![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/ef/fcaf2dddd0378beefcccf1f69537847a.jpg)
用があって、沖縄市のパークアベニューへ行って来た。 ごらんの通りほとんどシャターが降りている。賑やかだったころがうそのような寂しさだ。
沖縄のロックの原点はこの街にある。すばらしいミュージシャンたちが生まれ育まれた街。なんとか活気を取り戻してほしい。
私は、ロックに対して、興味関心全くなかった。が、今から12年ほど前のこと。
石垣島に行った時、コットンクラブというライブハウスでのこと。ジンライムを頼んでゆったりしていたら、マスターがステージに立ちエレキギターを弾き始めた。しばらくして、そこに細身の男性が加わり、彼もまたエレキを弾き始めた。
ギターを後ろに回して弾いたり、いろいろなパフォーマンスをしながら弾くので、面白いなとみていた。そのうち、マスターと彼がセッションというのかギターで会話をしているというように感じられた。それは、ますます激しく、熱くなって来た。私は鳥肌が立っていた。その後、ずーと鳥肌立ちっぱなし。
私がロックに開眼した日。すばらしいと思った。
長いながーいセッションが終わり マスターが私たちの席に来て言った。「あの人知っているでしょ?めったに来ないんだけどラッキーだったね」と。「えっ?いったい何者?」
彼は、まぼろしのギタリストといわれた「シンキ」だという。もちろん、そういわれても私には解るはずがない。マスターは、ロック、いや音楽に対して無知な私たちに、彼の偉大さを教えてくれた。
こんな感覚は初めてだった。本当に今日はついていた。そう、心の底から思ったた・・。濃密な石垣の夏の夜だった。