『主よ、永遠の休息を』 誉田哲也

2012年11月27日 20時19分42秒 | 誉田哲也
もう冬っていうことでいいですか?

「通信社社会部の記者・鶴田吉郎は、コンビニ強盗の犯人逮捕を偶然スクープ。現場で遭遇した男から、暴力団事務所の襲撃事件について訊ねられた吉郎は、調査の過程で、14年前に起きた女児誘拐殺人事件の“実録映像”がネット配信されていたことを知る。犯人は精神鑑定で無罪とされていた…。静かな狂気に呑み込まれていく事件記者の彷徨を描いた傑作、待望の文庫化。 」(BOOKデータベースより)


殺人事件を起こすも精神鑑定で無罪となった犯人とその被害者の遺族のよくある話。
うわっ、一言で終わらせてしまったw

さすがにこれじゃせっかくこのページを開いていただいた皆様に失礼なのでちゃんと紹介します。

主人公は共有通信社会部の記者である鶴田吉郎、通称鶴吉。
鶴吉はある日コンビニで強盗の現場に居合わせる。
そのコンビニ強盗は別の客に籠を投げつけられたことでナイフを落とし、逃げ出したが、その客と鶴吉の追跡によりつかまってしまう。
そこにはまた別の男がおり、その男により犯人は転ばされたというが、その男は身分も明かすことなく去っていくのだった。
しかし、鶴吉のもとにその男から連絡が入り、コンビニ強盗があったその日にある暴力団事務所が襲撃されたらしいという情報を提供してきた。
鶴吉は不審に思いながらもその暴力団事務所周辺の聞き取りをしたところ、確かにその日に暴力団事務所は襲撃されたらしい。
詳しいことを調べるために鶴吉は暴力団事務所の若手と接触を取るが、鶴吉は組長のもとに連れて行かれ半ば殺されかける。
そこに助けに入ったのが、この情報を流してきたあの男であった。

まーこの辺にしておきます。
興味がわいてきましたでしょうか??

そんな文章力じゃないですねw

ストーリー的にはよく言えばうまくまとまってるし、他方ストーリーが読めてしまう点もあります。
まあ、それは読者の勝手な想像なので毎回どんでん返しであっと驚かされる作品に出逢えるわけじゃないですもんね。
だからこそそれに出逢った時の喜びはひとしおなので。

★★★☆☆

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