大地獄(新)「誤審詐欺と洗脳」
第一話は下記から始まります。
大地獄(新)「あの頃」
「あっしは、さんまの黒とあっしの黒が違うと言い張るだけでいいんすか?」 「ああ、とにかく、同じだと言われても、自分は目だけはいいから絶対に違うと言い張れ。
それから、
太郎はさんまとは向かい合う形で立ち続けろ。
光りの加減で色は変わって見えるからな」
「へい。
それくらいなら、あっしでも協力できるすよ」
「よし!
さんま、いいか!
...
...
...」
「わかってるって、
そんなこと、
いわしも太郎と一緒になって、
太郎の黒とは違うと言い張って、
周りの連中を洗脳してくれよ」
「よし、
あとはさんま自分で始末をつけろ」
「ああ」
「がんばるすよ」
「うーん? 名乗り出たのは、
たった5人だけか。
たいした...」
「おい、やめろ!
5人でも誤審は誤審だ」
「あのー!
門番の使い様、
あちらの3人の色なんですが、
黒緑じゃなく、
黒じゃないですか?」
「俺もそう思いましたが」
「あたしも」
「なにー?
だったら、誤審は二人だけか?」
「そうなりますね」
「そうなるわねえ」
「そのとおりだな」
「うーん?
あいつの黒は、
あっしの黒とは違うすよ」
「そう言えば、
俺のとは渋さが違うな」
「そう言われればそうねえ?
あたしのは前の人の方に近いですわ」
「おまえら、どっちなんだ」
「あっしの黒と同じなのは、
あの黒一色の女の人の方すよ。
男の方とは微妙に色が違うすよ」
「もう一人はわからないですけど、
今話した方の黒と
あたしの黒は一緒みたいですよ」
「俺の方は、
そこの二人とは微妙に緑っぽいな」
「あー、
たしかに!
似た色だから、
3人とも黒に見えるが、
ひとりだけ色が違うな。
門番の使い様はどう思われます?」
「うーん...」
「それはな...」
「たしかに、
一人だけ黒っぽさが違いますよ」
「そう言われれば、そうだな」
「たしかに」
「まあ、みんながそういうなら、
そうなんだろう」
「そうねえ」
「そうか!
どっちかが黒で、
どっちかが誤審色の黒緑でいいんだな」
「あっしは」
「私も」
「ええ、なら私も」
「よし、問題は...」
「うーん...」
第一話は下記から始まります。
大地獄(新)「あの頃」
「あっしは、さんまの黒とあっしの黒が違うと言い張るだけでいいんすか?」 「ああ、とにかく、同じだと言われても、自分は目だけはいいから絶対に違うと言い張れ。
それから、
太郎はさんまとは向かい合う形で立ち続けろ。
光りの加減で色は変わって見えるからな」
「へい。
それくらいなら、あっしでも協力できるすよ」
「よし!
さんま、いいか!
...
...
...」
「わかってるって、
そんなこと、
いわしも太郎と一緒になって、
太郎の黒とは違うと言い張って、
周りの連中を洗脳してくれよ」
「よし、
あとはさんま自分で始末をつけろ」
「ああ」
「がんばるすよ」
「うーん? 名乗り出たのは、
たった5人だけか。
たいした...」
「おい、やめろ!
5人でも誤審は誤審だ」
「あのー!
門番の使い様、
あちらの3人の色なんですが、
黒緑じゃなく、
黒じゃないですか?」
「俺もそう思いましたが」
「あたしも」
「なにー?
だったら、誤審は二人だけか?」
「そうなりますね」
「そうなるわねえ」
「そのとおりだな」
「うーん?
あいつの黒は、
あっしの黒とは違うすよ」
「そう言えば、
俺のとは渋さが違うな」
「そう言われればそうねえ?
あたしのは前の人の方に近いですわ」
「おまえら、どっちなんだ」
「あっしの黒と同じなのは、
あの黒一色の女の人の方すよ。
男の方とは微妙に色が違うすよ」
「もう一人はわからないですけど、
今話した方の黒と
あたしの黒は一緒みたいですよ」
「俺の方は、
そこの二人とは微妙に緑っぽいな」
「あー、
たしかに!
似た色だから、
3人とも黒に見えるが、
ひとりだけ色が違うな。
門番の使い様はどう思われます?」
「うーん...」
「それはな...」
「たしかに、
一人だけ黒っぽさが違いますよ」
「そう言われれば、そうだな」
「たしかに」
「まあ、みんながそういうなら、
そうなんだろう」
「そうねえ」
「そうか!
どっちかが黒で、
どっちかが誤審色の黒緑でいいんだな」
「あっしは」
「私も」
「ええ、なら私も」
「よし、問題は...」
「うーん...」