『チャコズガーデン』 明野照葉

2013年06月01日 09時45分23秒 | 読書
5月は3作品の紹介にとどまってしまいましたが、読んだのは9冊分ですね。よく読んだほうだ。



「吉祥寺の瀟洒なマンション、チャコズガーデンに住む渚は、離婚を隠したまま孤独な数ヶ月を過ごしていた。だが不審者の侵入や奇妙な騒音が頻発、住人同士で協力することに。そこで見えてきたのは各家族の秘密、最上階に住む謎のレディの正体…渚は住人達と危機を乗り越え、新しい一歩を踏み出せるのか。サスペンスの名手が描く人間ドラマ。」(BOOKデータベースより)

国友渚。
もとい佐伯渚。
彼女はチャコズガーデン505号室に住む女子。
渚は実業家の夫・秋介に別れを切り出され、今は慰謝料として二人で住んでいたマンションの一室をもらい、一人で暮らしていた。
しかし、渚は離婚したことを告げることなく、まだ秋介と暮らしているようにみせかけていた。
苗字も旧姓の佐伯になっていたが、表札は国友のまま。

ある日、503号室に岡地一家が引っ越してきた。
岡地の妻・映子は優雅な専業主婦のような女性で、その子供のケイトは妖精のようにきれいな少年だった。
ケイトは、渚のさみしさを敏感に感じ取り、いろいろと話しかけてくるように。
また、映子は渚を誘ってランチをしたり、いろいろと働きかけてくるように。
それにつられて、外部との接触を拒んでいた渚も徐々に心を開いていくようになる。

また、チャコズガーデン内でさまざまな事件が発生することに。
日々送られてくる不審な郵便物。
散見される不審人物。
夜中に響く不審音。

それらの不審に対応していく住民たちの秘密は徐々に明らかにされ、その反面、住民たちの付き合いはより親密になっていくのであった。


最近、紹介文を書くのが苦手になってきました。w
前は、考えるまでもなくすらすら出てきたのに。
ちょっとスランプですw

さて、今回のチャコズガーデン。
明野照葉さんということでごてごての人間ホラーサスペンスを期待してましたけど違いました。
帯に書いてある、「自分の不幸は隠したい。人の秘密は見てみたい。」から、またそういう展開なのかなと思ってましたけど。
今回はハッピーエンドですよ、割と。
明野ファンのみなさん、読むか読まないかはあなた次第です。w


★★★☆☆

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