『署長刑事 時効廃止』 姉小路祐

2012年05月09日 18時40分45秒 | 読書
クールビズが始まりましたがまだ冬の格好です



「「昔ついた嘘のバチがあたった」という言葉を残し、建設作業員が転落死した。天神祭のハイライト“船渡御”に沸く晩、今度は大阪城外堀で警備会社専務の死体が見つかる。十七年前のストーカー殺人との関連に気づいたベテラン刑事谷と古今堂は、時効廃止で動き出した新たな犯罪を追う。 」(BOOKデータベースより)


まず、主人公の古今堂(こきんどう)っていう名前がいやだねw
よみにくいことこの上ない。行事名も船渡御(ふなとぎょ)で読みにくいし。
あと、なんか大阪弁ってこんなんやっけ?南のほうの方言かな。

タイトルのとおり、主人公である古今堂署長(キャリアで29歳)が前面に捜査するお話です。
一見自殺で間違いないような事案を署長のみ自殺とは断定できないと発言し、独自に捜査を進めていきます。

時効廃止ってどういう意味合いでつかってるんだろうって思いましたが最後のほうでわかりますね。ちょっと時効制度を知ってないとなじみが薄いかも。
まあ、いいでしょう。過去の事件への考察もまあまあいいでしょう。

それでも納得できない点は結構あったかな。実際それほど簡単に行くんかなーとか、動機としてどうなのかなとか。

まあ、警察小説好きには楽しめる内容でしょう。

★★★☆☆

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