『限りなく透明に近いブルー』 村上龍

2013年06月08日 11時05分13秒 | 読書
最近重力に体が勝てません。



「米軍基地の街・福生のハウスには、音楽に彩られながらドラッグとセックスと嬌声が満ちている。そんな退廃の日々の向こうには、空虚さを超えた希望がきらめく―。著者の原点であり、発表以来ベストセラーとして読み継がれてきた、永遠の文学の金字塔が新装版に!群像新人賞、芥川賞受賞のデビュー作。 」(BOOKデータベースより)

ドラッグとセックスの話。
それは大きく括りすぎか。w

福生(ふっさ)のハウスで、リュウはアルコールやドラッグにまみれて生きていた。
さまざまなパーティを開いてはアルコールを飲み、コカインやヒロポンを打ち、セックスをしていた。

そんななかで、リュウたちのグループは時にけんかをし、時に狂い、時にセックスをする。
そうこうしているうちに、リュウは頭に空想の街を描くようになり、それにおびえ、憧れ、苦しみながら生きていく。
そこで見た限りなく透明に近いブルーは、リュウにどう映ったのか。


今回の紹介は読んでもわけわからないと思います。
訳も分からなくなりながら紹介してるのでわけわからないと思います。

たかだか160ページのこの作品に、著者は後に書く自分の著書の要素がすべて詰まっているといいます。
それを読んで共感するのも自分、反発するのも自分。
あまりに親切じゃないこの作品ですが、何度も読みこめば作者の意図することが分かってくるのかもしれませんね。

★★★☆☆

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