた。初めてお会いするにもかかわらず、この気遣いに人情の厚い人たちだなと感謝。  
 こんな辺境の地にも住んでいる人がいる。なんだか嬉しかった。沖縄の最南端の波照間にも住んでいる人がいる。住んでいる人がいるっていうことはそこを守っているのと同じ。ありがたいと思う。
 人間って住むところがいろいろあるのがいいなと思う。そこで育った人は、またいつかこの地に戻ってくる・・から。都会に憧れて、住んでみたりしても遠回りをしていつか、住み心地がよければ帰ってくる、何人かが。  

  新幹線や飛行機が何分短縮とかって競っているけど、もうこれ以上は良いのではないかと思う。 あまり近くなりすぎると、生活の仕方が画一になって面白くない。違いからわざわざ訪ねていく価値があるのに。 「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く?」   
  人と人の交流があれば、異国の人であっても愛しいと思うし、違う宗教の国であっても認めることができる。・・・よね。

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