レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

第3弾リメイク「最後の要、たまおとネネ」

2011-01-11 01:34:48 | 小説
第3弾リメイク「最後の要、たまおとネネ」

「まさか、
ネネちゃんは
僕と一緒に屋敷の中に入ろう
と考えているんじゃないだすか?」
たまおがネネの言葉から察したこと
をネネの顔を見つめながら言うと、
「さすが、たまおくん。
そのとおり。
結局、考えてもきりがないので、
もう、それしかないでしょう。
キミカがきちんと記憶を取り戻していれば、
キミカも頼りになるんだけど、
まだ、ダメみたいだし。
ふうたくんとケンタくんは地下室を見つけられなかったし、
みはるは問題外だしね」
ネネがはっきり言うと、
「そうだすな。
一人で行くのはもっと恐いだすからな。
覚悟を決めるだすか」
たまおはそう言って、
ネネの目を見つめる。
「じゃあ、
こうしてくれる。
あたしとたまおくんが、
万一戻らなかったら、
もう2度と屋敷の中には入らないで、
キミカとみはるを連れて、警察を呼びに行ってくれる。
多分、
キミカとみはるが探しに行っても無駄だと思うし、
ふうたくんとケンタくんには
今ある記憶を忘れて欲しくないから。
あたしとたまおくんは、
まず、
地下室の入り口が消えたのか。
屋敷のリビングに誰もいないのかを確認して、
仮に地下室の入り口を発見しても、
地下室には入らないで、
いったん戻ってくるから。
もちろん、
誰かいたり、倒れていたら、
ここに連れてくるからね。
だから、
10分もかからないと思うから、
10分しても戻らなかったら、
あの二人を連れて、門を出て、
落とし穴にだけ気をつけて、警察を呼んでくれる。
これでいいわよね」
ネネがたまおの方を見ると、
たまおが、
「本当は
もう少しこれまでのことを整理してからにしたいところだすが、
その先の保証はないだすから、
僕もそれでいいだすよ。
ふうたとケンタは、
今ネネちゃんが話したことを、
うまくキミカちゃんに説明して、
みはるちゃんと一緒に
警察を呼びに行ってくれだすよ」
と言うと、
「わかった。
くどいが、
地下室の入り口を見つけても絶対に入るなよ」

ふうたが言うと、
ケンタの返事も待たずに、
ネネとたまおは黙って頷くと、
今度は顔や腕に何も書かずに、
すぐ屋敷の中に入っていったのだった。
(続く)


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