沖縄の日常

日々変わり行く沖縄と自然とつれづれなるままに

本を読む楽しみ

2011年02月07日 | 日々のこと
 

 年末掃除をしていて 見つけた本。写真は(NHK「知るを楽しむ」私のこだわり人物伝 開高健 夏目漱石)のテキストだ。
 小説を呼んで、この作者をもっと知りたいと思うような小説にめぐり合うことはラッキーなことである。
 作品に共感し感動することは、一目ぼれのようなものか。好きな人にめぐり会って、その人の事を知りたい、もっと知りたいと何冊も同じ作者の本を読み続けるはめになる。が、これが何とも楽しい。

 読み進める本の数が増えるごとに、彼に近づけるような気がして、わくわくどきどきする。今まで何度も一目ぼれしたが、中でも魅かれたのが「開高健」であった。知らなかった世界に飛び込んだような新鮮な驚きと、豊穣な言葉の海に目を見開かさたような感動を覚えた。

 「最後の晩餐」をプレゼントされたのがきっかけで、彼を知ったが、その本はまだ読みこなせない。おそらくこれからも。残念ながら私には難解だ。それで、一度離れてしまったが、「オーパ」に出会ったのは私にとってラッキーだった。釣りをしたことのない私が、「面白い」と思って一気にこのシリーズを読み、彼を知りたいと思ったのである。かなり読み漁った頃、他人にこの本、この人について共に語って見たいと思う気持ちになった。反面、誰にもこの作者を教えたくない(自分だけの彼にしておきたい)と思う気持ちもあった。
 ある時、誰かと彼について話してみたくて、何人かに聞いてみたが、誰も知っている人が私の周りにはいないのだった。
 
 こうなってくると不思議なもので、こんな素晴らしい作品に出合わないなんて、かわいそうと思うようになった。また、彼をもっとたくさんの人に知ってほしい、読んでほしいと今は心から思っている。

 本を読む楽しみ。それはどこかにいるであろう あなたのまだ出会わない 恋人にめぐり会う旅のようなものかも知れない。
 
 

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